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学芸大の教員の書籍

 

●『世界の多様性』 
●エマニュエルトッド 著
●荻野文隆 訳
●出版社 藤原書店/2008年

世界の多様な家族構造の分析を通して世界像と歴史観を一変させた世界的な人類学者エマニュエル トッドの主著。 家族構造とイデオロギーの関係、女性の地位と教育力との関係、そして経済成長との関係を地球規模の視野のなかで分析した画期的な本です。 様々なレベルでの格差の拡大が世界を翻弄している今日、人々の基本的なつながりと生活をもとにした社会のあり方、教育のあり方を考えようとするとき、多くのヒントを提供してくれる本です。

【目次】
序文
第三惑星――家族構造とイデオロギー・システム
 序章 民主主義と人類学
 第1章 七つの家族類型
 第2章 共同体型
 第3章 権威主義型
 第4章 二つの個人主義
 第5章 内婚制型
 第6章 非対称型
 第7章 アノミー型
 第8章 アフリカ型
 結論 偶然

世界の幼少期――家族構造と成長
 序章 成長への文化的アプローチ
  第1部 家族構造と識字化
 第1章 一つの人類学モデル
 第2章 ヨーロッパ
 第3章 ロシア
 第4章 第三世界のテイクオフ――東アジアとアメリカのインディオ
 第5章 二〇〇〇年の第三世界――イスラム、インド北部、アフリカ
  第2部 近代制の諸次元――識字化の社会的帰結
 第6章 政治的近代性
 第7章 人口動態上の近代性
 第8章 経済的近代性
 結論

巻末付録1
巻末付録2
原注
参考文献
図表一覧
訳者解説「多様性と歴史性」

 

●『教職用語辞典』 
●編集代表
  原聡介(東京学芸大学名誉教授)
●編集委員 
 陣内靖彦(東京学芸大学教授)
 高橋勝(横浜国立大学教授)
 橋本美保(東京学芸大学准教授)
 浜田博文(筑波大学准教授)
 水内 宏(聖母大学教授・千葉大学名誉教授)
 矢田貝公昭(目白大学教授)

●出版社 一藝社
●定価は2500円+税
 学芸大学生協で好評販売中

この辞典は本学および連合大学院の構成大学関係者を中心とした執筆者で作られています。

 編集委員はこれまで教員養成に深くかかわってきた経験を持っています。また、執筆者もそれぞれの領域で優れた専門的知見を供えている人たちであり、そのほとんどは本学教員、旧教員、卒業生、連合大学院関係教員です。
 本書は教職の現職者(教育行政職関係者を含む)、新しく教職を志す採用試験受験者、教育学部・教職課程で学ぶ学生のための学習・実践・研究の手引きとなるよう編集されています。特に、教員採用試験合格のための必修用語1300を取り上げて解説、教育基本法改正以後の最新の教育動向に完全対応しています。

 

●『新編 学校の危機管理読本』 
●養護教育講座 渡邉正樹(編著),竹鼻ゆかり,鈴木琴子他(著)
●教育開発研究所,2008年1月発行
●ISBN : 978-4-87380-975-5

本書は,教職員が現在かかえている,あるいは今後出あう可能性がある様々な危機管理の課題も取り上げ,それらへの具体的な対策を提案する。

<第1章>「子どもと学校の危機,その現状と課題」では,子どもたちや学校を巻き込む事件・事故の実態とその原因を明らかにする。犯罪被害はもちろん,学校の管理下の災害,交通事故,自然災害,性行動など様々な問題を取り上げている。

<第2章>「危険回避と危機への備え」では,危機管理の最初の段階として,危険を早期に発見すること,危険をいち早く取り除くこと,そして危機発生を未然に防ぐという視点から,教職員らが身につけるべき危機管理の内容を示す。ここでは情報モラル教育,性教育,自殺防止などについても取り上げている。

<第3章>「危機発生時および事後対応」では,実際に危機発生時および危機発生後を想定して,教職員,保護者・地域住民,関係諸機関が取るべき対応を示す。事後の対応として重要な心のケアやマスコミへの対応についても取り上げている。

