タイトルイメージ(教育学部 環境教育課程 自然環境科学専攻)
本文へジャンプ

 

 科学の進歩と共に、我々人類は自然現象の基本的原理を理解し、それを応用する技術を発展させてきました。その結果、我々はかってないほど豊かな生活を送れるようになりましたが、その反面種々の自然環境に関する問題あるいはエネルギー問題に直面している。現在、地域、国、及び国家間レベルで、自然環境を守りつつ豊かな生活も維持しようという取り組みが盛んに行われています。このような時代背景のもとで、物質、生命、地球における自然現象がお互いにどのように関連しているのかを科学的にとらえ、その結果を研究と教育および実生活の場に生かせる人材が強く求められています。本専攻はこのような要望に答えられるように、基礎自然科学(数学、物理学、化学、生物学、地学)研究を重視しつつ、自然環境に関係する自然現象を積極的に研究することにより、しっかりした基礎自然科学の土台を持ちつつ、多様な自然環境を総合的に理解し、その知識を社会に生かせる人材の育成を目的とします。



 自然環境科学専攻は、自然環境において見られる原子・分子・細胞などのミク ロな対象から、地球環境・宇宙などのマクロな対象、および、これらの事象の 相互作用によって作り出される複雑な自然現象について、自然科学の立場から 学ぶことを目的としています。本専攻では、1年次より4年間、自然科学全般について学ぶことにより、幅広い科学的な視点を身につけることができます。 また、2年次より物理科学、分子科学、生命科学、宇宙地球科学の4つの分野 に分かれて学ぶことにより、専門的な知識を深めると同時に、3年次より2年 間(分子科学分野では1年半)卒業研究として、1つの研究テーマにじっくり 取り組むことにより、科学的な考え方や問題解決能力を養うことができます。



 この専攻は、学際的ですが、(1)物理科学、(2)分子化学、(3)生命科学、(4)宇宙地球科学の4分野からなり、おおむね等しい数の学生を配属します。各分野ごとに専門性を高め、専門の特徴を生かして就職・進学できるように配慮しています。

物理科学分野は素粒子・原子から固体・液体・気体に至る物質の物理的性質を科学・工学の立場から研究し教育を行います。

分子化学分野は 分子・原子のレベルで物質を化学的に解明することを目指します。分子の構造、化学反応のしくみ、材料・合成化学、物性などの研究と教育を行ないます。

生命科学分野では、主に2つの立場から研究と教育を強力に推進します。1つは、遺伝子とタンパク質の構造と機能を解明することにより、自然をミクロの視点から捉える目を養うと共に、医療などの発展の基盤作りを目指します。もう1つは、動物の行動や菌類の捕食戦略の研究を通して、個体の行動と進化との関連や生物間相互作用のメカニズムの解明を目指します。

宇宙地球科学分野は高校理科の地学の単なる延長ではなく、数学、物理、化学、生物を基礎として、宇宙地球環境を専門的に学び研究します。

左の「分野紹介」の欄をクリックすると,各分野のもう少し詳しい内容を知ることができます.



Last update December 22 2004
禁無断転載