日本のサービス

 私が日本に着いてから一番ビックリしたことは何かという前に、初めて日本に来ているわけではないと言うべきだと思います。といっても、私を最初からピックリさせた日本のサービスについて書きたいと思います。
 日本のサービスつまり客と店員の関係を見てみると、ドイツなどのやり方と全て違います。比較すると、大きな違いが少なくても三つ挙げられると思います。第一は、日本では客が店員やサービス係などより上ということですが、国では逆さになっていると言えます。例えば、ドイツのお店では、取引の後店員さんがありがとうと言わず、お客様がありがとうと言うことが普通です。また、店員さんが無愛想な顔をして、あまり丁寧ではない言葉を使うこともあります。「お客様は王様の如く」という諺もある程、その振る舞いは理想的では無いけれども、私の経験ではよくあります。実は、その理想はお金持ちのお客様しか価値がない気がします。
 第二は、日本に比べると国では高い品物を売ったりするのにうそをつく店員が多いけれど、日本のサービス係の助言は信用することができるそうです。例えば、洋服屋の店員さんに似合うかどうか聞いたら、ドイツの店員は必ず似合うと答え、日本人は事実を曲げないそうです。さて、私もそういう経験があるかどうかと言うと、実は国のいつも高い契約しか結びたがらない携帯電話専門店は信用できないと思って、ドイツでは携帯電話をいつもインターネットで買うことにしました。
 第三は、日本の店では店員さんがかなり多く、主にお客様を歓迎したり礼を言ったりする仕事もあるでしょう。ドイツの経営者は賃金に関わる経費を減らすように、人数を少なくするのでしょうか? 又、サービスのいい国はどちらかと言うと、実際に答えられません。日本のサービスは素晴らしいけれども、ドイツ出身者にとって時々丁寧すぎてピックリさせられる上に、店員にとって厳しいかも知れません。しかし、その一方でドイツのやり方は店員にとってより厳しくないけれども、客に不愉快な気持ちが残ることもあると思います。

(パスカル・メスマー/ドイツ)(2009.12)