西村圭一研究室 本文へジャンプ
2014年度 数学科教育法演習 より
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 大学院1年生と長期研修生がグループに分かれ,高等学校数学科における,GeoGebraGRAPES等のツールを利用した教材開発と指導案づくりに取り組みました。
 授業で検討した90年代の米国の先行研究に比べると,最近のツールのパラメーターの使い勝手がきわめてよくなっている(GeoGebraで言うとスライダー)ことが着目され,それを活用する提案になっています。

「プッシュホン 」に潜む 関数(三角関数) 【松井浩司,野島淳司】
 誰もが耳にするものである身近な事象である「プッシュホン」の音に着目し,それぞれのボタンを押して鳴る音の音波がどのような関数になるかを見つけ出すという課題を設定した。「プッシュホン」の音波を表す関数(2つの正弦曲線の和)をGeoGebraを使って探究する。


二次関数のグラフ探究(二次関数) 【高濱良匡,山田剛,高田弥佳】

 二次関数y=ax^2+bx+cとy=a(x-α)(x-β)のグラフの関係をGeoGebraを使って調べる中で,各係数の「働き」や頂点の軌跡,グラフの存在範囲等について「問い」を生みだし,それについて探究する。



多項式の近似によるいろいろな関数の導関数(数学U 微分法)
 【小川功介,木村明博,町田伸】
 数学Uの多項式の微分の学習の後に,三角関数をGRAPESを使って多項式関数で近似し,導関数を推測する活動を行う。多項式の係数や符号変化がグラフに与える影響や,偶関数や奇関数の性質を見いだすことで,グラフから式を予想することや式からグラフを予想するといった,いわば関数感覚の伸長を期待する。