東京学芸大学/学長だより 2011年7月

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7月29日(金)女子サッカー

サッカーボール.jpg サッカーの女子ワールドカップでの日本チームの優勝は、ほんとうに快挙でした。18日の決勝戦は、前半戦を生中継で見たのですが、やはり無理かといったん寝てしまいました。そして目が覚めたら、ちょうどPK戦が始まるところ。日本チームがPK戦を3-1で勝った優勝の瞬間を見届けました。PK戦に入る前の円陣を組んだ際の佐々木監督の笑顔が、非常に印象的でした。この余裕が勝利につながったのかと思いました。
 東日本大震災の起きた2011年に、決してあきらめないという姿勢での逆転の勝利は、被災者の方たちにも本当に元気づけられるメッセージとなったことでしょう。
 1週間後に放映された、この決勝戦を詳細に分析したテレビ番組を見ました。対戦相手のアメリカチームのエースストライカーが、試合を振り返っていましたが、勝ったと思った試合に負けながら、相手の日本チームを称賛し、祝意を示していることに感動しました。今回のワールドカップでは、日本の対戦相手のドイツやアメリカなどの強豪チームの監督が女性であることも新鮮でした。
 アメリカでは、1972年に教育修正法第Ⅸ篇(タイトルⅨ)が制定され、連邦予算の支援を受けているすべての教育プログラムで、男女のスポーツの機会の平等や、施設の平等な利用などが義務づけられました。これにより女子のスポーツ競技者が急速に増え、女子サッカーが盛んになったのも、この法律のためと言われています。
 日本の女子代表チームの選手の日常的な競技環境が厳しいものであることが、ワールドカップを通じて、私たちにわかってきました。今回の快挙に刺激を受けた小中学生などの女子が、今後、のびのびとスポーツに取り組める環境になればと願っています。
 ところで、女子の代表チームの愛称が「なでしこジャパン」なのは、たぶん「大和なでしこ」に由来するのでしょう。ヤマトナデシコは、秋の七草の一つであるカワラナデシコの別称であるとともに、清楚で可憐な日本女性を美化してあらわす言葉でもあります。男子の日本代表チーム「SAMURAI Blue」にも負けない強さやたくましさを見せてくれた女子チームを「なでしこ」と呼ぶことに、居心地の悪さを感じるのは私だけでしょうか。


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《2012年》

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