95年度巡検報告


上野原巡検

1996年3月12日

・参加者:酒井、丸岡、目代

 

箱根巡検

1996年3月5日

・参加者:目代(案内)、荒木、佐藤、辻村

 神奈川県立生命の星地球博物館を見学したあと、箱根の火山の地形発達について見て回る。また、箱根用水も見学。

 

生田緑地巡検

1996年2月19日

・参加者:目代(案内)、丸岡

 おし沼砂礫層の観察。

 

房総巡検

1996年1月6日

 

根尾谷巡検

1995年12月23−24日

・参加者:前田、赤石、目代、福井

 根尾谷断層の水鳥地区の断層は垂直に約5b位ずれていて大変明瞭だった。1回の地震であのような段差ができるなんてとても信じられなかった。ただ、断層崖がだいぶ風化を受けて草なども沢山生えていていた。写真で見るような鋭い崖を是非1度見てみたいものだと思った。根尾谷断層では断層博物館も作られていてその保存に力を入れているようで大変良いことだと思った。阿寺断層のほうは、あまり予習していかなかったせいもあって文献に載っているような断層を現地で理解することはできなかった。また、断層が住宅地の中っていたので余計に分かりにくかったのかもしれない。一番上から一番下まで比高差が180bという河岸段丘の地形は明瞭だった(前田 豊)。

 

仙台周辺の丘陵巡検

1995年11月3−5日

東北大の田村俊和、三浦 修両氏に、丘陵地の地形分類と植生配列について、直々に御教授頂いた。案内された丘陵地は田村氏の分類通りであり、驚嘆と納得の日々であった。希少な機会を得ることが出来たが、その成果を自己の研究やゼミ員に還元することが求められよう(大久保未来)。

 

妙義山巡検

1995年10月21日

 

幌尻・戸蔦別岳巡検

1995年8月3−5日

・参加者:小泉、辻村、福井、目代

 高山植物や氷河地形を観察した。特に、額平川や七つ沼カールにおいて氷河の拡大域を推定し、小野・平川(1975)のネオグラシエーション期モレーンの妥当性について議論した(福井幸太郎)。

 

等々力巡検

1995年7月25日

 

木曽駒ヶ岳巡検

1995年7月9日

 

アポイ岳散策

1995年7月2日

 

国分寺巡検

1995年6月28日

 

高尾山巡検

1995年6月11日

・参加者:小泉、赤石、清水、目代

 

神田川巡検

1995年5月27日

 武蔵野面を開析する神田川の河床縦断面形は、上・下流の緩勾配区間と、中流部の急勾配区間の3区間に分類される。上流区間は武蔵野礫層を削ることなく武蔵野期の勾配が残されるが、中流区間では立川期の海面低下に反応して基底礫層を堀込んでいる。下流の緩勾配区間は後氷期の海進に伴い、沖積層の堆積が進んだ谷である。中流で開析が進んだ理由として、扇状地の末端に向けて武蔵野礫層の粒径が減少したことが挙げられるが、実際にこれを確かめることはできなかった(真崎 庸)。

 

浅間山巡検

1995年5月22日

 

藤原岳巡検

1995年5月14日

 藤原岳は鈴鹿山地北部に位置する石灰岩からなる山である。谷を上がり開析前線の上部に至ると傾斜の緩い尾根が広がる。緩斜面上は石灰岩の風化した粘土質の土壌により湿潤な環境が保たれ、イチリンソウ、ニリンソウ、ヤマブキソウ、ヒロハアマナ、スミレバサイシン、エンレイソウなどの植物の生育地となっていた。山頂には平坦な草原が広がり、好奇心をかき立てられたが、悪天候のために散策することなく下山せざるをえなかった。晴天のときに再度訪れたい山である(真崎 庸)。

 

秩父盆地巡検

1995年4月16日

 40万年から完新世まで新旧選り取りの河岸段丘が揃っており、谷側積載やHBP、ジャムパンPが観察できるお贅なフィールドである。隆起と複雑な侵食・堆積の転換を繰り返す山間盆地の段丘形成について、議論がやまない。花見もご満悦であった(丸岡英生)。

 

新座巡検

1995年4月8日

 

多摩丘陵巡検

1995年4月4日

 

猿橋巡検

1995年3月26日

・参加者:目代(案内)、丸岡、辻村

 

春巡検(水戸)

1995年3月9−11日

 今年の春巡検は水戸を中心に行い、現地から山野隆夫氏(茨城県教育研修センター)をはじめとする3名の方に案内者として参加して頂いた。巡検の中心テーマは、水戸周辺地域の地形発達史で、友部丘陵、那珂台地の地形、地質を観察し、武蔵野台地との相違点などが議論された。この他の巡検テーマは以下の通りである。「佐白山の植生」「那珂川低地の地形」「縄文海進時のノッチ」「阿字ヶ浦の吹き上げ砂丘」「千波湖の変遷」。

 さて毎年言われていることだが、今年も巡検に「参加」できず、見学しているだけの者が多くいた。最も基本的なことが、なぜ毎年繰り返し問われなければならないのか、各人の立場から考え直し欲しい(真崎 庸)。



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