理科のありか

野外観察〜翼を持った種子〜
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2007年11月20日火曜日
野外観察〜翼を持った種子〜

植物は光合成を行うことができますが,移動することができません.植物は生育環境に的確に適応すべく種々の性質を進化の過程で獲得してきました。それは見事な「生存戦略」とも,「植物の知恵」ともいえます。
 花は親植物体の上に咲くので,果実(種子)も最初は親に付着しています。植物は移動できないので,種子を散布してその生育地を拡大する工夫がみられます。
 この日の授業では岡﨑恵視先生の指導のもと,教室を飛び出して,風を利用して種子散布を行うアオギリ,イロハモミジ,キササゲ,ケヤキ,シナノキ,シラカバ,ユリノキの種子が木についている様子や,散布される様子を観察し,散布体の採取を行いました。散布体のスケッチとシナノキの散布体の模型作りが宿題となりました。受講生のスケッチのできや実物に負けない模型ができるかが楽しみです。
 種子の散布戦略は,自然に親しむ教材であり,また小学校4年生の学習内容「植物の成長と季節」の単元「秋を探そう」の中で活用できます.
   (文責 中西  史)