■ハクモクレン
 ■モクレン科


花(3月撮影)

●似ているけれど違う・・学内のあちこちで、白い花をたくさん咲かせているハクモクレンとコブシがそうです。よく見ると、ハクモクレンには9枚の花びら(実際は、外側の3枚は白い「がく片」です)があるのに対し、コブシでは6枚しかないことがわかります。また、ハクモクレンの花はコブシより大きいので花全体としては、よりボリューム感があります。学内のハクモクレンは3本だけで他の類似した白い花はコブシです。近くへ行って確かめてみましょう。

●この植物のことをハクレンと呼ぶ人もいますが、正しくはハクモクレン。紫色をしたモクレンの近縁種で、共に中国が原産で、かなり古い時代に日本へ持ち込まれ、庭木として親しまれてきました。
これに対してコブシは元から日本にあった植物で、北海道から九州までの山野に生える、日本人にとっては馴染みの深い植物です。


(3月撮影)

●ハクモクレンでは花弁とがく片は同形同大ですが、コブシで白い部分は花弁のみです。また、ハクモクレンの花は先端がつぼんだ形で開花しますが、コブシでは全開します。さらに、コブシの花の付け根には、多くの場合小さな緑色の葉が付いていますが、ハクモクレンにはありません。


(3月撮影)

●自然科学系研究棟の南側にはハクモクレンの大きな木があります。また、その中庭には屋上より背の高い立派なコブシが生えています。後者は花の位置が高すぎて地上からはよく見えないのが残念ですが、屋上からの眺めは壮観で、一見に値するものでしょう。

 ■ 戻る


Copyright 2012: S. Mayama. All rights reserved.