暑い日が続いています、熱中症に注意してください 

                      平成22年7月保健管理センター

本学でも熱中症の人が増えています。以下の注意点を守って予防してください。                            

 

熱中症とは?

熱中症とは、主に暑い環境で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻した際に発生するさまざまな障害のことを言います。高温・多湿の環境下で水分の補給を行わず活動を続けると、体温の上昇と脱水・循環不全を生じます。急に気温が上がった時、湿度が高い時に起こりやすいので、梅雨明け前後は特に注意が必要です。

熱中症は暑い環境で起こる、という先入観がありますが、体内の筋肉から発生した熱が放熱できないために起こるので、暑くない環境で起こることもあります。

時に、死に至る病態ですが、きちんと予防法を守れば、熱中症にならずに済みます。

 

熱中症の症状

暑い環境下で、熱失神、熱痙攣、または熱疲労などの症状があれば熱中症の疑いがあります。熱失神は、いわゆる「立ちくらみ」のことで、熱痙攣は全身痙攣ではなく「筋肉のこむらがえり」です。熱疲労は、全身の倦怠感や脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢などが見られる状態です。

熱中症はT度(現場での応急処置で対応できる軽症)、U度(病院への搬送を必要とする中等症)、V度(入院して集中治療の必要性のある重症)に分けられます(環境省の熱中症環境保健マニュアル)。「意識がない」場合は、全てV度(重症)になります。 

 

T度:熱けいれん、熱失神・・・比較的軽症

熱けいれんは筋肉の「こむら返り」のことで、突然、ふくらはぎや足の裏の筋肉や腹筋がけいれんして激しく痛む状態です。大量に汗をかいた時、水しか補給しなかった時など、血液の塩分濃度が低下するために起こります。

熱失神は「立ちくらみ」という状態で、数秒間の短い失神です。運動終了後によく起こります。皮膚の血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が瞬間的に減少して起こります。顔面は蒼白となり、脈は速く、弱くなります。

U度:熱疲労(中等症)

脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気、失神などの症状が見られます。すぐに水分、塩分の補給が必要です。

V度:熱射病(重症)

体温調節機構が破綻した非常に危険な状態です。体温は38℃を超え、体温の上昇に

よって中枢機能に異常をきたし、意識障害(呼びかけや刺激への反応がおかしい、言動がおか

しい、意識がない等)をきたします。全身の臓器の機能不全により死に至る可能性がある病態です。

熱中症は、軽症、中等症でも、短時間で急速に重症化することがありますので、注意しましょう。

 

     熱中症にならないためには

@のどが渇く前にスポーツドリンクなどで、こまめに水分と塩分の補給をしてください。

A活動場所の温度、通風に注意。暑い日は運動を控えてください。

B衣服の吸湿性、通気性に注意。屋外では帽子をかぶりましょう。 

 

冷却のポイント

 冷却の際、積極的にマッサージし、震えを起こさせないことが重要です。

@水をかける、濡れタオルを当てて扇ぐ

衣類をできるだけ脱がせ、濡れタオルを当てる、あるいは霧吹きなどで水を吹きかけ、うちわ、ドライヤー(温風)等で送風し、気化熱で冷却する。震えを起こさせないよう注意。必要に応じ、手足(末端部)、体幹部をマッサージする。

水は温水が良いが、なければ冷たくても可。

 A氷のう、アイスパックなどで冷却

   氷のう、アイスパック、アイスノンなどを腋の下(腋下動脈)、首の横(頚動脈)、

下肢の付け根(大腿動脈)に両方からあて血液を冷却する。

   

● 熱中症が疑われる人への対応

1まず意識の状態を確認します。重症かどうかの分かれ目は意識障害があるか否かです。

  名前を呼ぶ、肩をたたく、簡単な質問をするなどして意識の状態を判断して下さい。

2意識がない、応答が鈍い、言動がおかしいなどの場合は、至急119番通報して下さい。死亡する可能性の高い緊急事態ですので、集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります(20分以内が勝負です)

救急車の到着までに

気道確保、呼吸・脈拍確認(無ければ人工呼吸、心臓マッサージ等)を行いつつ、冷却を開始します(前述 冷却のポイント 参照)。循環が悪い場合は、足を高くし

マッサージをします。

・可能なら涼しい場所(クーラーのある所,風通しの良い日陰など)へ

運んでください。

3意識のある場合 [熱けいれん、熱失神、熱疲労]

 ・涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、吐き気やおう吐が無く飲水できるなら

スポーツドリンクなどで水分を補給します。

・吐き気やおう吐がある場合は無理に飲ませてはいけません。病院で点滴を受ける必要があります。

・足を高くし、手足を末梢から中心部に向けマッサージするのも有効です。

 

以上の点に注意し、暑い夏を乗り切りましょう。

 





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