生物電気の基礎実験

日時:2015年 8月 28日(金)13:30~17:00 会場:CN206
担当:吉野正巳

 本研修では動物の生理学の中でもあまりなじみのない電気生理学分野を担当した。(1)昆虫(フタホシコオロギ)の肢関節部位に存在する機械受容器(弦音器官)の単一神経活動(活動電位)をデジタルストレージオシロスコープで観察した。活動電位の記録は、神経束近傍に挿入した銀線電極で行った。神経信号は、交流増幅器で増幅しデジタルストレージオシロスコープで可視化した。神経信号は同時にオーデイオパワーアンプで増幅し音声モニターした。USBメモリーに保存した信号データをプリンター出力し、波形解析を行った。神経信号は、全か無の法則に従って発生する短いパルス状信号であり、刺激の強さはパルスの発生頻度変化で伝えられることを体感した。(2)アメリカザリガニの腹部標本を用い、メチレンブルー染色して腹部の神経系を観察した。各体節に一個の神経節があり、それらは神経束によって梯子状に走行し、各神経節から神経根が派生し筋肉へ走行していることを確認した。(3)細胞内微小電極法、パッチクランプ法に必要な実験装置(電極プーラー、ガラス管微小電極、記録装置等)の実際を見る体験をした。