第15回東アジア教員養成国際シンポジウム

 東アジア教員養成国際コンソーシアムの第15回国際シンポジウムが、去る2021年10月28日、韓国・公州大学校主催にてオンラインにより開催されました。本コンソーシアムは、日本、中国、韓国など東アジア地域の教員養成系大学・学部43校により2009年に結成されましたが、現在47校まで加盟校が拡大しています。
 今回のシンポジウムには、26の大学から127名の参加者が事前登録を行いました。当日の視聴は事前登録不要でしたのでより多くの参加者が集い、基調講演・分科会等がもたれました。午前の全体会においては、日本を代表して、東京学芸大学の國分充学長が来賓挨拶を、愛知教育大学の新津勝二理事・副学長・事務局長が「Japan’s challenges and solutions to the Teacher Training Reform in the Society 5.0 Era(ソサエティ5.0時代の教員養成改革に対する日本の課題と解決策)」と題して基調講演を、それぞれ行いました。午後の分科会では、加盟各国における教員養成の実態に即した優れた研究発表が行われ、有益な情報を得ることができました。
 また、シンポジウムに先立ち国際運営委員会がメール審議により実施され、コンソーシアムの公式ウェブサイトの制作・活用、教育・研修プログラムの実施、ジャーナルの出版などの提案がなされ、意見収集が行われました。
 今回、初めてのオンライン開催を成功裏に終えたことにより、本コンソーシアムが、東アジア地域の教員養成の質保証並びに高度化を議論する協議体として、また教職員・学生の交流のためのプラットフォームとして、柔軟且つ有用で発展的可能性のある活動の場であることを示したものと言えます。
 次回の第16回シンポジウムは、来年2022年度に西南大学(中国・重慶市)主催により開催される予定です。



来賓挨拶を行う東京学芸大学、國分学長


基調講演を行う愛知教育大学、新津理事・副学長・事務局長