<第4章>「学校における危機管理の実際」では,学校に必要とされる危機管理体制や教職員が身につけるべき能力に焦点を当て,推進すべき危機管理の実際について紹介している。教職員への危機管理研修の内容・方法についても取り上げている。

<第5章>「教育委員会や関係機関・団体との連携」では,学校・教職員を支援する教育委員会や学外の関係機関の役割について紹介している。ここではICTの応用など危機管理に関わる最新の動向も取り上げている。

 

●『多言語多文化社会へのまなざし―新しい共生への視点と教育―』
●赤司英一郎・荻野文隆・松岡榮志〔編〕
本学の18名の教員(内1名は現在、東京大学大学院准教授)によって執筆された、多元的な国際社会・文化へのユニークな入門書です。
●白帝社、2008年3月31日発行、ISBN : 978-4-89174-917-0

■人々の生き方や社会の多様な姿に、文化、思想、歴史、芸術など様々な面からのアプローチを試み、地球規模での価値感や歴史の多様性を多角的な側面から分析する。日本社会の内なる多様性と他者との共生への歩み方を探る。

「はじめに」より
「このように多様な社会と文化の状況、このような異文化間の交流、そして、このような他者と異文化にまつわる歴史によって国際社会が形成されてきたこと、現在も形成されていること、さらに、その中に暮らす私たちが学校の中でも、このような他者と異文化にまつわる問題に直面しながら、新しい共生への視点を探し求めていることを、多くの学生に、そして外国文化のなかで育った児童・生徒と日々接しておられる小学校・中学校の先生方に、共に考えていただけたらとおもいます。」

■目次
第一部  世界の多様性
 ・世界はひとつの多様な家族 /荻野文隆
 ・宗教が結ぶ日本と台湾 /藤井健志
 ・アジアの美意識と化した儒教文化と韓国 /李 修京
 ・他者は存在するか
   ――インド仏教後期唯識思想における他心問題 /稲見正浩
 ・日本人のフランス観/石木隆治

第二部  多言語、多文化社会の歴史と現在
 ・中世スペインの聖職者のイスラーム観
   ――コルドバのエウロギウスの場合 /林 邦夫
 ・グスタフクリムトとエゴン・シーレのあいだ
   ――ハプスブルク帝国の崩壊期における〈他者〉 /赤司英一郎
 ・フランスと欧州統合
   ――「多様化における統一」プロセスの中で /久邇良子
 ・新しい女という他者
   ――『プラスティック・エイジ』と『種』をめぐって /諏訪部浩一
 ・“Museum is a safe place for unsafe ideas”:
   多文化社会オーストラリアのアデレード移住博物館の試み /菅 美弥
 ・「矍鑠」が空を飛ぶ日
   ――漢字コードをめぐる三つの物語 /松岡榮志
 ・「ITでつながる」から「ITでつなぐ」へ /木村 守

第三部  学校の中の多文化状況
 ・日本国内における外国人児童生徒教育の現状と課題
  ◇インタビュー:多言語多文化化する学校 /齋藤ひろみ
 ・オルティンドーと江刺追分
   ――音楽を通した他者理解の可能性と方法  /加藤富美子
 ・多文化社会アメリカにおける「平等保護」のためのアプローチ
   ――多文化教育の「コンプリヘンシブ」概念でみるハワイの教育改革
  ◇インタビュー:学校を「ヘイブン」に――ハワイ・オアフ島の僻地校の取り組み /川崎誠司
 ・フランスの多文化社会と公教育 /藤井穂高

コラム
 ◇東南アジア大陸部の多文化多言語世界 /吉野 晃
 ◇韓国の学校教育制度 /李 修京
 ◇フランスでの外国語教育 /荻野文隆
 ◇ドイツの学校 /赤司英一郎
 ◇中国からやって来た子どもとどう向き合うか? /松岡榮志
 ◇韓国人・中国人の姓のよみかた
 ◇ドイツの公立学校における十字架・スカーフと日本の学校 /斎藤一久

 

