〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1 
TEL 042-329-7833 FAX 042-329-7834 
代表 gkoganei@u-gakugei.ac.jp 
研究  kaneken@u-gakugei.ac.jp 
入学検査 adkoganei@u-gakugei.ac.jp 

過去問とその意図 ~社会~

平成29年度入学検査
問題

スーパーマーケットの食品売り場に行くと、キャベツや白菜は丸ごとだけでなく、半分や4分の1の大きさに切って売られていました。それはなぜか、説明しなさい。
  
 
 

問題の解説

キャベツや白菜が丸ごと売られているだけでなく、半分の大きさなどで売られているのはなぜでしょうか。核家族や高齢者の夫婦だけの家庭が増えているなど、家族の在り方が多様化しているからという理由が考えられます。
最近ではそのままお皿にサラダとして盛り付けできるようなキャベツの千切りや、野菜炒めに使えるような何種類か切られた野菜が包装されて売られています。以前に比べて共働きの家庭の方が増え、料理に時間を取れない人が増えたことも売れている理由の一つでしょう。
日常の生活の中にあるすべてのこと・ものが社会科の学習の対象です。八百屋やスーパーマーケットで売られているピーマンの産地はどこでしょうか。季節によって産地は違っていることもあります。茨城県産が多いのはなぜでしょうか。大消費地の東京から近いことも理由の一つですが、なぜ埼玉県や千葉県ではなく、茨城県の方が多いのでしょうか。
生活の中にあるすべてのこと・ものには理由があります。なぜそこで作られているのか、なぜそこで売られているのか、いろいろなことに関心を持ってほしいと思います。
 
 中学校の社会科の学習でも、身のまわりのことから遠いと思っていた場所や時代、関係ないと思っていた出来事や制度などに、関連を見出しながら学習していきます。その学習を通して見えないものが見えるようになっていくのです。
 本校社会科では、「見えないものを見えるようにする」ための、社会的な見方・考え方を学習します。そのためにもまずは、身のまわりにあること・ものに目を向け、変化に気づき、そこから思考を始められるような人が本校に入学してくれることを待っています。