●国立大学法人 名古屋大学こすもす保育園視察報告
国立大学法人 名古屋大学こすもす保育園視察報告 松田恵示
(男女共同参画本部員 芸術・スポーツ科学系 准教授)  

2006年の3月20-21日に、本学での学内保育施設のあり方を検討するため、2006年度に開園された、名古屋大学こすもす保育園を視察しました。こすもす園は、現況で常時保育児が23名(3歳児まで)おり、その保護者の構成が、学生3名、教員と職員が半分ずつ、非常勤職員や、男性教職員3、4名となっています。また、一時登録保育児が15名いました。園の特徴として、1)一時保育に対する柔軟な取り扱い、2)セキュリティへの配慮の高さ、3)運営協議会による全学的な体制での運営、4)「等身大」の施設・運営が挙げられます。設立の経緯や運営戦略等、本学の施設について考える際に、大変参考になる保育園でした。

【視察場所】名古屋大学こすもす保育園(認可外保育施設)
【視察日時】2007年3月20日、21日
【担当部局】総務企画部人事労務課 (担当 鈴木)
【運営会社】(株)ポピンズコーポレーション (担当 北村)
【視察内容】施設見学、設立経緯と現状説明、インタビュー
【開園】2006年度
【保育現況】常時23名(3歳児まで)
学生の子3名、教職員半々、非常勤職員、男性 3、4名、一時登録15名

【特徴】1) 一時保育に対する柔軟な取り扱い
    2) セキュリティ
    3) 運営協議会による全学的な体制
    4) 「等身大」の施設・運営

【設置の経緯】国立大学時代 … 地域貢献を目的に保育園設置(認可園)
    → 法人化後…学内の要望(アンケート)と差異化・大学評価戦略
    → 男女共同参画室からの発議
    → 21世紀財団からの補助金
    → 建設費約3600万円(半額補助)+備品

【運営】運営協議会(教員、会社、留学生センター、アドバイザー)
    定員を埋める努力、生活習慣、宗教
【経費】年間3200〜3400万円(委託料、光熱費、備品等 保育料半分)
    21世紀財団からの助成 1000万(5年間)
【ポピンズとの契約】理念・方針(3社程度の入札)
          契約1年単位、ベース+オプション(学会開催等)
【運営の力点】
・保育内容の質の高さ … 作りっぱなしではダメ(法人化後)、 口コミの評価重視、長期的展望、保育士・現場との連携密に、苦情受付、 自律経営に向けての努力
・広報戦略 … マスコミ等
・自律経営 … 5年間の試行・評価その後継続か否かを決定 東京学芸大学の取り組みへのインプリケーション
【施設】予算、規模、多目的・複合化、産学連携、外部連携etc
【運営】定数の確保、幼稚園との関係、地域連携
    自律経営、保育の質と研究、一時保育etc

 

2007年3月3日に、筑波大学ゆりの木保育園に視察に行ってきました。