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本学附属学校の授業映像が第7回及び第8回のOECD Informal Working Group (IWG)会合で採択・紹介されました

2019/04/05

 第7回のOECD Informal Working GroupIWG)会合が,2018年(平成30年)514日・15日・16にパリで開催されました。この会合は,The Future of Education and Skills: Education2030事業の一環として2015年から開催されています。その目的は,2030年に向けて育成すべきコンピテンシー(資質・能力)の概念枠組みや内容について,各国の研究成果を集約し,学生を含む多様な教育関係者が議論を行うことで,予測が難しい時代で活躍するための国際的な「2030年に向けた学習枠組みを検討することです7回では27カ国から194名が出席しました。 

 

 7IWGの会場となったパリのOECD本部

 次世代教育研究推進機構からは柄本健太郎講師が参加し,二日目の午後に,東京学芸大学附属大泉小学校 松井直樹教諭の体育実践(分析・映像化:鈴木聡准教授)を発表しました。映像は前述の「2030年に向けた学習枠組み」の実例の一つ,具体的には枠組みの中の一概念であるAAR Cycle(予測・活動・振り返りの循環 Anticipation- Action-Reflection Cycle)の例として紹介・議論されました。跳び箱を使った実践の中では,児童が目標を立て(Anticipation)、運動し(Action),振り返りをグループで行う(Reflection)ことで,振り返りが次の目標につながったり,子ども同士の学び合いが起きたりする様子が示されています。

 

松井教諭の体育実践映像

2030年に向けた学習枠組み Education2030 Learning Framework (OECD(2018)より) 

 また,本機構と連携しているOECD日本イノベーション教育ネットワーク(正式名称:Innovative Schools Network supported by OECD,以下「ISN)から,日本の学生代表として宮崎理央さん本学 国際教育選修1年)教育関係者との議論に参加しました宮﨑さんはISNが支援する「地方創生イノベーションスクール2030」プロジェクトに高校生時代に参加していました。 

 続いて,8回のOECD Informal Working GroupIWG)会合が、2018年(平成30年)102930日・31にパリで開催されました。 

 

8IWGの二日目会場

 機構からは柄本健太郎講師が参加し,日目の午後に,東京学芸大学附属国際中等教育学校 菊地英明教諭の家庭科実践(分析・映像化:藤田智子准教授,萬羽郁子講師,元笑予特命助教),東京学芸大学附属大泉小学校 松井直樹教諭の体育実践(分析・映像化:鈴木聡准教授)という二つの実践を発表しました。松井直樹教諭の体育実践は第7IWGに引き続いての国際発表となりました。 

 二つの実践映像は事前選考を経て30本以上の映像の中からOECDにより選出され,World café(ワールドカフェ)というプログラム内の「2.Transformative competencies and AAR for 2030」というテーマ会場において発表されました。会場では,「2030年に向けた学習枠組み」の実例としてどのような映像が適切なのかについて二つの実践映像を基に議論が行われました。 

 菊地教諭の実践は「2030年に向けた学習枠組み」の一つである,Taking Responsibility(責任ある行動を取る力)の例として紹介されました。洗剤と柔軟剤を使った実践の中では,調査・実験・パッケージデザインを経験することを通して,生徒が消費者としての自己を見直し,社会での責任に気付き,自らの日常での行動を変えようとする様子が示されています。また,松井教諭の実践はAAR Cycleの例として紹介されました。 

菊地教諭の実践映像

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