■ 連続講演会報告



第1回 2007.12.18 [TUE] 18.00-19.30
国立教育系大学・学部における教員養成制度改革の論点
近年の国内事例を中心に
講師:岩田 康之 氏

1)教員養成での学部+大学院(4+2年)システム構想については、風向きが悪くなっていないか。歯学・薬学の事例が反映もしているかもしれない。また長く学んだからと言って、いい教師を養成できると言うことでもない? 「現場で育つ」とも言われてきている。

2)実践的内容を多くすることを再度吟味する必要が出てきているのではないか。実践を取り込んだ各大学での「コア・カリキュラム」実施状況が多様化しているのが現状である。
・「実践」重視が、担当者(実践経験者)任せになっている傾向があるのではないか。
・その問い直しが教科教育・教科専門の見直しとして現れているのではないか。
・「1科目8単位」以上となって、教科専門科目・教科教育科目が弱体化していることへの反省が出ている。

3)教員養成部分だけでなく、学士入学、社会人経験者入学をも想定した、弾力的・柔軟なシステム改革見通しが必要となっているのではないか(4年+2年、3年+3年、2(短大)+4年制、4年制+社会人+2or3、6年一貫制)。

4)教員養成プログラム内容の構成をどう考えるか(教養+専門)、教養+(専門+実践)、教養+(実践+専門)、そしてその内容をどう考えるかということが問われているのではないか。

5)教科専門+教職科目、教科教育+教科専門、そして実践研究との関わりをどう考えていくか、が問われているのではないか。

© 東京学芸大学 新教員養成システム推進委員