研究発表のしかた            
                                    by KISHI
  
 研究発表は研究成果を多くの人にわかりやすく伝えることが目的である。「今回の研究からは〜が言える」ということを伝えるのである。「こんなことをやった。こんなに頑張った」などを言うための「研究経過報告会」ではないことを念頭に置いて準備するように。
 
【 1.発表内容の準備 】
 
 *研究発表の内容を準備するときは,まず,「これだけは言える」「これがわかっておも・オろかった」という内容,すなわち,結論を2項目以内,箇条書きで用意する。
 *その結論は,どのような考察から出てきたのかを箇条書きで書く。
 *その考察を出すために使った結果の図表を選ぶ。多くても4枚以内である。
 *その結果を出すための方法はどうであったかを確認する。
 *結論をもたらした目的を確認する。
 
 *上記の準備作業ができたら,目的から結論に向かって話を組み立てていく。つまり,まず結論を選び,考察→結果→方法→目的とさかのぼっていって,話は目的→結論の方向で行っていくのである。
 *上で準備した以外の内容はすべてカットする。つまり,余分なことは言わない。
 *最悪の発表とは,目的と方法を延々と話して,時間がなくなって,「結果は抄録を見て下さい」としてしまうものである。これでは,何のための研究発表か分からない。
 
【 2.発表の準備 】
 
 *発表は,初心者のうちはきちんと発表原稿を作成する。発表は,たとえば12分話す時間があったら,400字原稿用紙12枚の量を目安にする。1枚1分程度。
 *慣れてきたら箇条書きメモを見ながら話して良いが,時間オーバーになるケースが多い(経験上?)。
 *OHP,スライドなどを準備した方が聴衆は分かりやすい。OHPやスライドはなるべく大きな字で。パソコンで原稿を作るとしたら,最低30ポイント,できれば45ポイントで箇条書きにしたものを作成する。図表もなるべく大きく。
 *Power Pointなどのプレゼンテーション用ソフトを活用することを勧める。
 
【 3.発表は 】
 
 *明快に大きな声で話すのは当然である。
 *つまらなそうに,自信なさげに話されると,聞いている方も大したことがない研究であると思ってしまう。
 *真っ先に結論を話すという発表もある。明快でわかりやすい。
 *結果の図表について,「結果は図表を見て下さい」と言ったのみで何も説明しないのは絶対にやめる。何の図表か,図表のどこに着目するのかをきちんと言葉で説明する。
 *質問があったときに,「手元に資料がないのでわかりません」とい・、のは最もみっともない。どのような質問にも答えられるように資料やデータを準備しておく。
 *質問には丁寧に答える。相手がどんなに偉い(偉そうな?)先生であろうと,研究の場では対等なのだから,言いたいこと,反論したいことがあればきちんと言う。
 *逆に,自分でも誤りや考え違いであることが確認できれば,素直に「ご指摘有り難うございました。今後の参考にさせて頂きます」と言う。
 *抄録の訂正などを延々と言うのは発表時間の無駄である。最小限にとどめるか,きちんと正誤表を作って事前に配布する。
 
 
 *発表の練習をとにかく何度もやってみることである。そして,誰かにチェックしてもらい,発表原稿を訂正する。良い発表のためには,練習が一番である。