禁煙と運動の重要性

 

 

下図は日本の非感染性疾患および外因による死亡数への各種危険因子の寄与をグラフにして比較したものです。横軸は死亡数ですので、各項目の比較がある程度行えます。この図からは日本人の死亡数の上位5つの寄与因子として喫煙、高血圧、身体活動、高血糖、食塩摂取が挙げられています。

学校保健は対象集団に若年者が多いためメンタルへルスの対策も重要ですが、費用対効果を考えた健康対策を考える時、喫煙対策、運動対策の2つが最も効果的と考えられ、発症予防(1次予防)が可能です。高血圧や高血糖は発症予防対策が難しく、健診での高リスク者の早期発見(2次予防)が大切になります。

喫煙対策としては、学校内全面禁煙が最も費用が少なく済みます。副流煙による、非喫煙者への影響は勿論考慮しなければいけない問題です。但し、喫煙者の権利保護が問題となる場合があります。しかし、社内全面禁煙にした場合、最も利益を得るのは喫煙者とその関係者です。運動対策としては、敷地内にスポーツ施設などを作ったり、通学徒歩デイなども面白いかもしれません。若いころからの運動習慣は将来の健康への投資になります。

 

下図を集団への健康対策を考える時の概念的資料にして頂けると、集団への健康対策がより実践的なものとなると思います。

わが国の2007年の非感染性疾患および外因による死亡数への各種危険因子の寄与(日本内科学会雑誌2015年2月号Editorialより抜粋)

 

 

 

東京学芸大学保健管理センター

竹内 武昭

 


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