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【第4章】
教育学部で
コミュニケーションする

人とかかわることは、コミュニケーションの本質です。これこそ教育学部で最も大事なことの一つ。コミュニケーションの力は、自分を表現する力です。

E類表現教育コースには、インプロの授業をしている先生がいます。これがおもしろい。インプロというのは、即興演劇のことです。

事前に脚本なしで舞台に立ち、お客さんにもらったお題で、その場で劇をつくるのです。人とかかわりながら、自由な発想をして、創造性や表現力を高めていきます。

こうした授業には、コミュニケーションが苦手な人ほど来てほしい。自分を表現することが苦手な人にも来てほしい。苦手な人ほど、他の苦手な人の気持ちがよくわかります。

コミュニケーションが楽しいということ、人とかかわるから楽しいということ、さらに体を使った方がさらに楽しいということを、身をもって知り、伝える人になってほしい。

今は社会のいろいろなところで、コミュニケーション・ティーチャーが求められています。世界中で子どもたちに、ダンスや身体を使った表現を教えている卒業生もいます。

顔と顔を合わせたコミュニケーションは大切だと思うけれど、コンピュータを使ったコミュニケーションもあるよ!という人はいませんか?

第5章はそういう人に向けた話です。