只今、紫外線警報発動中!!

梅雨に入り雨が降っているから、曇っているから紫外線は大丈夫と思っていませんか?

今回は三楽病院皮膚科科長の前川武雄先生に紫外線についてお話しを伺いました。

Q:紫外線とは?

A:太陽光線の一種で、地表に届く紫外線にはUVAとUVBがあります。

UVA)曇りの日も地表に届き、窓ガラスも透過します。肌の奥の真皮内まで進入しハリや弾力を担うコラーゲンやエラスチンを破壊したり、それらの結びつきを弱めてシワやたるみを引き起こします。また、メラニンに作用して肌を黒くする作用もあります。

UVB)赤くなったり水ぶくれを作る日焼けを起こした後、色素沈着を起こし黒くなる日焼けとなります。それがシミの原因になります。皮膚表面の細胞の遺伝子を傷つけ、皮膚癌の原因になることもあります。

Q:紫外線による皮膚へのダメージは?

A:紫外線を浴びることにより、活性酸素を発生させたり、皮膚の免疫力を低下させニキビや肌荒れ、カブレを起こしやすくするなど、様々なトラブルを誘発します。紫外線は顔だけに降り注ぐわけではないので、頭皮が傷つけば抜け毛を招いたり、瞳が傷つけば白内障の原因になることもあります。とくに肌が弱い方やアトピーの方は紫外線の影響を受けやすい(肌になってしまいます)ので注意が必要です。

皮膚の老化は、加齢による老化と、紫外線などの加齢以外による老化があります。長い間、紫外線の

ダメージが積み重なって起きた肌の深いシワやシミなどを「光老化」と言い、日光のあたる部分の老化の約80%は光老化によるものと言われています。光老化は、正しいスキンケアにより予防することが可能です。

Q:紫外線の一番強い時期はいつ?

A:紫外線は1年を通して降り注いでいます。紫外線量は3月頃から徐々に増えはじめ5月頃には真夏とほぼ同じになります。

1日の紫外線量のピークは12時前後ですが9時から15時は紫外線の多い時間帯です。曇りの日でも紫外線量は快晴の日の50%程度あります。雨の日でも紫外線は地表に届いています。また地面や建物などに反射してくる紫外線にも注意しましょう。

Q:紫外線を防ぐには?

A:@日光を長時間浴びない。

  A日傘、帽子、サングラスの使用を心がける。

  Bできるだけ肌を覆う服装を。

  C日焼け止めクリームの使用。紫外線UVAとUVBを防ぐものを使いましょう。

  D日傘や衣料品はUVカット表示のある製品を利用すると効果的です。

Q:日焼け止めクリームって何でもいいの?

A:UVBとUVAの両方を防止できるものを使いましょう。

  SPF)UVB防止効果を示す目安。紫外線(おもにUVB)により皮膚が赤くなる反応を防ぐ効果を知る目安。2〜50+。

  PA )UVA防止効果を示す目安。紫外線(UVA)により皮膚が黒くなる反応を防ぐ効果を知る目安。+が多いほど効果は高い。+〜+++。

Q:日焼け止めはSPFの高い方が効果がある?

A:数値が大きいほど効果が高く国内製品では「50+」が最高表示値。数値が高くても2〜3時間ごとに塗り直しましょう。また汗をかいたり、水に入った後は塗り直しましょう。

Q:黒い服と白い服はどっちらがいい?

A:黒い服です。黒い服は紫外線を吸収して体に反射をさせない作用があります。しかし日傘は黒ではなく白の方が紫外線を跳ね返す作用があるため、白い日傘で黒い服を着るのが理想と言えるでしょう。しかし日傘も服もUVカット表示のあるものであれば色は問題ありません。

Q:眼から日焼けするって本当?

A:本当です。紫外線が脳に刺激を与え、メラニンを作らせ日焼けを増進させます。眼に見えるほど顕著な日焼けではありません。

Q:コンタクトレンズを装着していれば大丈夫?

A:UV効果のある製品なら紫外線予防効果が期待できます。

Q:日焼けサロンでの日焼けは安全?

