東京学芸大学美術科

造形芸術学研究室


みなさんは「芸術」という言葉を聞き、何を思い浮かべるでしょうか。絵画、彫刻、工芸品、おそらく歴史に名を残した巨匠や、敬愛する作家の美術作品を思い浮かべる人がいるでしょう。それらの作家、作品は、「記憶」を媒体として現代社会の中で行き続けているのです。ではその作家たちはなぜ今日の社会の中で評価されているのか、また彼らの作品はなぜ評価されるに至ったのか、美術史というひとつの歴史において彼らはどのような存在であるのか、考えたことはあるでしょうか。
造形芸術学研究室では、美術史の調査や美術作品とその作家に関する理論的な研究に取り組んでいます。その分野は東洋の先史美術から西洋の近代絵画、国内外の現代芸術まで多岐に渡ります。学生は授業課題や自主ゼミへの参加を通して美術史や美学の基礎的な知識を養い、個々人の関心に即して作品や作家に対する調査と考察を経て「芸術」という人間の活動が持つ意味を追究しています。
美術史、美学への知識と理解を深め、学校教員のほか、研究者や学芸員など教育支援機関においても活躍する人材を育成します。