地質野外観察会

日時:2014年 7月 22日 9:00~17:00
会場:[午前]多摩川河川床[午後]本学自然科学研究棟
担当:松川 正樹

午前中:野外
JR中央線鉄橋下付近の多摩川の河床に分布する130万年ほど前の地層と化石を基に,当時の環境を復元した。さらに,当時の陸と海の環境変化を理解し,その要因を考察した。この場所は,130万年ほど前の東京の環境とその変化を理解する上で最も適した場所である。 研修者は,立川市福祉会館バス停に集合した。先ず,野外で,①地層を作る岩石の種類,粒度,色,厚さ,顔つき,横への広がり,傾きを観察し,柱状図を作成した。②「地層」の特徴を捉え,定義づけた。そして,地層の重なりは,下流がわに向かうにつれて,上位になることを確認した。③ワークシートを用いて,地図上のポイント0からポイント14までの6地点で,地層の特徴を観察し,記録した。④化石を採集した。

午後:室内
 野外での昼食後,学芸大学のバスで,大学に移動した。大学では,①観察結果に基づき総合柱状図を作成した。②地層が露出していない部分,観察できなかった部分については,図学により,地層の厚さを見積もった。③採集した化石を地層から剖出し,クリーニングした。④自身で採集した標本を分類し,比較標本と比較し,同定した。同定に際しては,自然館正面の多摩川の自然史に展示されており化石標本と比較した.⑤同定した貝化石種の生息環境を現生の類似種の生息緯度と深度の示すデータから読み取り,化石の種が生息した環境を推定した。⑥哺乳類の足跡化石,立木化石,二枚貝化石が産出する層準を総合柱状図に示し,環境の時間的変化を図に表現した。⑦130万年ほど前の東京の環境を図で表現した.そして,自然館正面の当時の環境を復元したジオラマと,自身が復元した環境のイメージ図と比較した.