• The Cross cap (by なつこ)
  • 初めて、Cross Capの曲面を見た時、最も単純そうだと思ったのだが、よくよく見るとメヴィウスの輪のようになっていて、実は複雑のよう。実際にありそうで、ない形であった。

    The cross cap(叉帽)は向きづけ不可能でメヴィウスの帯と同相である。

    曲面は視点を変えて見ることが重要!

    4年間の大学生活を終えて。

    4年前の春、意気揚々と東京学芸大学の門をくぐったのを今でもおぼえている。しかし、卒業を迎えた今、その時の私の大学に対する考えは甘かったと思う。数学の授業に初めて出た時、私は冷や汗が出てしまった。なぜならあまりにも内容が難しかったからだ。高校までの数学と180°ちがう、理解の域をこえたものだった。高校までは、とにかく受験だけのための学習法で数学の理論や定理、根底にあるものはどうでもよかった。ただ表面的な面しか見ていなかった。確かに受験に受かるためには、表面的な数学で十分だが、大学では全く通用しないのだ。私が思っていた数学と大学の数学は、次元が違い過ぎた。初めは、理解するための努力をしたが、いつ頃からか、つまらないと感じ、努力をやめてしまった。数学は、理系の人より文系の人の方が向いているかもしれない。高校までの数学を嫌いと言っていた人でも大学の数学なら好きになれるかもしれない。これから大学生になる人たちに私のような思いはしてほしくない。だから、大学ではどんな勉強をするのかも、よくよく調べて受験してほしいものだ。数学においては大学生活を満喫できなかったが、そのほかにおいては、この上ない社会勉強ができ、いい4年間だった。お世話になった、先生、友人に感謝したい。そして何より、ひとり暮らしをさせてくれて、大学に出してくれた親に心からお礼をいいたい。