考える学習

日時:2015年 7月 1日(木) 13:30~17:00 会場:M102
担当:川角 博

 研修の目標は、「科学的なものの見方・考え方を身につけ「科学の方法」を使える生徒を育てるために」とした。仮説を立て、これをただの“想像”に終わらせず、自ら正解であるかどうかを判断する(分からないという答えもある)過程で、科学的なものの見方・考え方を身につけ、「科学の方法」を教えることができる教員育成を目指した。

 はじめに、学習指導要領理科目標の根幹である「観察・実験を通して、科学的なものの見方、考え方を見につける」授業の実態について、紹介した。また、中学・高校生が「科学・技術の当事者になりたがらない」という調査結果から、現在の理科教育の問題点とその解決案についても触れた。
 実習として、研修参加の先生方に解決すべき問題(NHK教育テレビ「考えるカラス」の中から選択)を提示し、探究的な活動の中で 仮説、説明・議論、検証・判断、発表 を実践した。

 実験1「2本のろうそく」を使って、仮説、班での議論、検証実験の提案、全体への発表、再度の議論の練習とした。これを解決するための基本知識が、小学校4年「物の体積と温度」「物の温まり方」、小学校6年「物の燃え方と空気」であり、いずれも実験を通して具体的に学習していることも確認した。さらに深く検証するために必要な検証実験として想定されるものをあらかじめ用意したビデオ映像で示した。
 「教えあい、学びあい」や発表だけでは、新たな知識の獲得は期待できない。課題解決のために自ら事前の学習をさせることが重要である。つまり、自ら目的意識を持って学ぶ機会を作る授業が必要なのである。

 実際に扱った課題は、以下の3件であり、班毎に仮説、説明・議論、検証・判断の後、ホワイトボードを使って子どもに分かる説明を全体に発表していただき、さらに議論を深めた。
実験6 糸巻き:糸を引かれた糸巻きが、糸を巻きつける向きに転がり始める現象。小学校「てこの規則性」~高校物理「剛体のつりあい」
実験14 缶と画鋲:二つの缶の間で画鋲の振り子が振れる現象。中学2年「静電気と電流」~「高校物理電気と電流」
実験16 2つのモータ:直列接続した二つのモータの一方を止めると、他方が速く回る現象。小学校「電気のはたらき」~高校物理「電流と磁界」