事業の概要


【趣旨とその目的】

 我が国の教育現場では,科学技術創造立国の基礎となる理科を指導する教員に対する恒常的な支援が必要とされています。理科教員高度支援センターは,理科を指導する教員を支援する目的で2010年4月に時限センターとして設立され,2011年10月に常置センターとなりました。本センターでは,基礎研修部門,専門研修部門および企画・学外連携部門を構築して事業を推進しています。現職教員研修としては,実験・観察指導に必要な基礎知識と技能の獲得を目的とした基礎研修と,先端科学技術や自然環境などの現代的テーマを理解し,それを児童・生徒に分かり易く伝える教育力の育成を目的とした専門研修を行っています。また,これからの日本の理科教育とそれに携わる教員のキャリア・デベロプメントについての研究も行っています。

【3つの役割】

  1. 理科を専門としない小学校教員を対象とする実験観察技術の習得を目指した研修の実施およびその研修内容のデータベース化
  2. 理科を専門とする小学校教員や中学・高等学校教員を対象とした最新の科学にも触れることのできる研修の実施およびその研修内容のデータベース化
  3. 教員研修カリキュラムのスタンダード化,スタンダード化されたカリキュラムや教材の公開,教員研修をテーマとしたシンポジウムの開催,その他海外からの研修チームに対する指導

 本センターでは,基礎研修部門,専門研修部門,企画・学外連携部門が上記の3つの役割を担当し,これらの部門が有機的に連携することで,質の高い研修と独自性のある研究を目指します。

研修の種類と特徴


半日研修・一日研修(基礎研修,専門研修)
平日の午後,土日,夏休みなどを利用して,半日もしくは1日の研修を行います。 この研修では,特に実験や観察の基礎・応用技能に関わるものを取り上げ,半日から1日の研修で一つの単元をカバーします。専門研修では,研修には,東京学芸大学小金井キャンパス内の施設を利用しますが,フィールド系の研修は,学外で行うこともあります。主に,東京都およびその周辺の教員を対象とします。

長期研修(専門研修)
本学より離れた地域の教員を対象に,3日から1週間程度の研修を,夏休み(冬休み)期間中に実施します。 研修では,本学の研究用の機器も積極的に利用し,通常では体験することが難しい,最先端の科学に触れることができます。宿泊には,学内の宿泊施設に加え,大学周辺のホテルを紹介します。

出張研修(基礎研修)
科学館や研修センターなどで,本センターの教員が講師となり,研修会(主として小学校教員を対象としたもの)を実施します。 研修会で必要となる物品で科学館などにないものについては,ASCeSTが保有しているものを活用します。研修会の実施をご希望の科学館・研修センターはASCeST事務局までご相談ください。

海外教育関係者に対する研修
日本の理科教育についての調査や研修目的で海外から来日する教育関係者を対象に,半日~1週間程度の研修を実施します。 テーマにつきましては,研修の目的に合わせて対応することができます。詳しくは,ASCeST事務局までご相談ください。

教員を目指す学生への講習会と講演会
小学校教員採用試験合格者を主な対象者として,理科授業における観察・実験の実践的な指導力向上を目指した講習を実施します。また,在学生を対象とした特別講演会を企画します。講師として,本センター客員教授や学外の有識者を招き,今日的な理科教育の話題や最先端の科学についてわかりやすく解説してもらいます。