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H23.5.9

小金井市 SSW ニュース 5号
子供が育つ・きずなを結ぶ

小金井市SSW協議会

 地震・原発事故で転入してきたご家族には、特別な支援が必要と思われます。当該転入生徒の いる学校の(特に担任の)先生は、ぜひスクールソーシャルワーカーに声をかけてください。
 またガイドブック「転入生の受け入れハンドブック:学校で考えておきたいこと・地域で考え ておきたいこと~東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災をきっかけに考える~」を各校に数 冊ずつ配付させていただいております。ぜひご活用ください。

 


 

平成23年度小金井市スクールソーシャルワーカーの活動方針・目標について
  ~今年度は・・・「問題解決型」支援の充実を目指します!~

 昨年11月から小金井市教育委員会でスクールソーシャルワーカー活用事業が導入 され、半年が過ぎました。当初から小金井市のスクールソーシャルワーカーは、スー パーバイザーの馬場先生から2週間に1回の協議会の中で「問題解決型思考」を徹底 指導されています。今年度はより明確に問題解決型で行動するようにしていきます。

  なぜ、スクールソーシャルワーカーは「問題解決型」で支援することを求められる のでしょう。当たり前といえば当たり前ですが、そもそもスクールソーシャルワーカ ーが支援を始める子供の問題状況は、非常に複雑化していて、解決に至るまでに多く の場合が時間を必要とします。そのような中で、着実に何らかの結果を出し、その結 果について良かったのか、改善しなげければならないのかを評価しながら進めていか なければ支援の意味がぼやけてしまうからです。また、支援者側の疲弊を防ぐことも できます。そこで小金井市では ※IBA(Intervention Based Assessment)というアプ ローチ方法を使います。

 IBAの目的は、普通教育の中で子供に学習の機会を最大限に提供し、学校での学 習成績や行動などを改善することです。それに向けて先生方とチームで取り組み実際 にチームメンバーがどのような動きをするのか行動計画を立てて実行します。チーム が集まる時には課題の徹底的な洗い出しから始め、具体的な目標を決める作業が伴っ た支援会議になるよう努めて参りますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

※IBAは、1990年代から2000年代前半にかけてアメリカオハイオ州で広く用いられていた 「問題解決モデル」です。教員、学校長、スクールソーシャルワーカー、心理士、地域の関係 機関の代表などから構成され、チームで取り組みます。IBAは「問題解決」へ向けて、問題 の明確化からゴール設定、介入方法の決定、介入、評価にいたる一連の過程を示すものです。

 

 IBAアプローチを使った問題解決までのステップ①「問題の特定」  IBAの考え方として、まず「子供は皆、学ぶ力をもっている」ということが前提にあります。 課題の洗い出しでは、子供の個人的特徴だけでなく、家庭環境や教室環境などにも焦点をあてます。では、次の事例での子供の問題を行動レベルで記述してみます。

事 例:「あー!暴力だ!!教師になぐられた!土下座して謝れ!!」授業中の廊下で、小学5年のヒロシとその友人が教師ひとりを取り囲んでいます。担任の木村先生の注意が気に入らなかったヒロシは、手近なものを投げ暴れ始めました。興奮したヒロシの腕をつかみ、木村先生は彼を制止します。「痛い!腕が折れた!」危険な行為を止めたのだと、冷静に語りかける木村先生ですが、「謝れ!謝れ!」と彼らの声は荒々しくなるばかり。そこへ養護教諭がやってきて「どれ、腕を見てあげよう。保健室においで」空気が変わった瞬間でした。「くたばれ!」「死ね!」など口々に言い残しながら保健室へ向かうヒロシたち。残った先生たちは黙々と彼らが散らかしたゴミ箱やほうきを片付け始めました。ある先生は力なくつぶやきました。「ここはもう無法地帯だ…」と。
山野則子・峯本耕治編著「スクールソーシャルワークの可能性」を元に作成

 

子供の問題

●担任の先生が注意すると、ヒロシは物をつかみ、先生に向けて投げる。

●ヒロシとその友人は、先生に「謝れ」「土下座しろ」「死ね」と罵る。

●授業中に、ヒロシと友人は廊下で大声を出し、他の子供たちが学習に取り組めない。

●ヒロシとその友人は、授業中に離席している。

●ヒロシとその友人は、授業中の学習に取り組んでいない。

●ヒロシのクラスメイトは、先生がヒロシたちに対応しているとき、学習活動が止まる。

…と、こんな感じです。

 ポイントはあいまいな記述を避け、動詞で表現していることです。また、他の人もその行動を認識し、同じように解釈するかどうかも基準の一つです。このように記述した問題は、全て取り組まなければならないことばかりですが、ここは思い切って、緊急度・重要度・対応可能度を考慮して優先順位をつけます。ここまでが第1ステップです。

 


 

スクールソーシャルワーカー 自己紹介⑤  馬場 幸子

 こんにちは。東京学芸大学生活科学講座教員の馬場幸子です。私の専門は児童福祉とスクールソーシャルワークです。スクールソーシャルワークはアメリカで学びました。小金井市SSW派遣事業のスーパーバイザーをしています。月に2回、スクールソーシャルワーカー4人と指導主事さん1~2人と一緒に、「小金井市のSSW派遣事業をどう進めていこうか」「子供たちをどう支援していこうか」「先生や保護者の方々とどう協働していこうか」などを話し合っています。担当している生徒さんの状況が改善されたと聞くと、私も一緒になって喜んだり、うまく関係がもてないと聞くと、どうしたらいいかなと一緒に考えたりしながら、スクールソーシャルワーカーの仕事をバックアップしています。先生方もスクールソーシャルワーカーを上手に活用して、子供たちへの支援力をパワーアップしていただけると幸いです。本年度もスクールソーシャルワーカーの方々をよろしく お願いします!

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