身近な環境の動物観察

〖日 時〗
2013年 10月 3日 13:30 ~ 17:00
〖担 当〗
狩野 賢司

 まず、M102研修室でプロジェクターと図鑑をもちいての講義を行った。東京都小学校教員に対するアンケート調査結果から、実験が行いにくい単元として「身近な植物・動物の観察」が挙げられていること、その理由として「地域的に教えにくい」「指導のための知識・技術の不足」という返答が多かったことを述べ、東京であってもポイントを把握すれば身近な環境で様々な動物を観察することができることを習得するという本研修の目的を明らかにした。そして、昆虫や鳥類を中心として観察するポイント(季節や植物との関連、デジタルカメラの活用等)を紹介した。特に、動物だけでなく、食草等動物がよく利用する植物に着目すると動物が観察しやすいこと、及び動物と植物の共生関係も知っておくとさらに関心を高められることなどを概説した。そして、本学構内で観察が期待できる種類を写真等で説明し、それぞれの種の特徴を講義した。
 双眼鏡の使用方法を説明した後、大学構内で動物の観察を実施した。動物だけでなく、餌や繁殖場所となる植物との関連を紹介しながら様々な場所で動物を観察した。花に集まる昆虫、スミレやカタクリの種子を運ぶアリ、果実をつける樹木とそれを食べて種子分散を行う鳥類や哺乳類、多様な昆虫の幼虫の食草となる植物など、多角的な角度での見方・観察のコツを体験した。また、観察にあたってデジタルカメラがどのように効果的かも実演した。後半は天候が悪化したため、あまり動物が見られなくなったが、シジュウカラやヒヨドリ、スズメなどの鳥類が観察できた。また、ヤマトシジミとカタバミ、アオスジアゲハとクス、キチョウの幼虫とマメ科植物、ジャコウアゲハ(幼虫)とウマノスズクサなど特定の食草との関係や、花の形によって集まる昆虫の組成が異なることなど、昆虫と食草の実際の結びつきなども観察することができた。さらに、花に集まる昆虫を捕食するカマキリも観察した。
 アンケートの結果も概ね良好であった。時間をかけて動物を探し、意外なところで動物を観察できた実感が感じられた。