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カリキュラム

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 東京学芸大学では、「教養科目」、「教育創成科目」、「教育基礎科目」、「専攻科目」という4つの科目群を通して広く深く学んでいきます。
 入学した課程によって、4年間で学ぶ科目の割合が異なります。授業科目の詳細については東京学芸大学ウェブサイトの、「授業ガイド」でご覧いただけます。

卒業に必要な単位数と科目群

2023年度入学生から

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深い教養、豊かな知性を幅広く身に付ける「教養科目」

 大学生にとって必要な深い教養と豊かな知性を幅広く身に付けられるよう、多様な視点から学ぶ科目群で、次の3 つの領域で構成されます。

  1. 総合学芸領域
    大学生としての学びの基礎を幅広く身に付ける姿勢を養うための科目です。
    必修科目に位置付けられる「日本国憲法」「人権教育」「AI 時代の情報」に加え、以下のカテゴリーに分類されます。
    (A)「学びの基本」となる科目群
    (B)人間の存在や営みについて深める科目群(人間の内容を扱う心理学や哲学、思想、文学、芸術等)
    (C)社会の多様性や広がりを知る科目群(生活文化、地域文化、歴史学、社会科学、多文化共生等)
    (D)世界の様々な事象を科学的に解明する科目群(自然科学、環境、情報)
  2. 健康・スポーツ領域
    身体に関わる教養と技能を身に付ける領域で、必修科目の「スポーツ・フィットネス実習」と「ウェルネス概論」で構成されます。
  3. 語学領域
    英語での発表を通し、意見交換を行うことを目的とする「英語コミュニケーションA、B」や、初習語学としてドイツ語、フランス語、中国語、コリア語、イタリア語、スペイン語の語学力の養成を目的とする科目で構成されます。

未来を創造するための教育について学ぶ「教育創成科目」

 変化が激しく予測困難な時代において、これからはより良い未来を「創造」していくことが必要不可欠です。「教育創成科目」では、子供・教師・学校が社会とともにより良い未来を創造していけるような教育の実現を目指し、そのために必要な資質能力を養うことを目標としています。
 学校教育教員養成課程、教育支援課程の学生はそれぞれ以下に掲げる必修科目を履修し、自らの課題認識をもとにその他の選択科目の履修計画を自らデザインします。

  • 【学校教育教員養成課程のみの必修科目】
    ・「社会に開かれた探究と創造の学びのデザイン」
     教科横断的な学習やSTEAM 教育等、教科・領域の枠組みを総合的に活用し、探究するプロセスを通じて学びを深める科目。
    ・「学びを支えるファシリテーションの技法」
     ファシリテーションの技法とともに学習するチームづくりの手法について学ぶ科目。
    ・「チーム学校と多職種協働」
     貧困や虐待など子供たちの置かれた多様な環境と、それを支援するための学校外も含めた連携のマネジメントについて学ぶ科目。
    ・「教師のレジリエンスと自己管理能力の育成」
     教師として安定した職業生活を送るため、ストレスにうまく適応する力とそのプロセス等について学ぶ科目。
  • 【学校教育教員養成課程及び教育支援課程の必修科目】
    ・「教育のためのデータサイエンス」
     学校現場におけるデータの活用方法やデータサイエンスの基礎を学ぶ科目。
     なお、「教育創成科目」は学校教育にフォーカスしたもの(I 群)と学校内外での様々な教育課題に関わるもの(II 群)から成り、学校教育教員養成課程と教育支援課程の学生が共通に学ぶ横断的な科目になっています。

学校教育に関わる基礎を学ぶ「教育基礎科目」

 学校教育教員養成課程のみに開設される学校教育にかかる基礎を学ぶ科目です。主に次のような内容について学校教育に関わる基礎を学び、実際の学校現場で教師の仕事を体験する「教育実習」や、4 年間の振り返りと教師として働くための最後の準備を行う集大成の科目「教職実践演習」に繋げます。
・教育の根本的な理念、歴史や、教育を取り巻く社会状況、教育制度、学校経営がどうなっているか等の基本的概念や基礎的な知識を学ぶ科目
・教師や教職がどのようなもので、今日求められる教師の役割等について学ぶ科目
・子どもの心と身体の発育や発達障害等への特別な支援について理解を深める科目
・学校のカリキュラムの意義や編成方法について学ぶ科目
・アクティブラーニングなど教育の方法論や、教材及びICT の活用方法などについて学ぶ科目
・道徳教育、特別活動、総合的な学習の時間の指導について学ぶ科目
・いじめ、不登校等への対応を含めた生徒指導や進路指導について学ぶ科目
・カウンセリングに関する基礎的な内容を含めた教育相談による支援について学ぶ科目

専門分野について学ぶ「専攻科目」

 各コースの教科や専門分野にかかる深い知識、高い技能、そして自ら考え実践する力を身に付けるための科目です。
 学校教育教員養成課程では、学校教育で扱う各教科(国語、社会、数学、理科等)、人間の発達や国際教育、環境教育等にかかる現代的な教育課題、特別支援教育や養護教育にかかる学びを深めます。実践力を身に付ける科目として、教育職員免許法で定める「各教科(保育内容)の指導法」や、専門的な学識と指導法との橋渡しをする「教育内容科目」を含み、学んだ知識や技能を実践に繋げます。
 教育支援課程では、コースの特性に応じたグローバル化や情報化の進展、心の教育の必要性、表現やコミュニケーション等の専門的な内容や課程共通科目により、広く教育支援人材に必要とされる内容を学びます。立場を異にする様々な他者と連携・協働し、諸課題の解決策を導く実践力を身に付けるための科目も含みます。
 また、学校教育教員養成課程、教育支援課程ともに必修科目として初年次向け専門基礎科目の「入門セミナー」と、学びの集大成となる「卒業研究」を履修します。

自らの学びをデザインする「自由選択」

 上記、4 つの科目区分から自由に科目を履修することができます。自らの課題認識に基づき、例えば「教育創成科目」から重点的に学びたい科目を選択したり、コースを越えて学びの裾野を広げるような科目を選択したりすることで、自らの学びを自由にデザインすることが可能です。