ホリデイ・トレッキング・クラブ

平成27年度に参加した授業研究会の記録です

51 座間市立旭小学校 校内研究会 

平成28年3月4日(金)

講演 校内研究会及び研究発表会のまとめ


50 千代田区立常磐小学校 LIVE LESSON (TV会議システム利用授業研究会)

平成28年3月3日(木)

4年生 サッカー


49 品川区立大原小学校 校内研究会

平成28年2月24日(水)

講演


48 北区立滝野川第四小学校 北区教育研究会授業研究会 

平成28年2月10日(水)

5年生 跳び箱運動


47 東京学芸大学附属竹早小学校 校内研究会

平成28年2月4日(木)

2年生 体つくり運動


46 小平市立学園東小学校 校内研究会

平成28年2月2日(火)

5年生 バスケットボール


45 小平市立学園東小学校 校内研究会

平成28年1月28日(木)

3年生 ゲーム「セストボール」


44 文京区立大塚小学校 地区学校公開

平成28年1月23日(土)

全学級公開 


43 大田区立梅田小学校 校内研究会

平成28年1月18日(月)

6年生 体つくり運動


42 板橋区立北野小学校 校内研究会

平成27年12月9日(水)

6年生 キャッチバレーボール

今年最後の研究授業は、6年生のソフトバレーボールです。先週に引き続き、ネット型ゲーム、バレーボールの授業を参観させていただき、特に5年生、6年生と連続していたので系統性を考える意味でも勉強になりました。いかに工夫して相手コートにボールを落とすのかが授業のめあてです。授業の導入場面では、全日本女子チームの連係からのアタック場面がプロジェクターで映し出され、イメージ化されました。勿論、全日本のようなプレーが出現することが期待されているわけではありません。意図的につなぐこと、一番いい状態でアタックできるように工夫すること、そして、相手を欺くようなアタックをすることのよさをイメージしやすいように施された手だてです。ゲームが始まると、ボールを落とさないようにつなぎ、アタックまで持っていく姿が随所に見られました。今回の実践でも「キャッチ」をしてよいルールが設定されていました。協議会では、ボールをホールドする時間が少し長いことが課題としてあげられました。できるだけ一連の動きでトスが上がり、アタックにつながるような手だてがあると、よりバレーボールらしくなっていくという意見です。確かにその通りです。いいアタックを打つには、レシーバーがトスをする仲間にまずは安定したボールをつなぐことも前提になってきます。そのような課題を子どもたちが生成し、切実性をもって意図的につないでアタックする、フェイントやクイックのような工夫も使う、ということに子どもたちの学習は間違いなく向かっていいると感じる授業でした。


41 文京区立汐見小学校 文京区教育研究会体育部会授業研究会

平成27年12月2日(水)

6年生 ソフトバレーボール


40 大田区立梅田小学校 校内研究会

平成27年11月26日(木)

3年生 表現運動


39 文京区立大塚小学校 校内研究会

平成27年11月25日(水)

2年生 跳の運動あそび


38 小平市立学園東小学校 校内研究会

平成27年11月19日(木)

1年生 マット遊び


37 新宿区立柏木小学校 新宿区教育研究会授業研究会

平成27年11月18日(水)

6年生 ハンドボール


36 座間市立旭小学校 研究発表会

平成27年11月17日(火)

5年生 ソフトバレーボール


35 東京学芸大学附属世田谷小学校授業研究会

平成27年11月13日(金)

4年生 跳び箱運動


34 文京区立北野小学校 校内研究会

平成27年11月11日(水)

5年生 ハンドボール


33 文京区立大塚小学校 校内研究会

平成27年11月10日(火)

1年生 跳の運動遊び


32 世田谷区立松原小学校 校内研究会

平成27年11月9日(月)

6年生 バスケットボール


6年生 ハードル走


31 入新井第四小学校 研究発表会

平成27年11月5日(木)

1年生 トレジャーハンタ
2年生 ミニアルティメット 
3年生 セズトボール
4年生 アルティメット
5年生 タグラグビー
6年生 バスケットボール


30 目黒区立不動小学校 研究発表会

平成27年11月4日(水)

