■ハナツクバネウツギ
 ■スイカズラ科


花(8月撮影)

●別名ハナゾノツクバネウツギとも呼ばれるように、たくさんの花を2ヶ月以上咲かせます。 “ツクバネ”というのは羽根突きの羽根のこと。この植物は花が終わった後もプロペラのような萼(がく)が5枚残りますが その下に長く伸びる実の部分と合わせると、羽根突きの羽根に似た形をしています。


がく(8月撮影)

●実際の羽根突きの羽根では、鳥の羽とムクロジという木の実が使われています。こちらの木は学内では保健管理センターの北側と図書館の北側で見ることができます  

●ハナツクバネウツギは交雑によって人が作り出した園芸植物で、たくさん花を咲かせても結実しないのが特徴です。

●日当たりのよい山地には“ツクバネウツギ”というよく似た低木が見られます。ハナツクバネウツギより1本あたりの花数は少ないのですが、花のサイズは若干大きく、初夏に開花します。下の花弁に黄色い編み目模様があること、また、葉の表面がテカテカ光らないことでも区別ができます。ツクバネウツギの方は結実しますので、秋には“突く羽根”をしっかり見ることができます。

●ところで、“突く羽根”と“追い羽根”の違いをご存知ですか?突く羽根は一人で遊び、幾つ突き続けることができるか数えるもので、追い羽根は2人以上で交互に突き合う遊びです。

●羽根突きの始まりは諸説がありますが、ツクバネウツギの実を実際に手でついて遊んだのが始まりとも言われています。

(8月撮影)

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