A:決して安全とは言えません。日焼けサロンではUVBをコントロールして害のないUVAで肌を焼くのでダメージではないと宣伝しています。しかし、肌の色が黒くなるのは、皮膚に傷害が起こった結果メラニンがたくさん作られたためであって、皮膚のダメージなしに黒い肌にはなれません。UVAはUVBと比べて確かに害は弱いのですが皮膚の細胞を酸化させます。また皮膚の深部まで到達するという性質もあります。海外でも日焼けサロンによる皮膚トラブルが多数報告されています。日本でも皮膚科医を対象としたアンケート調査で、150例を超す健康障害例が挙げられました。主にUVAをあてすぎたことによる火ぶくれ症状でしたが、シミなどの問題も起こっています。また、眼の障害も少数ですが見られました。

  紫外線の害はすぐには出ませんが、数年〜数十年の時間を経てシミ、シワ、まれに皮膚癌として現れます。安易に日焼けサロンを利用することはお勧めできません。

Q:フォトスキンタイプって何?

A:紫外線に対する反応は皮膚の色によって違います。白人は元々メラニン色素が少なく、紫外線にあたった後も赤くなるだけで黒くはなりません。一方、黒人は元々大量のメラニンが皮膚にあり、日焼けはしません。日本人などの黄色人種は紫外線に対する反応性の違いで6つのフォトスキンタイプに分けられています。

フォトスキンタイプ

スキンタイプ

反応

T

常に赤くなり、決して皮膚色が濃くならない

U

常に赤くなり、その後少し皮膚色が濃くなる

V

時々赤くなり、必ず皮膚色が濃くなる

W

決して赤くならず、必ず皮膚色が濃くなる

X

皮膚色がとても濃い

Y

黒人

日本人はおよそスキンタイプU〜Wにあたります。光老化を起こしやすく皮膚癌になりやすいのはT、Uに

属する色の白い人です。

Q:日焼けをしてしまったらどうすればいい?

A:日焼けはヤケドと同じです。日焼けの程度にもよりますが、まずは日焼けをした所を冷やすことです。冷やすことにより、日焼けのダメージを最小限に抑え痛みも和らげることができます。日焼けにより肌の水分が奪われるので肌の保湿も必要です。化粧水を塗った後、乳液やオイルなどを塗り水分の蒸発を防ぎます。日焼けの範囲が広かったり程度がひどい場合、脱水症状を起こすこともあります。十分な水分補給も行いましょう。症状がひどい様なら病院へ。

Q:日焼け後摂取したほうがいい食品は?

A:ビタミンCとEを積極的に摂取しましょう。ビタミンCは色素の漂白作用、ビタミン            

  Eは毛細血管の血行を促し抗酸化作用があります。

  ビタミンEを多く含む食品

  種実類(アーモンド・クルミ・ピスタチオ・ピーナッツ)

   アボガド・かぶ葉・だいこん葉・にら・赤ピーマン・モロヘイヤ

   植物油(オリーブ油・米油・コーン油など)

 ビタミンCと一緒に摂取することで、ビタミンCがビタミンEの抗酸化作用を高め

てくれるので、例えば新鮮な野菜と植物油を使ったサラダなどは、ビタミンCもEも効率的に摂取できるのでおすすめです。また緑茶にもビタミンCとEを含んでいます。

Q:シミ対策どうしたらいい?

A:@紫外線の防御。

  A肉体的、精神的な疲労をとるため十分な睡眠をとり、気分をリフレッシュ。

  BビタミンB類、C、E、を多く含む食品の摂取。

、Bはシミやくすみに限らず、肌トラブル解消に。

  C美白化粧品でメラニン生成を抑える。

     レーザー治療とは・・・

肌表面を切り取らず、内部にあるメラニン色素細胞だけ破壊するという治療。レーザーに向いているシミとそうでないものがあります。シミの色に合わせてレーザーの種類を選び、メラニン色素の深さに合わせて光の強さや照射時間を調節します。治療後一時的にその部分が赤くなったり、かさぶたができたり、一旦色素沈着が起きたりという段階があります。

Q:太陽の光って悪者?

A:太陽の光はビタミンDの合成や殺菌作用などの有用な働きもあります。しっかり紫外線対策をして上手に付き合あう必要があります。                

三楽病院でもシミ・ホクロのレーザー治療を行っています。また、お肌の相談・一般診療も行っていますのでお気軽にお越し下さい。












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