4年生 バスケットボール

今日の授業は5年生バスケットボール。元気で動きのよい子どもたちです。二人のサイドマンを上手に生かしながらボールを運んでいきます。コート内では、4人対4人で攻防をしていきます。マークを外したところにバウンドパス。上手に相手をかわしていきます。パスを出す児童と受ける児童の呼吸が合わないとなかなかうまくいかないのですが、面白いように決まっていくゲーム様相です。相手をうまく崩せたかと思うと、すぐにディフェンスがマークにつきます。組み立ててシュートまでもっていくのはどのチームもなかなか難しいようです。しかし、子どもたちの話し合いを聴いていると、「サイドマンに出したら中が前に素早く動かないと!」とか、「シュートしたい気持ちはわかるけどもっとパスを回さなきゃ」といった具体的な言葉が飛び交います。この授業で工夫されていた点はいくつかありますが、初めて目にする光景がありました。「フラッグ」を利用して学びの履歴を蓄積していくのです。ゲームが終わると、各チームごとに布製の旗を体育館の床に広げ、そこに気づいたことをマジックで書き込んでいくのです。このようなプロセスがあるから、「次はこうしていこう」というネクストプランが出てくるのだと思います。授業の最後、ふり返りの場面でも素敵な言葉がたくさん出てきました。「サイドマンを前よりも生かすことができた」「初めの頃よりもパスパス作戦がうまくできるようになった」子どもたちの言葉に「自分たちが変容した」という確信が込められています。すばらしいことです。秋晴れの午後、爽やかな授業を参観させていただきました。


29 世田谷区立砧南小学校 校内研究会

平成27年10月28日(水)

1年生 ボール投げ遊び


28 目黒区立駒場小学校 研究発表会

平成27年10月27日(火)

1年生 マット運動遊び
2年生 跳の運動遊び
3年生 タグラグビー
4年生 アルティメット
5年生 跳び箱運動
6年生 マット運動


27 府中市立府中第四小学校 府中市教育研究会体育部研究会

平成27年10月14日(水)

5年生 バスケットボール


26 文京区立大塚小学校 校内研究会

平成27年10月13日(木)

5,6年生 陸上運動 走り幅跳び・走り高跳び・ハードル走


25 世田谷区立松原小学校 校内研究会

平成27年10月9日(金)

1年生 跳び箱遊び


24 大田区立梅田小学校 校内研究会

平成27年10月8日(木)

5年生 体つくり運動


23 世田谷区立松沢小学校 世田谷区教育研究会体育部研究会

平成27年10月7日(水)

5年生 ハンドボール


22 調布市立調布第一小学校 校内研究会

平成27年9月30日(水)

5年生 マット運動


21 大田区立梅田小学校 校内研究会

平成27年9月18日(金)

1年生 折り返しリレー


20 世田谷区立松原小学校 校内研究会

平成27年9月14日(月)

5年生 幅跳び


19 目黒区立駒場小学校 校内研究会

平成27年9月11日(金)

1年生 跳び箱遊び


18 武蔵野市立境南小学校 校内研究会

平成27年9月10日(木)

4年生 体つくり運動

4年生の体つくり運動を参観しました。元気いっぱいに活動する学級です。先生のきびきびした指示、工夫を出し合いながらさまざまな動きに取り組む児童、観ていてすがすがしい授業でした。まずは一人でのボール操作の運動、そして二人組になってボールを投げ合い、回転したり後ろ向きになっりしながらキャッチします。さらに人数を増やして、棒が倒れないようにに移動してキャッチする運動に進みます。子どもたちの興味が持続し、ほどよい挑戦課題が設定され、そして、人数を増やしていくことで関わり合いや相互作用が生まれる工夫がちりばめられていました。このような授業を参観すると、授業は構成が大事だと改めて気づかされます。さらに、教師の声かけは、称賛やフィードバックだけでなく、明るい指示によって展開にリズムが生まれていくことがわかります。こちらの学校は、3分科会に分かれていて、研究授業が3本同時に行われます。協議会もそれぞれで行います。そのため、協議会を行う人数は10人程度です。そのため、一つに授業について実にじっくりと語り合うことが実現していました。授業者が1年目の先生であったtめ、OJTの機能も含まれています。子どもたちの良さ、先生の良さが語られ、課題も明確に議論されます。このような授業を媒介にした研修こそ、教師が育つ一番の場なのだと感じます。実は、今日の研究授業の授業者の先生は、昨年度まで私のゼミ生だった卒業生です。教師になって半年、立派に授業や学級経営をしている姿を頼もしく思いました。指導教員だった目線で考えると、素敵な学校で教師として力をつけていただいていることに感謝する授業研究となりました。


17 目黒区立東根小学校 目黒区教育研究会体育部研究会

平成27年9月9日(水)

3年生 フラッグフットボール


16 大田区立梅田小学校 校内研究会

平成27年7月4日(金)

