公開研究会・フォーラムについて―プロジェクトメンバーより
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第2回公開研究会 1日目
「日本のスクールソーシャルワークは今~地域にあった子ども支援とは~」

2010.10.23 橋本 創一

 先駆的な実践活動とその課題について、地域ごとに紹介してもらいました。大阪府堺市の小学校事例、川崎市、世田谷区を中心としたソーシャルスクールワーク活動の事例、杉並区での「杉並中3勉強会」の活動の事例から、不登校や虐待に対する学校内における教職員の連携、スクールソーシャルワーカー(SSWer)が学校や地域で認知され根付いていくためのポイント、スクールソーシャルワーク(SSW)における倫理と環境との不適合(事象)をとらえる視点と手立て、子どもを中心に考えた際の居場所つくり(「勉強」をキーワードとした)の取り組み、という4つの報告でした。

  実践に共通していたことは、複雑で様々なニーズがある子どもが多い中で、子どものより良い環境をつくってあげるために、「誰かが…」ではなく、「たくさんの大人が…」というチームワークが必要であり、その中心的な役割に立つ者がいて、子どもの生活を重視するために、特に福祉的な支援や家庭との連携などができる人が求められていることが明らかでした。スクールソーシャルワークの重要性は言うまでもありませんが、社会福祉士という資格(職種)からの立場や役割(学問的背景も含めて)という側面からの必要性を強く感じました。また、地域的・学校による違いを考えた場合、まずは「どのようにSSWerを認知してもらうか!」が手始めの仕事でした。そして、中島先生(堺市赤坂台校長)のような理解ある管理職がいてくれると連携が進みます。地域にたくさん出て顔を売りこみ、地域とのネットワークつくりにつとめていくという営業マンか広報レデイもできないといけないでしょう。学校にうまくなじめない子どもが多い中で、その子どもの気持ちを十分に受けとめてあげる姿勢と、場合によっては居場所つくりに奔走することも求められます。SSWは、校内、家庭、地域
といった様々なフィールドでのケースワークができないといけない難しい仕事ではありますが、やりがいと楽しさをいっぱいに感じさせてくれる豊かな報告でした。

 

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