●地理学基礎シリーズ1『地理学概論』 
上野和彦・椿真智子・中村康子編著、朝倉書店
2007年4月25日刊行 ISBN 978-4-254-16816-7

●地理学基礎シリーズ2『自然地理学概論』 
高橋日出男・小泉武栄編著、朝倉書店
2008年1月20日刊行 ISBN 978-4-254-16817-4

●地理学基礎シリーズ3『地誌学概論』 
矢ヶ崎典隆・加賀美雅弘・古田悦造編著、朝倉書店
2007年4月25日刊行 ISBN 978-4-254-16818-1

 本シリーズ、『地理学概論』『自然地理学概論』『地誌学概論』は、地理学の全体像を具体的にわかりやすく解説することを目的とした教科書であり、大学における地理教育を体系的かつ効果的に実施するために編集されている。とくにこれから教員免許状を取得し、中学校・高等学校などで地理を教えようという人びとに向け、地理学の視点、概念、方法を平易に解説し、基礎的な学習ができるように工夫した。

 

『カナダのメディア・リテラシー教育』

● 上杉嘉見(教員養成カリキュラム開発研究センター)
●明石書店 、2008年2月刊行
●ISBN978-4-7503-2717-4

 私たちは,テレビや雑誌,広告といった様々なマスメディアに囲まれて生活しています。また,ショッピングモールやコーヒーショップも,現代社会にとって大きな意味を持つメディアです。こうした,生活環境そのものとなったメディアが,どのような立場から何を訴え,人々の価値観にいかなる影響を与えているのかを考え,自分自身とメディアの関係を冷静に見直すことを目指すのが,メディア・リテラシー教育です。これは,最終的には一人ひとりの世界に対する認識と関わり方を変えることにつながるかもしれません。  
 本書は,最も先進的と言われるカナダのメディア・リテラシー教育が,日本の学校教育に対して持つ意味を,イギリス発祥のメディア・リテラシー論の系譜も視野に収めつつ,明らかにしようとするものです。マスメディアの商業主義批判を軸に展開されるカナダのメディア・リテラシー教育が,読者に知的刺激と希望を与えるものとなるよう,切に願っています。

 

『超級クラウン中日辞典』

●松岡榮志[主幹](アジア言語・文化研究分野教授)
 費錦昌・古川裕・樋口靖・白井啓介・代田智明
●三省堂 、B6 2色刷 1,840ページ
●ISBN978-4-385-12188-8

●総項目数91,500(親字11,500、熟語80,000)
●親字には中国の通用字7,000字を完全収録。すべての親字に部首・画数・四角号碼などを表示
●現代の息吹をあざやかに伝える有力新聞3年分の全記事からなる中国語コーパスを活用
●中国政府認定の新語や政治・経済・医学・ITなどの術語が充実
●親字・見出し語に品詞を明示。(〜儿)や(〜的)で派生語を表示
●由来 参考 表現 用法 などの豊富な参考情報。「同義語」「反義語」も充実
●初学者にも使いやすい「音訓索引」「部首索引」「総画索引」

【超級クラウン中日辞典の内容】
[重要親字]使用頻度の高い重要親字は囲み記事で用法・豆知識などわかりやすく解説。
[日中小辞典]内容充実、意味の違いや句例も表示。
[多彩な付録]文化情報(映画、流行歌、京劇など)・発音解説・各種地図(行政区画、方言、歴史など)
  会話表現集・祝祭日一覧・レファレンス案内ほか。
[挿絵]人物・しぐさ・楽器・生活用具など中国の雰囲気を伝える挿絵を満載。

 

『自然を読み解く山歩き』

 東京学芸大学教授 小泉武栄 地理学分野


●JTBパブリッシング
●ISBN978-4-533-06649-8

 近年、エコツアーが盛んになり、たくさんの人が野外にでるようになってきた。しかしそのレベルは決して高くはなく、植物や昆虫の名前を教えてもらうことで、満足している人がほとんどなようである。
 私が案内するエコツアーでは、野外でさまざまの不思議を発見し、それがなぜ生じたのかを、頭を使って次々に解きながら歩く。たとえば東京にカタクリが生育しているが、カタクリは実は日本海側の多雪山地を本拠地とする植物で、東京のカタクリは氷河時代に南下してきたものの生き残りである。したがってその分布は、特別涼しい場所に限られている。野外ではそこがどんな場所でなぜ涼しいのかを考える。
 このように、私のエコツアーでは観察の対象は植物に限られず、地形・地質や自然の歴史にまで広がる。慣れていない人は最初とまどうが、最後には自然の全体像を把握することができるようになるため、満足度が高い。
 この本は筆者が実施してきたエコツアーを本にしたもので、いわば山や野の自然を3倍楽しむためのガイドブックである。地図がついているので、ぜひ本を片手に野外を歩いていただきたい。

