モンゴルプロジェクトフェーズ2/Action in Mongolia

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about Mongolia Project

モンゴル国子どもの発達を支援する指導法改善プロジェクト(フェーズ2)
業務報告(高畑弘 2011年11月9日~11月20日)

1.日程

・11月9日(木) 成田菊水ホテルに前泊

・11月10日(木)
9:10インチョンに向けて出発。日本中、雲海の下。11:55インチョン着。B.P.を受け取り、ラウンジで休憩。定刻よりすこし遅れの13:30離陸。UBまで見晴らし悪し。16:45UB空港着。バトサイハンが御迎え。ほぼ1時間でUBホテル。床が水浸しで部屋の交換。夕食は揚げパン。

・11月11日(金)
8:45鈴木さん、UBホテルのロビーに現れ、お金の決済(両替)と見送り。セレンゲ県スフバートル市の第一学校へ向かう。9:00に出発するが、UB市内の渋滞で、最初の関所を抜けるまでに1時間。それ以降はスムーズ。12:30頃昼食。ダルハンでトイレ休憩。結局、スフバートルの第一学校に着いたのが16:00。予想通り、7時間。学校内の一人部屋をあてがわれる。思ったより快適。18:00夕食。通訳のシュレーさんは近くのホテルに投宿。ただ、小生の部屋は一階で防犯の格子がなく、カーテンはレースのみ。外から丸見え。怖いなあ。でも、街灯が2つ煌々と窓を照らしているので安心か。夜中に省エネで消されないことを祈るのみ。

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・11月12日(土)
8:00ごろ朝食。9時からセミナー開始。小生は11:45頃から「子供中心の指導法」の講演を鎌田先生のPPTを用いて行う。13:00に終わり、教育局長の招きで“モンゴルジン”で昼食。これが14:15まで延びて、午後の講演の一つ目の「授業研究」が14:30からになる。15:30に終わり、ティータイム。15:45から「校内研究」の講演。16:30に終わる。16:30より分科会。17:40終了。解散。

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・11月13日(日)
8:00ごろ朝食。9時からセミナー開始。今日は分科会。算数、数学、総合と巡回。数学に戻ったところで、ナランツヤ先生に筑波の授業研究のビデオを分科会の皆さんに見せてほしい、と依頼され、11:40から13:00まで上映と質疑応答。昼食。14:15からIT、物理、化学と巡回。化学の分科会は面白かった。スフバット先生とオランサイハン先生。ロウソクの炎の実験。15:45にティータイム。シュレーさんと買い物がてら散歩。外は思ったより寒い。17:00帰室。17:30全体会。18:00夕食。
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・11月14日(月)
8:00ごろ朝食。今日の研修は、各教科に分かれて明日の授業研究に備えて、授業計画を作成し、授業を行う教室の準備。終日、分科会を回って、進捗状況を聴取。算数部会では少々コメントを与える。18:30夕食。帰室。

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・11月15日(火)
8:00ごろ朝食。8:40から算数の授業を観察。終了後ただちに検討会。授業があまり良くなかったので、多くの検討すべきトピックがあったのは却ってよかったかもしれない。最後に少々コメント。ティータイムを挟んで11:10から数学の授業を観察。こちらは安心して見ることができた。こちらの検討会も有意義なものであった。昼食後、ほかの分科会を巡り、授業と検討課題について聴取。14:30ごろ帰室。15:30ごろUBからきた講師たちとイーズモド(母の樹)へ行く。日本の恐山のようなもの。帰路、昨日中央広場から見えた丸い金属性の物体のある丘に登る。大きなホラン(チンギスの妃)像があり、スフバートルの市街が見渡せる。18:00夕食。

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・11月16日(水)
8:00ごろ朝食。全体会があって、各アイマグ、学校に分かれ、授業研究をどのように実践していくか、検討。これで午前中すべて費やすかと思いきや、発表も済ませてしまう。昼食の時、鈴木、ノルジマ二人が到着。昼食後、まとめに入る。アンケートで解説を要望された「つまずき」についてのお話を15分ほど。これですべてこの研修のスケジュールが終了。15:10。写真の撮り合い、20分ほど。

・11月17日(木)
8:30ウランバートルへ向かう。同乗者は来た時と同じ。ダルハンから雪道。ハラハラすること多し。3:00にUBホテル到着。ほっとする。福地先生、松浦先生の元気な顔を見る。オフィスによってから、本屋とスーパーに行く。

・11月18日(金)
8:00 UBホテルを出発イレーデュイ第2中学校へ。8:45から数学の授業研究。内容は分数の約分に関するもの。検討会はなかなか活発で、適切なアドバイスが与えられる。ここでも役割分担が行われていた。内容的には2時間のもの。1/2だけで一般化していたし、長さを用いてないことが残念。11:30から第2高等学校で講演ということで、会場で待って30分。40人のはずが10人程度。すでに時間不足ということで質疑応答に切り替える。12:45まで。第一高等学校の食堂で昼食。13:45から第3小学校で授業研究。
内容は3ケタの数に一ケタの数をかけること。実に無駄な内容が多すぎる。検討会を終えて、いくつかコメント。

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・11月19日(土)
1:00から2:30まで、ガンバートル、チョロン両先生(お二人は教育大学の教員)、ヒシグバヤル先生(UBの第一学校中等部の教頭)たちと会食を兼ねて、今回の研修についての情報を聴取。数学グループは、授業の内容を、全地区統一し、授業の流れに関係なく実施できるようにしたとのこと。これはとても良い方法である。算数も統一した内容で行うはずであったが、少なくともセレンゲでは実現されなかった。また、授業者をくじ引きで決めるようなことはしてはならないことになっていたそうであるが、徹底されなかったようである。
 ヒシグバヤル先生からは第一学校での指導法改善の実態を聴取できた。第一学校(中学校と思う)では板書方法についての研究会が作られて活発に活動しているとのこと。亘理先生がモンゴルに来る時は、複数の教員とともに講演を聞きたいとのこと。
 17:25チンギスハーン空港を発ち、インチョンへ。Transit hotelに泊まる。

・11月20日(日)
9:10定時に成田へ向かう。11:25成田着。