多摩六都科学館夏季教員セミナー
【生物】「ヒトの腕のつくりと筋肉のはたらき」

日時:2014年7月31日 10:00~12:00 会場:多摩六都科学館 科学学習室
担当:浅羽 宏

 小学校第4学年の「人の体のつくりと運動」、中学校第2学年の「動物の生活と生物の変遷」ではヒトの筋肉と骨の働きや、ヒトや動物の運動などについて学ぶ。これらの単元での指導の一助とするため、市販されている身近な素材を用いて実物大の上腕模型を作成した。まず上腕の骨格と筋の解剖学的特徴の概略に関して述べた後、模型作成上の注意や方法を説明し作成に入った。板材(上腕骨)と角材(尺骨)を男女別の実寸に切り、丁番により結合した。次に丸棒(橈骨)を洋灯釘による可動関節を介して角材と結合し、角材と丸棒の遠位端は金属製ミニステーをはさんでネジ止めし、可動性を持たせた。幅22ミリのゴムバンドを骨格筋とし、上腕二頭筋は両端を2つ、上腕三頭筋は端を2つと3つに切って、それぞれ木材の適切な位置に止めた。筋の近位端には銅線をねじり結合して腱を表わし、肩関節を介して止め二関節筋を表現した。最後にスチレンボードを実物大の手の形と大きさに切り、手首のミニステーにゴムバンドで結合し完成した。模型のゴムを両手で持ち、屈筋と伸筋を同時に屈曲・伸展させて滑らかに動くように練習して、肘の屈曲と伸展時の筋と骨格の動きを確認した。また、普段あまり意識しない回内と回外の運動時の骨の巧みな動きを模型で確認した。最後に上腕の主要な筋肉のストレッチを全員で一緒に実施し、模型のゴムの伸びとの関連を把握した。顔の表面からよく見える顔面筋の動きも確認し、教材としての利用をも示した。