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大隅良典先生のご講演

昨年度のノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅先生のご講演がありました。

オートファジーの仕組みを明らかにしたことにより昨年度ノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典先生が、11月3日(金・文化の日)の午後1時30分から2時30分まで、本校の生徒と保護者のために講演をしてくださいました。
 ご講演の前半で大隅先生のご自身の少年時代のことを興味深くお話になりました。たとえば、昆虫少年であったこと、お兄様からもらった八杉龍一著「生きものの歴史」、マイケル・ファラデー著「ろうそくの科学」、三宅泰雄著「空気の発見」などに興味を持ち、高校では化学部に所属し、自由に化学実験を行ったことなどをお話になりました。そして大学では初め化学者になろうと考えていたが、当時新しい学問であった分子生物学に強いあこがれを持つようになってそれを専攻し、今日に至っているとお話になりました。
 後半ではノーベル賞受賞のご研究である細胞内のオートファジーについてのお話をしてくださいました。その導入部分で、赤血球は1秒間に300万個作られ、酸素を運ぶヘモグロビンというタンパク質は1秒間に1000兆個も合成されると説明されました。そして、それらが体に溜まって溢れることはないので、分解も合成と同じように生物にとって大事なはずなのに、大隅先生がオートファジーの研究を始めた頃は誰も分解が大事とは考えていなかったと強調されました。実際のところ、ヒトのタンパク質は2〜3ヶ月で完全に置き換わるとのことでした。大隅先生は、大学で新しく研究室を作った時に「誰もやらないことをやろう」とお考えになったそうです。そして、誰もやろうとは思わなかった細胞内でのタンパク質の分解のメカニズムの研究を始め、ついにはそのメカニズムを解明し、ノーベル賞を受賞しました。このご自身の経験から、中学生に向けて「人と違うことを恐れずに自分らしく生きよう」、「疑問や抱いた興味を大事に育てよう」「知っているイコール理解している,ということではないことに気が付こう」と中学生にメッセージを送ってくださいました。
 この講演会には、本校の卒業生および隣接する東京学芸大学附属小金井小学校の卒業生、並びにその保護者の皆様も多数ご来場になり、盛大な講演会となりました。このような素晴らしい講演会を催すことができましたのは、お忙しさも厭わずに講演をお引き受け下さいました大隅良典先生、附属小金井小学校の保護者の組織である「なでしこ育成会」の皆様、会場の椅子を並べて下さった同校6年生の皆さん、同校の体育館を会場としてお貸し下さった校長先生と副校長先生、そして本校保護者と教師の会の皆様と後援会組織である若竹会のお陰です。ここに厚くお礼を申し上げます。


2017/11/03