出口利定 学長 The Deguchi Times

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出口学長 対談 日本郵政グループ女子陸上部 鈴木亜由子さん、髙橋 昌彦監督





【出口学長】
 鈴木さん、10000m,5000mでオリンピック出場,本当におめでとうございます。今日の対談は,出場が決まる前に既に企画立案されておりました。日本の国立大学全体のPRをするために、各大学がいろいろな方と対談をしそれぞれの大学のウェブサイトに掲載するというもので今年で2回目となります。1回目は,FC東京の大金社長と対談をして選手の育成等について話しました。今回は鈴木さん髙橋監督のお二人と対談することで本学のイメージアップにつなげたいと思っています。


【鈴木さん】
 私で大丈夫でしょうか・・。


【出口学長】
 地元の市長商工会長駅長学校長警察署長などが毎月集まる会合(二水会)があってその席で小金井郵便局の局長さんが毎回のように鈴木さんの活躍を紹介しています。しかも鈴木さんは本学構内やグラウンドで練習されているので地域の身近なランナーという感じです。
 先日のオリンピック出場を決めた大会(日本選手権)は鈴木さんの出身の愛知県で行われましたがホームとアウェーで走るのでは違いがありますか。


【鈴木さん】
 やはり,ホームで走ると地元の応援の方もたくさん来られるのでモチベーションが違いますね。




【出口学長】
 鈴木さんは、本学のグラウンドで練習されていますが、グラウンドで本学の学生をみて印象はどうですか。


【鈴木さん】
 実は日本郵政女子陸上部副キャプテンの柴田千歳さんは学芸大の出身です。グラウンドで学芸大の学生さんは挨拶や声をかけてくれます。全体的に,こつこつまじめで明るい印象です。


【髙橋監督】
 日本選手権に行く前に学芸大のグラウンドで昨年の日本選手権(女子800m)で優勝した(学芸大の)山田はなさんに会いまして鈴木は握手してパワーをもらいました。


【出口学長】
 本学には保健体育の教員や地域における生涯スポーツの指導者などをめざす学生がいます。そのような指導力をもったリーダーをめざす学生に対して何かメッセージがあればお願いします。


【鈴木さん】
 私は,高校時代に怪我をしてしまい非常に苦労をしました。そんなときにそのときだけでなく,将来を良く考えた指導してくれる先生方がまわりに一杯いらっしゃいました。指導する子の今現在のみを考えた指導ではなくその子の一生を見据えた指導をしてほしいです。


【出口学長】
 同じことを南米で野球のコーチをされているJICAの方から聞いたことがあります。「例えば野球でいうと日本の高校生は甲子園などをめざして勝つための厳しい指導をされもっている優れた能力を高校段階で潰してしまう。もっと先を見越した選手育成をしたほうがいいのでは。」と。
ところでなぜ本学のグランドを練習に使用しようと考えられたのですか。


【髙橋監督】
 日本郵政の本社が(千代田区)霞が関にあるということもあり都心から近く郊外でもないところに練習拠点をと考えておりました。小金井市は近くに野川公園や小金井公園がありロードの練習がしやすい環境でした。ただ難点として近くにいいグラウンドがなかった。そこで以前から交流のあった学芸大の有吉正博先生(現名誉教授)から繁田進先生を紹介いただき共同研究を含めてお願いしました。



【出口学長】
 鈴木さんは本学のグランドを使用して練習していますが感想はいかがですか。走りやすいですか。


【鈴木さん】
 グラウンドは非常にいいです。土からオールウェザーに変更してからずっと走っています。日本郵政のために,グラウンドの改修をしてもらったみたいでうれしかったです。


【出口学長】
 私は聴覚心理を専門としているのですが鈴木さんは走っているときにはどんなことを考えているのですか。例えばずっと音楽が聴こえているとか・・。


【鈴木さん】
 練習で走っているときは音楽が聴こえていることもあります。でも競技の本番は一周ごとのラップ足運びを意識しています。周りの選手の息遣いでスパートのタイミングを計るなどの駆け引きを考えていますね。


【出口学長】
 今回日本郵政グループからは(関根花観さんと)お二人がオリンピックに出場されますがチームメイトが一緒に行くということはライバルでもあるし複雑な面もあるのではないかと思いますが。


【鈴木さん】
 お互い負けたくないですしいい刺激を受けてお互いが向上していくような関係でいたいです。


【出口学長】
 髙橋監督は監督として資質のある選手の見分け方としてどのような点をみられていますか。


【髙橋監督】
 鈴木は愛知県の市町村対抗の駅伝大会があってテレビで放映されその中でスーパー中学生として特集されていました。その映像を見て走りは抜群でアップダウンのあるコースをぽんぽん飛び跳ねるように走っていました。「これはスゴイ」と。その大会後のインタビューもしっかりしていました。


【鈴木さん】
 よく監督はその話をするんですが自分ではそんなにインタビューにしっかり答えていた記憶がないです。


【出口学長】
 いろいろなつらい時期があったそうですがそういうときに自分の支えとなったことは何ですか。


【鈴木さん】
 2点あります。1点目は周囲の方々の支えです。もう1点は,走ることに対する飢えというか一度中学時代に日本1位になった成功体験と,本当にいい走りをした達成感をもう一度味わいたいということです。高校時代に怪我をして先が見えないときに周りの方にいろいろと支えてもらいました。そういう人のためにも頑張りたいと思いました。


【出口学長】
 今の時代は子どもの生きていく力の育成が非常に難しいです。そんな中鈴木さんの周りの方々や監督さんとの出会いそして家族の支えは大事ですね。


【鈴木さん】
 いくつもあったターニングポイントでいい人に出会いました。そんな方たちに競技で成果を出して喜んでもらい人生,後悔のない様に走り続けたいです。

左から 繁田先生(芸術・スポーツ科学系長)、鈴木さん、出口学長、髙橋監督

(平成28年6月28日(火) 学長室にて)