フェイスブックページ ツイッター公式アカウント
  前のページに戻る .  

学生の皆さんからの投稿

卒論の 進まぬ夜の 走馬灯 カウンセリング専攻4年  岩見俊介


学1年。関西圏の大学を志望していた私は、何故か東京の、しかも教育大学に進学した。最寄駅、武蔵小金井駅に降り立った時の印象は、「ここは東京ではない」。まあでも、「カウンセリング専攻」という名ではあるが、いよいよ念願の心理学を学ぶことができるのだから、「良し」とした。

て、サークルは何に入ろうか。華の新歓期が始まった。小・中・高校と続けてきたバスケットボールは絶対に大学でもやる。それは心に決めていた。そしてせっかくの大学生活。何か一つ新しいことを始めよう。
色々回った。?み会が激しいと噂のサークル(噂ではなかった)、友人に誘われただけで入る気のさらさらないサークル(ごちそうさまでした)、良く分からないままついていったサークル(未だに良く分からない)。フットサルも良い。バンドもありだな。思い切って演劇系のサークルに飛び込むか。

校の時にTVなどで観て、割と興味のあった、ストリートダンスのサークルがあるらしい。その名を「@fterBeer」という。どうも如何わしい雰囲気のある名だ。周りの知人、新歓で回ったサークルでの情報は二分。
「アフビかー!凄いよね!」
「学芸の芸能界じゃん!」
「あそこ部活っぽい感じで雰囲気悪いらしいよー」
「ただの呑みサーだよ?やめときな。」
まあ行ってみるしかない。百聞は何とやら、というやつだ。
新歓期の終盤戦。噂の「アフビ」の公演に、学科で出来た友人3人と観に行ってみた。学内にこんな施設があったのか。かなり隠れ家的な場所にある。入口はブラックライト。奥からは重低音がわしわし聴こえてくる。この大学も捨てたもんじゃない。
開演した。オープニングから圧倒された。ほぼ最前列からの光景は、同じ大学の学生がやっているものとは思えなかった。次の日も観に行った。
毎年この「アフビ」の公演は観に来よう。大学生活が充実しそうだ、と思ったところですかさずMC。
「今まで躍ってきたダンサー、特に男性は、ほとんど大学から始めた初心者デース!」
「来週から1年生を対象にした体験レッスンがあるので、是非いらしてくださーい!」
見事に喰らってしまった。痛烈にぶちのめされた。これほど上京したての、飢えた学生に刺さるプロモーションは、そうそう無い。

学2年。バスケットボールサークルS.B.Cのキャプテンと、ストリートダンスサークル@fterBeerの代表を兼任する。結局一番愉しんでいたら、キャプテンと代表になってしまった。学芸大のサークルといえば、3年次から教育実習がある特性上、2年生が運営をする組織が多い。私の入った二つのサークルもそれに漏れず。人生を謳歌するために入った大学で、代持ちをする2年生の間が愉しくないなら、サークルに入った意味がない。この一年間を愉しめたら、大学はずっと愉しい。

学3年。代持ちを全うし、大学後半戦。1年生の頃から先輩を食う勢いで突っ走ってきたため、この頃からすでに4年生ヅラしてやり放題やった。当時の4年生、2011年卒の先輩方に対して、反省するところもあるが、後悔はしてない。

学4年。つい先日、学内で私達の学年が行う最後の公演が終わった。
泣くつもりはなかったのに、公演終了後、卒業した先輩の代表さんと話して、目が潤んだ。その後、サークル内でのイベントの陰で、一人すすり泣いた。打ち上げでボロ泣きした。
その最後の公演、小金井祭期間中に行われた学祭公演では、公演終了後、観客の方が涙していた。私が大学1年の頃に受けた感動を、今自分が他の人に与えているのか。そう思うと感慨深い。
この大学には、人の心を揺さぶる、自分の心が躍る時間・空間があるんだなー、としみじみ感じた。きっと私の知らないどこかでも、同じような感動を生みだす、違った内容の出来事が起こっているのだと思う。

んな私は、大学を卒業する約数か月後、広告会社に勤める予定。

たな環境でも、人の心を揺さぶる、自分の心が躍るシゴトを。

(おわり)

 

 

 
 

前のページに戻る

   

Copyright © 2012 Hekiyoukai All Rights Reserved. ver.0.8