くるくるサークル

Vol.3
@fterBeer

くるくるサークル、第3弾はダンスサークル「@fterbeer」!
取材ではサークル代表の佐久間さんとオーガナイザーの菅さんに、サークルの雰囲気や練習の様子、
7月4・5日に開催された夏公演「colorful」についてなど様々なお話を伺いました。

afterbeerとは?

@fterbeerは総勢180人で活動するインカレサークル(複数大学の学生で構成されるサークル)です。Lock,Waack,Pop,Break,Hiphop,House,Jazz,Girlsの8ジャンルを軸に、最近では、VogueやJazzhiphopなど、様々なジャンルのダンスを練習しています。ダンスチームは8つのダンスジャンルごとに、同期とのチームや学年をまたいだチームがあり、毎公演約40チームが出演しています!
年間の活動スケジュールとしては、4月が新歓公演、7月が夏公演、8月上旬の合宿、9月にTama Area Night、11月に学祭公演、12月に2回目のTama Area Nightとクリスマスパーティー、2月に合宿とよさこい祭り、3月にSTO(卒業おめでとう)公演があります。さらに、新歓BBQもあります!

●サークル名の由来を教えてください。
【佐久間(以下【佐】)】もともと「@fterBeat」という名前だったのですが、すでに存在しているダンスサークル名であることが判明し、きゅうきょ改名することを余儀なくされた初期メンバーが迷いに迷ったあげく、目の前にあった缶ビールを見て「@fterbeer」と命名したそうです。

●活動日の練習の流れを教えてください。
【佐】活動時間は17時半から22時です。公演前の練習スケジュールを例にあげるとすれば、20時半に「締め」というミーティングをはさむので、締め前と締め後の時間に分けてチームごとに練習しています。舞踏場の鏡の前のスペースは限りがあるので、うまく時間を分けてみんなで使っています。チームの練習がなくても、自主練に来ている人もいます。 また、ジャンルの掛け持ちもできるので、公演に出るジャンルだけじゃなくて、自分のやりたいことにはどんどんチャレンジできます。
【菅】公演が終わった直後の何もない期間には、練習会を開いたりしています。いつもは手を出さないジャンルも、先輩から教えてもらえて挑戦できますよ。
【佐】いくつかのチームに分かれてそれぞれ30秒くらいの振り付けを作成して、その日限りのショーケースをしたり動画を撮ったり、楽しいですよ!

03.jpg

初心者にも優しく、自分の力を伸ばせる場所

●サークルの皆さんは、大体はダンス経験者なのでしょうか?
【佐】半分くらいが経験者ですね。
【菅】初心者の人でも、本当に初心者なの?ってくらい上手な人もいますし、一生懸命練習してどんどん上手くなっていく人もいます。

●初心者でもダンスを始めやすいような工夫はされていますか?
【菅】1年生のうちは上級生が振付師としてチームにつきながら指導しています。先輩からちゃんと教えてもらえる期間があるので、初心者でも心配いりません!
【佐】火曜、木曜の練習に参加してしっかり練習すれば上手くなりますし、どちらの曜日も来れなかったり、もっと上手くなりたかったりで、水曜や土曜に自主練をしてる人もたくさんいます。
【菅】2年生になると自分で振り付けをしないといけないので、そこはめっちゃ大変なんですけどね(笑)

02.jpg

アフビは家族!

●どんな雰囲気のサークルですか?
【菅】温かくて居心地の良いサークルです。「お疲れ様」「ありがとう」の言葉が当たり前に飛び交ったり、係の先輩から差し入れをしてもらえたり。そういう細かな気遣いが温かいです。あと、公演中に踊っている人にかけ声をしたりとか!現4年生の総代表(2〜4年まで各代にいる代表のうち、4年生の代表のこと)も「アフビは家族」と、よく言っています。
●先日の夏公演でも、踊っている人の名前を呼ぶかけ声が凄かったです。お客さんも一緒に参加しているような気分でした。
【佐】まさに、ダンサーとお客さんが一体になる公演を目指しているので、そう感じていただけて嬉しいです。

01.jpg

@fterbeerの活動理念と強み

●活動する上でのモットーはありますか?
【佐】アフビには「ダンスをツールとした、人間関係の育成」という理念があって、その理念の下、日々活動しています。自分一人で踊っているのではなく、アフビで人と一緒に踊ることで人間関係を広げ、深めることを目指しています。

●公演をみんなで完成させることも、人間関係を深める取り組みのひとつなんですね。他にも人間関係の育成につながっている取り組みはありますか?
【菅】よさこいですね!毎年2月に小平市の小平よさこいダンススクールフェスティバルがあって、アフビは運営のお手伝いと、オープニングで子どもたちと一緒に踊っています。他にもよさこい祭りの演目として、よさこいとストリートダンスを融合させたショーケースをしています。よさこい以外にも、NPO団体さんのダンス教室のお手伝いとか、小学校に行ってダンスを教える活動もしています。
●小さいお子さんと交流したり教えたりする機会が多いことは、教育大学のサークルならではの強みですね。
【佐】地域のイベントに参加することによって、人とのつながりがどんどん広がっていければいいなと思います。
●他大学のサークルとのつながりも広めていく活動はされていますか?
【菅】たまりゃかな?
【佐】たまりゃはTama Area Nightのことです。多摩地区の6大学のダンスサークルが合同でイベントを開催します。僕はこの前開催されたたまりゃで、東京農工大学さん、一橋大学さん、アフビのHouseジャンルの合同チームに参加して踊りました。
【菅】たまりゃの運営は、各大学のたまりゃ係の人が集まって協力しながら行っています。