4年生 表現運動

1学期最後の授業研究は、4年生の表現運動でした。表現運動の授業は参観させていただく機会が少なく、とても貴重な場となりました。まず驚いたことに、児童のみなさんが「なりきって踊る」世界に没入していたことです。一人で、ペアで、4人組でと人数を変えながら、思い思いのイメージを身体で表現する姿に感銘を受けました。カードに記されたひとまとまりの動きを即興的につくり、グループで表現していくプロセスには、子どもたちの豊かなコミュニケーションと創造性を見ることができました。そして、印象的だったのは、この日の授業にはあるののが溢れていたことです。先生が率先して雰囲気作りをし、児童の動きをほめたり、表現がより良くなるようなアドバイスをしたりといった手だてがありました。授業観察をする際に、教師行動の記録をとらせていただくことがあります。今回もトライしました。肯定的な言葉かけ、フィードバック、具体的なものや抽象的なもの…先生の発する言葉を解釈して記録を付けていくと、もう一つカテゴリーが必要なことに気づきました。「笑い」を誘う言葉かけです。この授業に溢れていたのは「笑い」です。明るい雰囲気の要因はここにありました。今後、授業分析の際に「笑い」の項目も立てていこうと思います。今回の授業を通して、「こうすれば表現の授業は盛り上がる」ということを教えていただくことができました。


15 大田区立入新井第四小学校 校内研究会

平成27年7月3日(木)

6年生 バスケットボール

今日の校内研究会は、高学年の授業が2本です。まずは4時間目、6年生のバスケットボールでした。ボールを運び、組み立て、シュートするというゲームの意味が子どもたちの中にしっかりと墜ちている姿がプレイの様相から伝わりました。相手チームが打ったシュートのリバウンドボールを補給するとすぐに前方の見方にパスをし、すぐに前に走っていったり、マークに付かれると横に動いてパスコースを作ったり、いわゆるボールをもたないときの動きがゲーム中にたくさん溢れていました。どの子にも得点をさせたいという願いから、ゴールリングに一回り大きなアダプターを取り付け、その分バックボードの枠も上部に書き換える工夫も施されていました。このゴールのおかげで得点しやすくなる利点と、アダプターの分、より高く投げなくてはいけないためにゴールに届かない状況が生まれる課題点が、協議会で話題になりました。確かに、レイアップのようなジャンプシュートをする際にも、ボールがアダプターの枠に当たってしまい入らないケースも見られました。しかし、子どもたちは、意図的に攻撃を作ったり守ったりしながらバスケットボールを楽しんでいました。前回参観したセストボールで子どもたちに気づかせたいことが「スペースの利用」だとすると、今回のバスケットボールは、「スペースの作り出し」だということが言えそうです。


5年生 タグラグビー

続いて5時間目は5年生タグラグビーです。4時間目の時間帯には強めの雨が降っていましたが、お昼過ぎにはすっかりあがり、1時35分の授業開始時刻には晴れ間が見えるほどになりました。おかげで、予定通り校庭での授業が展開されました。ゲームが始まると、子どもたちはタグをとられないようにしながら前に前に進んでいく姿が広がりました。守りの子が「タグ!」と叫んでタグを高くかざすと、ボールをもっている子は後ろにいる仲間にパスをつなぎます。上手く相手をゆさぶって、トライ!歓声が上がります。タグラグビーの授業では、ボール保持者がタグをとられまいとするあまりにどんどん後ろに下がってしまう様相が見られることがあります。しかし、この授業の子どもたちは違いました。果敢に前に前に進んでいくのです。もしタグをとられても必ず後ろに仲間がいてくれる安心感がそうさせるのでしょう。タグをとられた後にパスが繋がりトライに至る連続性は、見ていて美しさを感じます。よりラグビーっぽくしていくには、ディフェンスラインの指導をして役割分担をしながら守るよさに気づかせていく必要があるのではないかという意見が、授業後の協議会であがりました。これは一理あると思いますが、今後考えていきたいと思います。一日に2本も研究授業を見せていただくことができありがたかったです。お昼は久しぶりの給食を頂きました。野菜カレー、とてもおいしかったです。


14 文京区立大塚小学校 校内研究会

平成27年6月26日(金)

