1.教育課程文庫
教員養成カリキュラム開発研究センターのウェブサイトでのデータベース紹介
2010年6月
現在の「教育課程文庫」は、1947年7月に設置された「米国教育文庫」(AEL)を前身とし、翌年1948年7月に「教育課程文庫」(当時文部省は「教科書・教育課程文庫」といっている)に改称されたものである。当時の占領国総司令部(GHQ)からの「米国の代表的教科書及び教育学書その他の教育資料が寄贈」された図書・教科書・資料をもとに設置され、その目的を次の2点あげていた(文部省『教育課程文庫 和書目録 第1号』)。
「(一)教科書の編さんことにその民間編さんを助成するため」
「(二)また教育課程その他学校教育各般の問題の進歩発展に寄与するため」
そこでは、旧文部省は日本の教科書・学習指導要領等を追加したが、以後、日本の教科書・教育専門図書・一般参考書(NEL)や、教育指導者講習会時に使用した教材(IFEL)やその他教育資料を加え、各大学棟機関の事情が加味されながら各大学等の「教育課程文庫」の充実がはかられた。したがって、各大学附属図書館等で所蔵されている「教育課程文庫」には、戦後直後の米国教科書・教育関係図書資料のみでなく、戦後直後の我が国の教育課程や教育実践関連資料が所蔵されている。
今回目録として整理したものは、当時教科書編纂に「寄与」するために寄贈された米国学校教科書に限定したものである。国立教育政策研究所、東京学芸大学で所蔵・データベース化された電子データをもとに、とりわけ北海道大学・秋田大学、宮城教育大学(旧東北大学所蔵)香川大学・島根大学の「教育課程文庫」所蔵附属図書館の多大なご協力をもとに、NACSIS検索をかけながらエクセルデータとして編集、目録化したものである。
本「教育課程文庫」データベースで収録した書誌事項は、NCID・書名・責任表示(編者)・出版者(社)・出版年・所蔵館の順としている。
本データベース化は、2009年度科学研究補助金(研究成果公開促進費)によるもので、必要な方には本エクセルデータ(上記書誌事項による検索可能)と冊子体(解説と目録で約200頁)で配布が可能となっている。この件については、下記にお問い合わせいただきたい。
〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4−1−1
東京学芸大学 教員養成カリキュラム開発研究センター 三石初雄
Tel/Fax: 042-329-7777 E-mail: hatsuo[at]u-gakugei.ac.jp ([at]を@にしてお送りください)
2.総合的な学習の時間
資料紹介にあたって
2002年3月
新学習指導要領が、小・中学校では2002年度から、高等学校では2003年度から全面実施される。そこでは、小学校での選択学習が一部教科で導入され、中・高等学校では選択教科・科目枠が拡大され、さらに「総合的な学習の時間」が小・中・高等学校のすべてで設置されることとなっている。「総合的な学習の時間」特設枠は、各学校教育の教育課程全体に占める割合は大きく、かつ新領域にも匹敵するほどではあるが、それが「領域」としてではなく、「時間」として設置されているところに今改訂の特質の一端が示されている。そしてそのことは、「過渡的性格」をもった教育課程の改訂ともいわれていることと無関係ではないだろう。その点からも、「総合的な学習の時間」の実施状況に着目することは重要なことと考える。
本センターは、全国共同利用施設として設置されたという経緯から、学校教育におけるカリキュラム開発に関する調査・研究・教育・事業を全国レベルで積極的に行うとともに、情報の提供、発信が期待されている。このような期待に応えるべく、本センターの第1部門(カリキュラム構造研究開発部門)が、総合的学習に関わる実践研究情報の収集と整備、調査研究をおこない、本資料としてまとめた。
本資料は、学校教育現場で参考になるように「総合的な学習の時間」に関するカリキュラム開発にあたっての、テーマ設定の視点とカリキュラムの構成要素、単元の概要についてまとめた、ごく簡略なものである。これは、研究開発学校での2年次研究の成果をもとに作成されていることから、各研究開発学校での最終段階の実践的研究を充分反映できていないし、分量的にも不十分なものではある。しかし、「総合的な学習の時間」が全面実施されようとしている今、カリキュラム開発の視点やカリキュラム編成要素、実施形態や実践展開の、過渡的ではあれ多様な姿に接することは、これからの実践展開や今後のカリキュラム開発に何らかの参考にしていただけるのではないだろうか(研究開発学校制度については、文部科学省のホームページhttp://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kenkyu/、「『総合的な学習の時間』応援団のページ」については、http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/index.htmlも参照のこと)。
なお、本資料に加えて、各研究開発学校での年間授業時数や単元例、学習・活動内容事例を若干補充した報告書『研究開発学校における「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発』を作成している。ご希望の方は本センターにお申し込みください。
本冊子は、各研究開発学校の資料提供に対するご理解と協力と、研究推進員の協力によっており、ここで改めて感謝の念を記しておきたい。
データベース
研究開発学校の一覧です。
・小学校