小金井市の取り組み-SSWニュース
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H23.10.18

小金井市 SSW ニュース 9号
子供が育つ・きずなを結ぶ

小金井市SSW協議会

厚生労働省 児童相談所における児童虐待相談対応件数

※平成22年度(速報値)の件数は、宮城県、福島県、仙台市を除いて集計した数値である。
厚生労働省 児童相談所における児童虐待相談対応件数

 このグラフは平成22年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待件数を表したものです。平成22年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は5万5152件です。初めて5万件を突破してしまいました。前年度からの比較では、1万件以上も増えている状況です。このグラフを見て皆さんはどのようなことを考えますか。

 今、私たち、子供の教育に携わる者は、児童虐待がどの学級、どの学校の子供にも起こり得るものと考えることが重要です。そして、全教職員が、児童虐待の防止、早期発見、適切な対応、関係機関との連携等についての正しい理解と認識を深めることが求められています。このような状況を受け、教育委員会から先日の校長会、副校長会で、要保護児童(虐待)を対象とした出欠状況の情報提供依頼についての話をいたしました。また、9月には東京都が作成した児童虐待防止研修セットを各学校に配付いたしました。学校では、もう研修で活用していただけたでしょうか。

 教職員の皆様には、今まで以上に児童虐待についての理解や実態把握に努めていただきたいと思います。そして、児童虐待防止研修セットの勉強会や虐待に関連するケース会議などでは、その専門家であるスクールソーシャルワーカーの力をご活用ください。また、子供の様子を見ていて児童虐待について気になることがありましたら、スクールソーシャルワーカーまでご相談ください。

 


 

IBAアプローチを使った問題解決までのステップ⑤「支援方法のブレインストーミング」

 ステップ④では、何が影響して今の問題が生じているのかを分析しました。次は、この仮説を踏まえ問題行動が目標とする行動へ変化するためにどのような手立てを使えばいいかを検討します。ここでのポイントは、どんなアイデアでも思いついたら発言してみることです。そのアイデアにインスパイアされて違う参加メンバーからまたアイデアが出される可能性もあります。ケース会議の場は、子どもにとっても参加者にとってもやさしい、元気になれる場であってほしいものです。

 選択された問題は、①「担任の先生が注意すると、ヒロシは物をつかみ、先生に向けて投げる」ことと、②「ヒロシとその友人は、先生に「謝れ」「土下座しろ」「死ね」と罵る」ことの2つでした。①に対する目標は「担任の先生が注意する前に理由を聞くと、ヒロシは自分の気持ちを言葉で表現することができる」、②に対する目標は、「ヒロシとその友人は先生と一緒に楽しく遊ぶことができる」でした。では、どのような働きかけがあれば、こういった望ましい行動に変化できるでしょうか。

問題①「担任の先生が注意すると、ヒロシは物をつかみ、先生に向けて投げる」に対するはたらきかけ
  ・担任の先生が注意する前に理由を聞く・無視する・みんなの前では叱らずに個別指導する・みんなの前で叱った後、1対1でゆっくり話をきく・周りの物をなくす・保護者に家庭での様子をきく・保護者から家庭にも課題があるとわかれば子ども家庭支援センターを紹介する・ヒロシを注意するだけでなく周りも注意する・話がきけた時にはたくさんほめる
問題②「ヒロシとその友人は、先生に「謝れ」「土下座しろ」「死ね」と罵る」に対するはたらきかけ
  ・ヒロシとその友人と先生で放課後話し合ってみる・先生も20分休みに外でドッヂボールをする・ちくちく言葉とふわふわ言葉の授業をする・道徳の時間に人権について学ぶ・いじめに関する授業をし、その中に家庭内でのいじめも含める・家族との望ましくないやりとりがあったことがわかれば記録する・ヒロシと友人の席を離す・子どもの話を丁寧にきく

 ステップ⑤では、たくさんのアイデアをだすことが大切です。誰かの意見だけが尊重されるのではなく、全ての参加メンバーの意見やアイデアを尊重します。そしてなるべくヒロシの強みを活かしたはたらきかけを行いましょう。そのためには、仮説も活用しながら手立てを考えていきます。次回は、最終段階「支援方法の選定と支援計画の策定」です。

 


 

SSWコラム

 小金井市でSSW事業が始まって約1年になります。平成22年度は、担任の先生からご相談を受けることが多かったのですが、平成23年度になってからは担任の先生を介して保護者の方からご相談を受けることも増えてきました。これもSSWを使ってくださった先生が保護者の方に紹介してくれたからこそと思います。そんな保護者の方と面談をしていると、まるで一人で子供を育てているかのようにとても悩んで苦しい思いをしている方と出会います。「子育てってむずかしいね」「お母さんと同じように悩んでいる人いっぱいいるよ」というと大変驚かれます。学校も地域も一緒に子育てをしているから安心してねというメッセージを送りながら、つながりを広げていけたらと思っています。(Y)

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