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第3回公開研究会
「子どもの貧困〜教育現場にもたらすものと子ども支援〜」

2011.2.19 高良 麻子

 「子どもの貧困」など後発開発途上国のことだろうと無関心であった多数の日本人でさえも、ここ数年で「子どもの貧困」は我が国にとって深刻な課題のひとつだと認識されるに至っている。貧困は養育機能等の家族機能を弱体化させ、子どもが安心して安定した環境で教育を受ける権利を侵害するものだと言える。これは、学校教育に限らず、子どもが最適な時期に学習すべきあらゆる機会を失うことをも意味する。「NPO法人キッズドア」が実施する「タダゼミ」のような学校外での学習の機会の確保は、勉強の仕方等を習得するのみならず、多様な人々との交流を通じて画一化しがちな将来像を多様化することを可能とし、学習意欲を高めることだろう。しかしながら、このような活動はあくまで補足的な支援であり、公的教育を充実させることと、母子家庭や若い世代の所得を保障するような労働政策等が整備される必要性を忘れてはならない。子どもの貧困こそ、社会福祉と教育が連動して機能すべき主な課題のひとつであり、社会、地域、学校、家族、そして子どもを包括的に捉え、子どもが体験している課題に応じてあらゆるレベルで子どもの生活に根ざした支援を展開できるスクールソーシャルワーカーの活動が不可欠であると考えられる。

 

 

 

 

 

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