モンゴルプロジェクトフェーズ2/Mongolia Watching/モンゴルだよりVol.4

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Mongolia Watching/モンゴルだより インデクス

モンゴルだよりVol.4
ボルガン県ホタグウンドル・ソムの学校の寄宿舎の子どもたち

高畑 弘

モンゴル国と言うと、草原、ゴビ砂漠、遊牧民がイメージされる。これらがモンゴル国の象徴であることは疑いないが、遊牧民については、270万人の国民の中でその占める割合は、以前と比べて少なくなっている。首都のウランバートル市に140万人が集中して、そのほか、ダルハン市、エルデネット市、ボルガン市等の都市に合わせて80万人が生活しているとすると、残りの40万人が遊牧の生活をしていることになる。日本の4倍の国土の80%が牧草地だから、悠々と遊牧ができそうであるが、最近では、カシミヤが珍重され、外貨を稼ぐ輸出品になっているため、カシミヤがとれるヤギを飼育することが盛んになっている。しかし、それが曲者で、ヤギは牧草を根こそぎ食べるため、牧草地が荒れて、羊や牛の飼育が難しくなっているのである。

 それでも、まだ、遊牧民は厳然と存在して、モンゴル国の主要産業に携わっている。牧草を求めて、家畜を飼育する場所を、季節ごとに変えていかなければならない。そんな訳で、学齢期の子どもたちは寄宿舎に入って就学することになる。つい一昨年までは7歳が就学年齢であったが、昨年からは6,3,3制になって、6歳から就学することになったため、遊牧民の子どもたちは6歳から両親のもとを離れて寄宿舎生活をすることになっている。かわいそうな気もする。

 そんな寄宿舎の子どもたちを紹介しよう。この寄宿舎はボルガン県のホタグウンドル・ソムの学校に附置されている。時期は3月初旬である。

1.モンゴル風蹴鞠(?)。小石かなにか、確かめてはいないが、重しになるものをビニールで包み、それを足で蹴り上げ、それが地に落ちないように、繰り返す遊びである。サッカーのボールを一人で蹴り上げ続けるのと同じである。日本の子どもの遊びにもあるのか、不明。我々を乗せてきた運転手さんも上手に蹴っていたから、この地方に限られた遊びではないようである。

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2.これらの写真を撮ったのは、夕方で、風はなかったが、気温はマイナス10度以下であった。そんな中でも、放課後の一時を、表に出て、友達と遊び、おしゃべりして楽しんでいる。どこの子どもも同じである。カメラを向けると、はにかみながらも、笑顔を見せてくれた。

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