04.JPG

夏公演「colorful」を振り返って

●7月4日、5日に開催された夏公演の感想を聞かせてください。
【菅】率直に言うと、めちゃくちゃ大変でした。例年と違って初めて芸術館のホールを使用した公演だったので、新しい試みをしたり、どうしたらみんなで新しい挑戦を成功させられるかを考えたり。みんなでひとつの目標に向かって頑張ることができたので、自信や達成感にもつながりました。次の学祭公演に向けても、良いステップが踏めたと思います。お客さんからもお褒めの言葉をたくさんいただけて、モチベーションも上がっています。
【佐】とにかく、同期がめちゃくちゃ仲良くなったと思います!公演後、皆が感想をSNSに投稿していたんですが、必ず「大変だった」って最初に書いているんですよ。でもそのあとに「大好き」「楽しかった」「同期最高」とか書いてあって。大変で終わらない、その先に何か得るものがあったんだなって。

●@fterbeerでのお二人の役割を教えてください。
【佐】僕が代表で、彼女がオーガナイザーです。
【菅】各学年に幹部が4人いて、代表、副代表、オーガナイザー2人の体制になっています。私はそのうちのオーガナイザーの役職についています。

●お二人は現在学部2年生とのことですが、サークルの執行代(サークルの運営を中心となって行う代のこと)は2年生なんですね。
【佐】そうですね。代表は4年生になった時に総代表になります。サークル活動は4年の卒業と同時に引退することになります。

●オーガナイザーという役職を初めて耳にしたのですが、どんな役職なのでしょうか。
【菅】公演の運営を行う人です。たくさんあるチームを、どういう順番でお客さんに見てもらうか、休憩は何分とって、開始は何分で、ということを決めています。踊る側の負担にならないようにすることと、お客さんが飽きないようにすること、どちらにも気をつかっています。
●以前練習風景を取材させていただいた時、一番前で振り付けをされていましたよね。
【菅】実はあの時はちょっと特殊で。いつもの公演だと、全チームの舞台が終わった後に今までの公演の記録ビデオが流れて、最後に挨拶をして終わる構成なんですが、今年は会場の関係でできなくなったので、全員で踊るエンディングにしたんです。私たちがエンディングをやろうと言いだしたので、振り付けも作らなきゃってことで、前で振り入れしていました。

05.jpg

1サークル員として

●お二人がアフビに入ったきっかけを教えてください。
【佐】僕は高校からダンスをやっていたからです。アフビはいろんなジャンルが踊れるので選びました。
【菅】私は高校でダンスをやめるつもりだったんですが、受験が終わってから大学生のダンスの公演を見て、「やっぱり私にはダンスが必要だ!まだ踊っていたい!」と思ってアフビに入りました。

●サークル活動と授業や課題との両立はどのようにしていますか?
【佐】両立できるように、できるだけ授業の発表は夏公演後にまわしました(笑)
【菅】私はつねに両方できるような器用さはないので、今はアフビを頑張る期間、今は勉強をがっつりやる期間、と切り替えて集中して取り組むようにしています。もちろん、どちらもこつこつうまく進めて、バイトをしている人もいるので、本当に人それぞれです。

●お二人のダンスのジャンルを教えてください。
【佐】僕は、BreakとHouseです。
【菅】私は、Waack(ワック)という腕をよく動かすジャンルです。腕がメインのダンスをします。

●個人的な目標はありますか?
【菅】私は表現教育を専攻しているので、学科で学んだことをアフビにも生かしていきたいです。授業で学んだ様々な表現方法を自分のチームのショーケースに取り入れたり、誰かに教えたり、可能性を感じています。 あとは、誰から見てもアフビがかっこよくて楽しいサークルって思ってもらえるように、もっともっと挑戦して貪欲に成長していきたいと思います。
【佐】今やっていることはより良くし、また、新しいことにもどんどん挑戦していきたいです。

●アフビで過ごした中で、印象に残っていることは何でしょうか。
【菅】やっぱり今は夏公演のことしか考えられないですね!
【佐】夏公演のエンディングでみんなで踊った時と、公演準備でアフビの旗がステージの上に掲げられる瞬間、ぐっとくるものがありました。

●アフビを色で表すとしたら何色ですか?
【佐】オレンジです。
【菅】アフビは寒色のイメージではないですし、緑ではおだやかすぎる感じがして。 なんていうか、活発で明るくて、それぞれの個性を主張しあえて、それでもうまく調和している暖かいオレンジがぴったりだと思います。やっぱり「家族」ですかね

"もっと"愛される@fterbeerへ!

●今年のアフビの目標を教えてください。
【佐】moreです。もっと。もっとアフビを好きになる。もっとアフビを好きになってもらう。もっとダンスを好きになる。もっと良い公演を。そんな欲張りな意味が込められています。 お客さんひとりひとりに感動や衝撃とか、何かしらを与えられような公演にしたいです。まずは自分たちがダンスを思いっきり楽しんで、サークル員が公演に込めた思いがお客さんにも伝わるような公演を目指しています!

06.jpg

最後に一言お願いします。

【佐】たくさんの愛にあふれたサークルです!ぜひ公演に来て、@fterbeerを好きになってください!

取材・撮影/惣野沙彩、竹花春香、矢部葵