ゼミの活動 |
ヨーロッパ地誌ゼミの活動は,ゼミ員による発表が中心です. |
EUによる統合で話題のヨーロッパ.しかし,そこには実に多様な文化や価値観をもつ人々が住み,地域間の格差の拡大,失業や高齢化,エスニック問題など課題が山積みです. 私たちは,こうした地域としてのヨーロッパについて,社会や文化・産業に注目し多面的に理解することを目標にしています. そしてさらに,ヨーロッパとの関係が深い日本との「比較」という視点も重視し,国内でのフィールドワーク研究も行っています. ヨーロッパはグローバル化における急激な変化の舞台である一方で,長い歴史を背景に蓄積された文化が息づく場所でもあります. ヨーロッパは,まさに古くて新しい研究テーマの宝庫といえるでしょう. |
ゼミ員の研究発表 研究発表は,ゼミの最も重要な活動です. 研究の方向性を決める上で,先生や仲間からのアドバイスを受ける機会になっています. ゼミでの発表を目標にすることが,よりよい論文の執筆につながっています. ◆学部4年生: 春学期から卒業論文の構想発表が始まります. 夏休み以後は集中的に作業して論文を完成させます. 提出後の審査会や発表大会には,ゼミでの予行練習を経て臨みます. ◆学部3年生: 多文化共生専攻のプレ卒業論文,社会科地理専攻の臨地研究の課題で論文を作成します. 春学期は先行研究の読み込みと発表,秋学期は研究の中間発表で考察を深めます. ◆大学院生: 基本的には,修士論文作成のための構想・中間発表が中心になります. 論文作成のかたわら,参加学会の状況や調査の報告など,さまざまな話題提供も担当しています. 研究者の研究報告 ゼミでは,できるだけ幅広い視野と知識を得るために,学外の研究者との交流の機会を求めています. また外国人による内外の研究に触れる場も用意しています. |
国内巡検の実施 例年,数回の国内巡検を実施しています. 基本的にはゼミ員の企画により,ゼミ員作成の巡検資料を用いて現地に出かけ,景観観察や聞取りなどを行います. ゼミ員に地方出身の学生が多いため,この巡検は東京を知る機会にもなっています. また,巡検後の歩き疲れた体を癒す「お疲れ様会」も楽しみの一つです. 欧州巡検の実施 2005年から何度かの欧州巡検を実施しています. 巡検のテーマや訪問先などを加賀美先生と相談して決め,年度末に実施するため秋学期から勉強会を本格化させます. 参加者それぞれ関心あるテーマや地域について巡検資料を作り,現地では聞取りや観察など分担し記録するなど,参加者自身の作業が重要です. |
東京学芸大学は海外の大学と協定を結んでおり,すでに何人ものゼミ員が正規留学生となり,多くの成果を持ち帰っています.
ドイツのハイデルベルク大学地理学研究室のご好意により,
ゼミや巡検に参加しながら充実した留学生生活を送ったゼミ員もおり,その経験を生かした卒業論文や修士論文が作成されています. ◆ 東京学芸大学 学生交流協定校 (ドイツ) ・エアランゲン大学 Friedrich-Alexander Univ. Erlangen-Nuernberg ・トリア大学 Universitaet Trier ・ハイデルベルク大学 Ruprechts-Karl-Univ. Heidelberg ・ハンブルク大学 Universitaet Hamburg |
【公務員等】 経済産業省特許庁,国立国会図書館,日本貿易振興機構(JETRO),東京都庁,市役所(名古屋,安城,川越,武蔵野)など 【教 員】 小学校(東京都,千葉県など),中学校(東京都,慶應中等部など),高校(東京都,岐阜県,沖縄県,愛光学園など),大学(関西学院大,群馬県立女大) 【企 業】 全日本空輸,日本航空,IBEXエアラインズ,八十二銀行,みずほ証券,野村證券,Ernst & Young,テレビ信州,リクルート,イトーキ,ボッシュ,日本マクドナルド,東急不動産,リゾートトラスト,ロイヤルパークホテル,劇団四季など |