椿真智子 TSUBAKI Machiko

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  1. 研究分野
    文化・歴史地理学 心の地理学
  2. 研究テーマ
    地域文化論 景観論 多民族社会(とくにアメリカ合衆国・カナダ)のエスニック景観と文化継承 近代日本のフロンティアと景観表象
  3. 最近の著作
    教員養成課程におけるフィールドワークの実践事例とその意義「「現場主義」にもとづくフィールドワークの応用地理学的研究」平成25年度重点研究報告書(東京学芸大学) ,2014年
    「教員養成課程における「小学校社会科」学習プログラムと教材モデルの開発」平成24年度重点研究報告書(東京学芸大学)2013年
    「社会科地理的分野の特性をいかした中学校・道教教育の教材」平成24年度総合的道徳教育プロジェクト 2013年
    『世界の国々を調べる(改訂版)』古今書院 2012年
    「学芸大キャンパスおよび周辺ガイド」東京学芸大学 2012年
    「大学教員養成課程における小学校社会科学習プログラムとの教材モデルの開発」平成23年度重点研究報告書(東京学芸大学)2012年
    『社会科地理的分野の特性をいかした中学校道徳の教材ならびにプログラム開発」平成22年度総合的道徳プロジェクト 2011年
  4. ゼミ開催日:毎週木曜日 18時から
    場所:地理学演習室
  5. オフィスアワー:毎週 火曜日3限と木曜5限 留学生センター長室

トピックス カナダ・バンク―バー調査その1

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バンクーバーは、1860年代にバラード入江に開設された製材所を中心に街が形成され、1885年にカナダ・パシフィック鉄道(CPR)が大陸横断鉄道の終着駅を開設し、港も整備されて以降、林業ならびに国内および北太平洋の流通拠点として発展してきた。バンクーバー港周辺には現在も工業地域やコンテナ基地が立地している。
 バンクーバー市の人口は、国内で第8位の約64万人であるが、都市圏人口は210万人と国内第3位である。20世紀後半以降、中国や日本、インドをはじめとするアジアからの移民が増加し、現在、大都市圏人口の約2割は中国系が占める。入江対岸のノース・バンクーバーでは山の中腹まで住宅地が広がり、高級住宅地や経済階層の比較的高いアジア系住民の居住区も多い。バンクーバーが「リバブル・シティ」として常に世界ランキングの上位に位置し、多くの移民をひきつけている理由の一つは、都市的生活と海や山・森林などの広大な自然との両方を身近に享受できる環境にあるといえよう。(写真はバンクーバーとバラード入江対岸のノース・バンクーバー)

トピックス カナダ・バンク―バー調査その2

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バンクーバーは西岸海洋性気候に属し、カナダの中では比較的温暖で住みやすい気候条件下にある。とくに5月から9月頃までは降水量が少なく、8月の平均最高気温が約22度と実にさわやかで快適な日が多い。穏やかなフォールスクリーク沿いに、すばらしい眺望をそなえたコンドミニアムが建ち並ぶ。夜9時頃まで明るい夏は、クリーク沿いに散歩やジョギングをする人々が行き交う。
 バンクーバーは1970年代以降、国内外からの人口流入が増加し続け、ダウンタウンの地価も高騰し、現在ではカナダ国内で最も家賃の高い都市ともいわれる。一方、10月から4月頃までは降水量が多く曇天が続く。そのため、コンドミニアムに居住する既にリタイアした香港・日本などアジア系移民の中には、冬季は本国へ移動し、また春以降バンクーバーに戻るという季節的移動がみられる。(写真はバンクーバー・ダウンタウンのコンドミニアム)