 

『源氏物語と東アジア世界』

 東京学芸大学教授 河添 房江〔著〕


●NHKブックス 1098/日本放送出版協会
●ISBN-9784140910986

 『源氏物語』を現在に拓く新たな<読み>の可能性。 国風文化という枠組みを取り外し、東アジア交易圏との関わりから読み解く。 光源氏は、なぜ「光る君」なのか? 「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」と『紫式部日記』に記されて千年。 以来、日本固有の美意識の源流として称揚されてきた『源氏物語』だが、果たして、本 当に和の文学の極地と言えるのか。 七歳で異国人である高麗人と出会い、その予言を起点に権力への道を歩みはじめた光源 氏の物語を、東アジア世界からの<モノ・ヒト・情報>を手がかりに捉え直す。 『源氏物語』の古代東アジア世界に屹立するヒーローの物語として読み直す、野心的試 みの書である。

●目次
序 章  いま、なぜ『源氏物語』と東アジア世界なのか
第一章  「いづれの御時にか」の時代設定
第二章  鴻臚館の光る君
第三章  異人・高麗人の予言
第四章  「光る君」伝承の起源へ
第五章  紫式部の対外意識
第六章  黄金と唐物
第七章  転位する唐物
第八章  表象としての唐物
第九章  唐物による六條院世界の再生
第十章  光源氏世界の終焉
第十一章 光源氏没後の世界と唐物
終 章  「国風文化」の再検討



『小林弘珪藻図鑑 第1巻 
 −Dr. H. Kobayasi's Atlas of Japanese Diatoms Based on Electron Microscopy. Vol.1』

 東京学芸大学准教授  真山 茂樹 [共著]


●内田老鶴圃
●ISBN:9784753640461

 珪藻分類の第一人者であった故小林弘東京学芸大学教授の名を冠した、電子顕微鏡写真を中心に据えた本格的な図鑑。和文と英文からなる。

 珪藻は池、川、海といったあらゆる水域に暮らす単細胞性の生物である。その細胞はガラス質の殻で覆われているが、その形やそこに刻み込まれた模様は実に多様であり、ミクロの芸術を彷彿させるるものがある。
 かつて我が国には珪藻の図鑑が存在せず、人々はその分類に手を焼いていた。今から30数年前、小林弘博士は珪藻の図鑑を作るべくプロジェクトを開始したのであった。しかし、我が国は珪藻研究では後発国であり、重要な標本はすべて海外にあったため、その作業は難航した。そして1996年、小林博士は図鑑の完成を見ることなく70年の生涯を閉じたのである。その後、博士に師事した本学の真山茂樹准教授を中心とする4人の研究者がこれを引き継ぎ、ようやく完成したのがこの図鑑である。4人の研究者は皆、学芸大学出身であり、使用した電子顕微鏡も本学保有の物。まさに学芸大学パワーで作られた図鑑である。

 本図鑑では、電子顕微鏡観察による詳細な微細構造の観察に基づいて珪藻の分類が行われた世界でも類を見ないものである。また、本書では全種類の水質汚濁耐性が記されているほか、約半世紀にわたり著者らが記録した出現地が記載されており、分類学だけでなく生態学的にも貴重な資料を提供している。
 珪藻殻の造形は見ていて飽きない美しいものである。専門の研究者でなくとも、一度本書を手にとって、ミクロの神秘を肌で感じ取りたいものである。


珪藻について
詳しい情報はこちら
「真山研究室」へ

『江戸の教育力― 近代日本の知的基準』

 東京学芸大学 教授 大石学[著]


NHK大河ドラマ「新選組!」の時代考証もした江戸時代史の達人、東京学芸大学の大石学教授が書いた江戸時代の教育に関する本。幕府の教育政策から子供たちの寺子屋での様子までいきいきと、わかりやすく描かれているため、庶民の教育熱が高く7万もの寺子屋があったと言われる江戸時代の教育状況がよく理解できます。

