No.14

 放射線の基礎と測定

〖日 時〗
2011年10月4日 13:30 〜 17:00
〖担 当〗
影島 賢巳

研修の概要

 最初に90分程度の時間をかけて、原子核の構造・性質とその壊変について述べ、壊変に伴って放出される放射線のなかで、代表的なα線、β線、γ線のそれぞれについて、その性質の概略を説明し、物質との相互作用についても述べた。また、放射性元素の壊変に関連した事項として、半減期やこれを用いた年代測定方法など、比較的身近な応用についても触れた。
 後半には、「霧箱の製作」と「放射線トモグラフィー」の2つのテーマで実習を行った。「霧箱の製作」は、放射線を簡単に可視化できる方法を知ることを目的とした。教育現場で安価かつ安全に再現できるよう、100円ショップで購入できる日用品で霧箱を製作し、微弱な放射線(α線)源として、キャンプ用品として簡単に入手できるランタン用のマントル(トリウムを含有)を用いた。受講者各自が霧箱を製作し、その全員がα線の飛跡を目視することができた。「放射線トモグラフィー」は、放射線の透過や吸収などの現象を身近に感じることを目的とした。実験には物理学教室で学生実験に使用しているGM管とγ線源を用いた。GM管のバックグラウンド計測を通じて自然放射線の存在などを知ったうえで、4x4=16マスの中に配置された3個のCuブロックの位置を、γ線の透過率から推定する測定を行い、γ線が金属をも透過しうること、粒子性を持つ光(光子)であることなどを、実際の計測を通じて経験していただいた。