熱中症に注意!!

平成23年6月保健管理センター

熱中症の人が増加しています。特に今年は原発事故による節電のためエアコンの使用を控えることが求められており、熱中症の人が大幅に増えると思われます。体の不調を感じた場合は、ためらわずエアコンを使用することも必要です。以下の点に十分注意をして快適に夏を乗り切って下さい。

 

熱中症とは?

高温・多湿の環境下で水分の補給を行わず活動を続けると、体温が上昇し、脱水になり、さまざまな障害が起こります。これが熱中症です。体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、調整機能が破綻した時に発生します。急に気温が上がった時や湿度が高い時に起こりやすいので、梅雨の合間の暑い日や梅雨明け前後は特に注意が必要です。

熱中症は、体内の筋肉から発生した熱が放熱できないために起こるので、暑くない環境でも起こります。時に、死に至る病態ですが、きちんと予防すれば防ぐことができます。 

・気温が高い 
・湿度が高い 
・風が強い 
・日差しが強い

・激しい運動や労働 
・暑い環境に慣れていない
熱中症

熱中症の症状 

立ちくらみ、頭痛、吐き気、筋肉のこむら返りの症状が出たら要注意です。
熱中症はT度(現場での応急処置で対応できる軽症)、U度(病院への搬送を必要とする中等症)、V度(入院して集中治療の必要性のある重症)に分けられますが、「意識がない」場合は、全てV度(重症)になります。

 

T度: 熱失神、熱けいれん・・・比較的軽症

熱失神は「立ちくらみ」という状態で、数秒間の短い失神です。運動終了後によく起こります。皮膚の血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が瞬間的に減少して起こります。顔面は蒼白となり、脈は速く、弱くなります。

熱けいれんは筋肉の「こむら返り」のことで、突然、ふくらはぎや足の裏の筋肉や腹筋がけいれんして激しく痛む状態です。大量に汗をかいた時、水しか補給しなかった時など、血液の塩分濃度が低下するために起こります。

U度: 熱疲労・・・中等症

脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、失神などの症状が見られます。すぐに水分、塩分の補給が必要です。

V度: 熱射病・・・重症

体温調節機構が破綻した非常に危険な状態です。体温は38℃を超え、体温の上昇によって中枢機能に異常をきたし、意識障害(呼びかけや刺激への反応がおかしい、言動がおかしい、意識がない等)をきたします。全身の臓器の機能不全により死に至る可能性がある非常に危険な状態です。

また、熱中症は、軽症、中等症でも、短時間で急速に重症化することがありますので、注意が必要です。

 

熱中症にならないために

熱中症は、ちょっとした注意で防ぐことができます。体調の悪いときは暑い日中の外出や運動は控えるのはもちろん、以下の点に注意して下さい。

@こまめに水分補給。のどが渇く前にスポーツドリンクなどで、こまめに水分と塩分の補給

をしてください。「のどが渇いた」と感じたときには、すでにかなりの水分不足になっていることが多いです。

A温度、通風に注意。暑い日は運動を控えてください。

B衣服の吸湿性、通気性に注意。屋外では帽子をかぶりましょう。


熱中症になってしまったら

熱中症かもしれない、と思ったら

@涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動する。

A衣類をゆるめて休む。

B体を冷やす。氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足に当てる。タオルやうちわ、衣服など

を使ってあおぎ、風を送って冷やす。

C 水分を補給する。水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する。スポーツドリ

ンクなどを少しずつ何回にも分けて補給する。

 


熱中症が疑われる人への対応

1まず意識の状態を確認します。重症かどうかの分かれ目は意識障害があるか否かです。

  名前を呼ぶ、肩をたたく、簡単な質問をするなどして意識の状態を確認して下さい。

2意識がない、応答が鈍い、言動がおかしいなどの場合は、至急119番通報して下さい。死亡する可能性の高い緊急事態ですので、集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります(20分以内が勝負です)

救急車の到着までに

・気道確保、呼吸・脈拍確認(無ければ人工呼吸・心臓マッサージ等)を行いつつ、冷却を開始します(冷却のポイント参照)。

・可能なら涼しい場所(クーラーのある所,風通しの良い日陰など)へ運んでください。

3意識のある場合 (熱けいれん、熱失神、熱疲労など)

 ・涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、体を冷やします。吐き気やおう吐が無く飲水できるならスポーツドリンクなどで水分を補給します。

・吐き気やおう吐がある場合は無理に飲ませてはいけません。病院で点滴を受ける必要があります。

冷却のポイント

@水をかける、濡れタオルを当てて扇ぐ

衣類をできるだけ脱がせ、濡れタオルを当てる、あるいは霧吹きなどで水を吹きかけ、うちわ、ドライヤー(温風)等で送風し、気化熱で冷却する。震えを起こさせないよう、必要に応じ手足(末端部)、体幹部をマッサージする。

水は温水が良いが、なければ冷たくても可。

 A氷のう、アイスパックなどで冷却

   氷のう、アイスパック、アイスノンなどを腋の下(腋下動脈)、首の横(頚動脈)、

下肢の付け根(大腿動脈)に両方からあて血液を冷却する。

 

以上の点に注意し、暑い夏を乗り切りましょう。

 



【ホケカンだよりBack Number】に戻る



[ホケカンだより]に戻る