「意外や意外、江戸時代は武士も農民も町人も

上下の別なく教育熱が高かった―。

武士の子弟が通う藩校は全国で300近く、

庶民の手習所(寺子屋)はなんと約7万とも。

当時の外国人も驚いたその教育の広まりは、

実は明治以降の急速な近代化を支えたものでもあった。

江戸時代を「初期近代」ととらえる、新たな見方を示す一冊。」(本書より)

東京学芸大学出版会のHPへ



『魚のウロコのはなし』

 東京学芸大学准教授 吉冨友恭著
●ベルソーブックス027(社)日本水産学会監修 /成山堂書店
●ISBN978-4-425-85261-1

【著者のことば】
(東京学芸大学 環境教育実践施設 准教授 吉冨友恭)
 鱗(ウロコ)を知らない人はいないだろう。鱗は難しい最先端の科学用語と違って、老若男女おそらく世界中のみんながその存在を知っている。それにもかかわらず、本を検索しても「目から鱗の・・・」とタイトルの飾りに使われているものばかり。魚類学の専門書でもほんの数ページがあてられているにすぎない。
 本書はこれまでにありそうでなかった鱗の専門書。魚類の歴史が私たち人類に比べてはるかに長いのと同様、鱗の歴史も長く、鱗一つをとりあげるだけでも様々なエピソードがある。本書では鱗を科学的な側面からだけでなく、歴史や文化、デザイン、料理、水族館の展示など、様々な側面から見ていきながら、鱗が私たちに語りかけてくるメッセージを体系立てて聞いていくことにしたい。
 ふだんは注目されない薄っぺらい一枚の鱗に、実に多くの物語が隠されている。鱗は私たちが気づかない魚の様々な情報を提供してくれる上、私たちの日常生活の思わぬところで役立っていたりもする。まさに目から鱗だ。そんな話題を楽しみながら、みなさんにも鱗の面白さを再発見して頂ければ幸いである。


【推薦文】
「これはもう『ウロコの自叙伝』だ」/海の中道海洋生態科学館 館長 高田浩二
 本著を推薦するにあたり、まずは著者のその貪欲までの鱗(ウロコ)にかける情熱を賛辞せずにはおられない。それは、これまでに鱗の読み物がなかったとか、博士論文のテーマであったからという理由もあるのかもしれない。しかしそれだけが、世界中を駆け回って自分の目で確かめ、携わった人と交流し、漏らすことなく情報を収集したエネルギーになっているとは思えない。これはもう、筆者が鱗に成り代わって自らを語っているかのようだ。つまり本著は、鱗の自叙伝ではないかと感じる。
 その秘話の数々は、デザイン・料理・研究所・博物館・水族館と、扱うジャンルは科学や歴史、文化まで極めて広範囲に及び、筆者の好奇心の触手は留まることを知らない。
 本著で筆者は、鱗を「情報が詰まったCD−ROMのようだ」と例えている。それは、鱗が同心円状になっているからではなく、その中に、魚の生活履歴や進化の道筋もが記されていることを示している。ぜひ本著で、鱗の一生涯を知り、鱗と語っていただきたい。

[参照サイトーamazon]魚のウロコのはなし (単行本)



『日韓交流の歴史』

●歴史教育研究会(日本)、歴史教科書研究会(韓国)編
 東京学芸大学と協定校ソウル市立大学との10年間に及ぶ学術交流の成果。 両校の教員と卒業生合計40名による徹底討論でできあがった共通の叙述。 日韓の交流の歴史を先史時代から現代まで通史として描いた日本最初の試み。 民間の立場から、日本と韓国の歴史の共通認識を探る。
 「真実を粗末にする歴史は、歪められた歴史であって、相手国に対する文化の侵略ともいえます。そこから生まれた誤った歴史認識は、偏った人間を作り出し、それでは自分の正しい自画像も描けなくなるでしょう。それはとても悲しく不幸なことです。」(本書、「刊行にあたって」より)



