第二日目(2004.12.26)

9:30 東京学芸大学自然科学棟の生物学第七実験室に集合しました。今日から参加する生徒も1人増えました。今日の予定が話され、つづいて顕微鏡の取り扱いの話の後、珪藻を使った水質判定のやり方が説明されました。

10:00〜14:00 2人一組になり、顕微鏡で珪藻の種類を分類しながら、その数が100になるまで数えます。中学や高校では使ったことのない高性能の顕微鏡で見える珪藻の姿に、参加者は驚きを隠せません。分類はちょっと難しいのですが、昨日SimRiverを使ってパソコン上で練習しているので、それほどとまどいもありません。また、大学生や院生がサポートしてくれるので、初めての珪藻プレパラートの顕微鏡観察もスムーズに行えました。100殻数え終わった後、班員全員の結果を集計し、多摩川の水質判定を行いました。

次に、今から23年前に同じ地点から採集した珪藻のプレパラートを使って、当時の川の水質状態を探ってみます。参加者の予想は今よりきれい、今と同じ、今より汚いの3つにわかれました。それぞれ理由を述べてもらい、さあ、顕微鏡観察です!

この日は、顕微鏡観察をする傍ら、走査型電子顕微鏡による珪藻の観察も行いました。大学生の案内で班ごとに電子顕微鏡室へ移動します。部屋では高橋先生が説明を行い、昨日採集した珪藻の観察です。参加者一人一人が電子顕微鏡を操作し、気に入った珪藻の写真を撮りました。選ぶ種類や観察倍率には個性が光ります。撮影後のプリント写真は生徒達のおみやげ。宝物にするそうです。

今年のふれあいミクロのサイエンスの実施日は、大学内で開催中の「ケイソウ展 -知と美の小宇宙」の期間中でした。これは美術科学生・院生による珪藻をモチーフとした作品やパネル、一枚のプレパラート上に100個もの珪藻で描いたデザインプレパラート、立体電子顕微鏡写真パネルなどが展示された、科学と美術の融合した展覧会です。ふれあいミクロのサイエンス参加者は、班ごとに合間を見て、この展覧会も見学しました。参加者は自分たちが今観察している珪藻の別の角度からの見学で、再度ビックリ。

14:00 班ごとに結果を話し合います。2日の間で、もう何でも言い合える友達関係になりました。その後、班ごとの発表。現在と過去の違い、その理由、そしてこれからのことをそれぞれが報告し、全体で話し合いをしました。

 

15:00 充実した2日間もこれでおしまい、住所の交換をしている参加者もずいぶんいたようです。


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