美術教育研究室

卒業研究のテーマについて

Bise Tamayo

備瀬 珠代

香川 のぞみ

Kagawa Nozomi

備瀬:私の卒論のテーマは「美術教育を通したセクシャルマイノリティ教育」です。最近とても話題になっているセクシャルマイノリティなんだけど、そのセクシャルマイノリティの子どもたちが学校で楽しく過ごせるためにはどんな授業がいいかを美術教育の視点から考えています。

セクシャルマイノリティにはもともと興味があって研究をはじめました。初めてゲイの人に会った時にいわゆるBLみたいな感じだと思っていたら、全く違ってその人たちが辛そうだったのがきっかけで、学校の中の問題から考えていこうと思いました。

 

香川:私は「みたて」の発想に着目した題材研究をしています。具体的には教育実習で自分がやった授業実践の児童作品とかを考察したりとか、学校で使われてる教科書をみて、どんな題材があるのかをみながら、半泣きで論文書いてます(笑)

2回の教育実習の両方でみたての授業をして、子どもの発想がおもしろいなって思って研究しようと思いました。

美術教育研究室を選んだ理由

香川:私は小学校の時から好きな教科が図工で、中学校は美術が好きで、たぶんそれは保育園の時に絵画教室に行ってたのが影響してるんだと思う。学校でも図工とか美術の授業の時に、先生から作品を褒めてもらった経験が今の自分の経験につながってるところがあるので、自分も美術の教育に関われたら良いなって思って選びました。

 

備瀬:相田先生の授業を受けて、この先生のもとで学びたいってのもあったし、教員になるつもりで学芸大に来たから、学年が上がるにつれて美術教育について考える時間がなくなってしまうんじゃないかと思って、美術教育研究室にはいりました。

 

雰囲気はぽわっとしていて仲がいい

 

―研究室の雰囲気はどんな感じですか?

 

香川:研究室の雰囲気は、ぽわっとしてるよね。

 

備瀬:うん。個人主義っぽい感じもある。

 

香川:ああ!基本個人プレーだもんね。

 

備瀬:論文も一人一人どこでもできる状態だから。

 

香川:研究室も常に人がいるわけでもないから、行って人がいるかいないかみたいな。

 

備瀬:そんな感じではあるけど、みんな優しいし。

 

香川:仲良しだね!最近はたまにみんなでごはんを持ち寄って食べる会を開いたり、その時に自主的に論文の中間報告会とかしたりしてる。そんな感じ。

 

 

 

さまざまな人との出会い

 

―4年間を振り返ってどうでしたか?

備瀬:4年間一番セクシャルマイノリティについて勉強してたから、それが美術教育研究室でできるのがびっくりだったのと、セクシャルマイノリティの人たちと会って、だいぶ世界が広がったなぁって思います。

 

香川:私も珠代(備瀬さん)がセクシャルマイノリティについて研究してるから、研究室でそういう話を聞いて、私も世界が広がったよ。それに対する感覚とか。

 

備瀬:そうそう。そういうことに興味がない人にも話せば興味を持ってくれるんだなぁって、のんちゃん(香川さん)とかだいぶコメントくれたり、同じことを気にしてくれる感じが嬉しい。男女のカップルが一般的だけど、そうじゃない人もいるってことを話していると理解してくれてるし、みんな認識変わってくるんだなって思って、やっていてよかったなって思った。

 

 

香川:私は4年間振り返って思うのは大切な友人ができたことかなぁ。入ってすぐはドキドキしてたんだけど、みんな美術に興味ある人だから喋れるからよかったなって。今までは美術全く興味ない人とかが周りにいたりしたけど、大学に入って、感覚が近い人が多いから、デザフェスいこうぜとか誘われたり、興味ある分野でも自分一人じゃ気づかないことを教えてくれたり、刺激のしあいができてよかったなって。

 

備瀬:確かに…!それはあるね。



 

 

卒展に来てくれる方に向けて

備瀬:1月31日(日)に、美術棟2階で論文発表会があるのでよろしくお願いします。めっちゃ頑張って発表するので、ぜひ見に来てください!

香川:あと、今年は新しい試みとして、卒展の際にパネルを一人一人展示して、論文だけじゃなくてもっと見やすく工夫してますので、ぜひ見に来てください!

 

 

プロフィール

備瀬珠代(びせたまよ)

1993年 沖縄県出身

 

趣味:ローラの写真を見ること

 

 

プロフィール

香川のぞみ(かがわのぞみ)

1993年 神奈川県出身

 

バイトはレストランのホール

 

4月からは図工・美術教科書会社で働きます。