東京学芸大学・お茶の水女子大学の大学と附属幼稚園の協同による保育者養成テキスト発刊

 2006年12月20日に、東京学芸大学・お茶の水女子大学の大学教員と附属幼稚園教員の協同編集・執筆による新しい保育者養成テキス ト「事例で学ぶ保育内容シリーズ」(無籐 隆監修、全5巻)が萌文書林より発刊されました。
  本シリーズには、次の5つのきわだった特徴があります。
1.幼稚園の実践のあり方がわかるように、子どもの遊びや指導のあり方が浮かび上がる写真をフルカラーで活用しています。
2.東京学芸大学附属幼稚園とお茶の水女子大学附属幼稚園における長年の実践知が、写真と解説により明らかにされています。
3.学芸大・お茶女大の大学・附属園の連携による「幼児教育未来研究会」での現職研修の実績をもとに、研究者と実践者との対話を 通じて編集されました。
4.実践と理論の往復・対応に意識して執筆されています。
5.新しい幼稚園教育要領の改訂の方向を反映させています。
(無籐隆「シリーズまえがき」参照)

 本シリーズは、将来の保育者を志す大学・短大・専門学校の学生のテキストとしてだけではなく、現職者の豊かな保育実践の創造に も資するものとして、また、教育実践研究を行う大学院生にも参考になるものとして発刊されました。

●シリーズの内容
監修 無籐隆 
<領域> 健 康 : 編者 倉持清美(代表)・河邉貴子・田代幸代
<領域> 人間関係 : 編者 岩立京子(代表)・赤石元子・高濱裕子
<領域> 環 境 : 編者 福元真由美(代表)・浜口順子・井口眞美
<領域> 言 葉 : 編者 高濱裕子(代表)・倉持清美・伊集院理子
<領域> 表 現 : 編者 浜口順子(代表)・松井とし・岩立京子

●出版社 萌文書林URL




教師教育改革のゆくえ−現状・課題・提言−
東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター編

  本書は、本学教員養成カリキュラム開発研究センターがこれまで行ってきた様々な共同研究の成果に基づく書籍である。学校教育、教員養成、教員研修のそれぞれの現場でいま何が起こっているのかを明らかにしながら、それぞれの現場が抱える課題を描きだしていく。そして、これからの教員養成の政策、システム、カリキュラムへの提言を行う。

●目次
はじめに
序章  今日の大学と教員養成をめぐる情勢と課題
第一部 学校教育の現場から
第1章  金子真理子  教育改革と教師の関係を問い直す―教師対象調査をもとに―
第2章  三石初雄   学校教育カリキュラム開発と教員養成の課題
            ―「特色ある学校づくり」政策と教師の「専門職性」―
第3章  小林達俊   果たしていかなる改革が必要か−学校現場からの声−

第二部 教員養成の現場から
第4章  岩田康之   教師教育の組織・カリキュラムの改革動向
第5章  寺岡英男   教師教育改革の試みと課題
             −学校を拠点に教員の協働実践力を培う−
第6章  坂井俊樹   教科教育は教員養成にどう迫るのか
第7章  佐久間亜紀  教師にとっての「実践的指導力」−その重層的世界−
第8章  荒川徳子   現場で求められる教師の資質能力
             −今,教師に求められていること−
第三部 教員研修の現場から
第9章  山ア準二   教員研修をめぐる現状と課題
            −教師のライフコース研究の視点から−
第10章 池田延行   大学における教員研修に関する政策動向と
             東京学芸大学の取り組み
第11章 木岡一明   日本における教職員研修の現状と今後の課題
第12章 中妻雅彦   共同研究による教育力量形成 ―校内研究の課題と展望― 付録 教師教育と教育政策・学校教育に関する略年表(1980年代以降)
おわりに

(株)創風社 東京都文京区本郷4-17-2 TEL03-3818-4161





『音楽の文章セミナー』

  著者:久保田慶一
 音楽を文書で表現するために
 音楽ブログ、曲目解説、ライナー・ノート、演奏批評、作品分析、学位論文・・・
 音楽について書くときに必要な心がまえ、知識、情報源などをわかやすく解説!
●久保田慶一>>音楽・演劇講座 教授



 
 
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