研究指導体制

教育・研究上の特質

研究科の目的にかかわる特質

 「広域科学としての教科教育学」の創造・発展を図り,この新しい科学の研究者の育成と,それを通じての今日の学校教育が抱えている課題の解決を目指す研究・教育を行うことが,本研究科の教育研究の重要な特質です。

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 広域科学としての教科教育学の意味
 従来の教科教育学は,それぞれの教科について,与えられた教材の研究や授業の進め方などを扱う技術的なものと受けとめられがちであったが,これは教科教育学に求められる教育研究領域の一部に過ぎないものであった。この教科教育学を,本来それに求められる広範な内容をもった新しい広域科学として充実させ,学校教育の飛躍的な発展を図ることを本研究科は目指しています。
 新しい広域科学としての教科教育学は,それぞれの教科について,教育目標を考察し,教科の内容を構成し,それらを教授する過程を整理し,教授方法を検討するなど,教科にかかわる広く深い研究領域を実証的に研究する科学です。この教科教育学は,一方では教育課程や教育方法を研究する教育学や児童生徒の発達過程を分析する心理学などの教育科学を基礎とするが,他方では,それぞれの教科の基盤となる人文・社会・自然などの諸科学や芸術・体育等を基礎として構成される独自の広域科学です。教員養成の,そして学校教育の発展にとって,この広域科学としての教科教育学の充実が極めて重要です。


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  「広域科学としての教科教育学」の教育・研究システムの採用
 本研究科は,こうした教科教育学の特質を考慮して,教育科学・教科教育学・教科専門科学が単一専攻の中で緊密に連携し合い,教科教育学の充実発展とその専門研究者の養成を新しい角度から推進できるように組織しています。このため,1人の学生に対し,原則として,教育科学・教科教育学・教科専門科学の3分野から1人ずつの計3名の教員が指導教員となります。
 また,本研究科では,各講座に多数の授業科目を開設し,学生には,これらの3分野にまたがって授業科目を履修するように,履修指導が行われています。

 

研究科の構成にかかわる特質

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 本研究科は,連合大学院として,一大学では揃えることができない層の厚い教員組織を持ち,併せて,複数の大学が切磋琢磨することによる適度な緊張関係によって,教育・研究の水準を高めることを目指しています。


(2)


 本研究科は,南関東に位置する比較的近い距離にある大学の連合であり,研究指導等における大学間の協力が容易で,大学間の移動の負担が少ないという利点を持っています。


(3)


 学生は主指導教員の所属する大学に配置され,主としてその大学において開設される講義・演習等を受講し,研究指導を受けることになりますが,3人の指導教員のうち1名は,他の構成大学から選ばれ,随時その指導を受けることができます。また,学生は,その希望に応じて各構成大学において開設される講義・演習等も受講することができ,研究設備・施設等を1つの大学のものとして利用することができます。

広域科学としての教科教育学の概念図

 

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