西へ 私が見た日本

 私は、二年前、高知に住んでいた。今、東京にいるのだが、まったく違う。日本は一般的にいうと「外国人」が少ない。高知にはほとんどいないので、そこで「外国人」として住むと面白い。街を歩くとめずらしいものとして見られたり、話されたりする。店に入ると、その店を出る時にもう新しい友達ができていたというようなことがよくある。
 東京は違う。東京の人は「外国人」というものにまだ慣れていないと思うが、そんなに「めずらしい」と思っているわけでもない。都会の特徴であるかもしれないが、東京の人はあまり知らない人と話したりしない。それは「外国人」に対しても、日本人に対しても同じである。人が多いから誰かと出会える機会も多いと思えるが、そうでもないようだ。人が多いからこそ、他人は他人に過ぎない。といっても、他人とのおしゃべりが好きな私にはそういった機会がないわけではない。東京は広いし、何でもあるし、したいことが何でもできるんじゃないかなと思う。
 二週間前、高知に行った。高知の友達と一緒に、高知市からその西の「土佐清水」という所へドライブして来た。人のくらす場所はその人の性格に影響を与えているだろうか。高知の西の写真です。

(マットソン・アペルモ・オスカル/スウェーデン)(09.11.18)