3年生 ミニハードル走

今日は残念ながら雨でした。3年生のミニハードル走の授業は体育館に変更です。お聞きしたところ、ハードル走の単元は今まで校庭で行ってきたので、今日が初めての体育館でのハードル学習になります。しかし、子どもはすごいと改めて思います。初めての場であっても、まったく戸惑うことなく学習を進めていきます。そのような姿を生んでいるのは、臨機応変に平常通り子どもに声をかけ、指示し、できるだけ校庭と同じ場を工夫して設定する先生です。授業では、ミニハードルをリズミカルに跳び越していくことに挑戦していきました。今日の授業はICTの活用も目を見張りました。子どもたちの走りを先生が撮影し、プロジェクターで大きく映し出します。子どもたちにコツを発見させます。驚いたことに、先生が子どもたちに見せる動画は、静止画の連続写真のように軌跡が順次に画面に残っていくのです。協議会でわかったのですが、そのような機能があるアプリを使用しているとのことでした。ICTは現代的な関心事です。このような効果的な使い方であれば、本当に価値があると感じます。I(インフォメーション」情報)とT(テクノロジー:技術)の間に、確かにC(コミュニケーション)が存在する学びの空間でした。ところで、今日もし晴れていたら、校庭にプロジェクターをセッティングしていたのでしょう。気になるところです。アイデア豊かな先生のことですので、あっと驚く場がセッティングされていたはずです。このアプリ、私もぜひ手に入れようと思います!


13 目黒区立駒場小学校 校内研究会

平成27年6月25日(木)

4年生 ソフトバレーボール

キャッチバレーボールの実践を参観しました。バレーボールの面白さの一つは、「ボールを落とさない」という世界に挑戦し続けることです。しかし、これは小学生にとってはなかなか難しいことです。「落としてしまうくらいならキャッチしてもいいんじゃないか」という発想の転換から開発されたキャッチバレーボールは、最近とても広がりを見せているようです。今回の実践は、キャッチ-キャッチ-投げ入れというルールで行われました。指導案を読ませていただいた段階では、「パスでつないでから投げるドッチボール」のようなゲーム様相になるのではないかと考えていましたが、実際に授業を参観して概念が変わりました。実に「バレーボールっぽく」見えるのです。なぜそうのように見えるのか。まずはボールを落とさないように素早く動いてボールをキャッチする子どもたちの姿です。遠目のボールには回転レシーブのように飛びついてキャッチする姿もありました。そしてキャッチ後のパスの早さです。ホールディングの時間が長いとおそらくバレーボールのようには見えないでしょう。最後にパスが回って来る子は、できるだけネットの近くでボールをキャッチし、ジャンプして相手コートに落とそうとします。相手コートの子は、すかさずボールを落とさないように拾いに行きます。この攻防の緊張が、バレーボールっぽさに繋がっているのだと思うのです。授業の最後は、先生から子どもたちに提案がありました。「次にこんなルールでやってみない?」と子どもたちに映像が紹介されました。見ると、その学校の先生方がキャッチ-キャッチ-アタックでゲームをしているのです。「みんな上手になってきたから、このゲームのように最後はキャッチしないではじいて返すルールに進化させたらどうだろう?」子どもたち全員がそのルールに賛成しました。合意形成してゲームを進化させていく姿、すばらしいです。ぜひ次時も見せていただきたいものです。


12 目黒区立駒場小学校 校内研究会

平成27年6月19日(金)

3年生 鉄棒運動

今日は朝から雨。鉄棒は校庭でやるとお聞きしていましたのでどうなるのだろうと心配していましたが、体育館に6連の鉄棒が設置されていました。多くの研究授業にお邪魔していますが、鉄棒の実践は久しぶりです。3年生の子どもたちは、驚くほど意欲的に取り組んでいました。いろいろな降り技ができるようになった子どもたちは、回る技にチャレンジです。ふとん干しの状態からスイングを作り出し、だんだん振れ幅が大きくなって感覚をつかんでいきます。つばめの姿勢から、大きな前回りをしかけ、両方のももをつかんで一回転!だるま回りの成功です。降り技、回る技ができるようになると、いよいよ上がり技です。この日は、膝掛け上がりが紹介され、子どもたちは意気揚々と取り組んでいきました。鉄棒は、一本の棒と身体が織りなす表現の世界です。上がって回って降りる一連の連続技を創って表現するのが醍醐味です。しかし、鉄棒=逆上がり と考えてしまいがちですが、この実践は、児童にとって簡単な降り技から入り、切実性を高めて回り技、上がり技に誘っていく工夫が提供されていました。しかし、ここまで鉄棒に夢中になる子どもたちを久しぶりに見ました。いい学びが提供されると、子どもたちにとってやはり鉄棒は魅力的なものなのでしょう。研究授業から4日たちました。連続技に取り組む子どもたちの姿が目に浮かびます。


11 目黒区立不動小学校 校内研究会

平成27年6月12日(金)

1年生 表現・リズム遊び

今日の授業は、1年生の表現リズム遊び。かわいい1年生が体中を使って、「だるまさんの一日」をしたり、いろいろな動物になりきったりしながら表現活動を行いました。授業者の先生は、ピアノがお得意です。体育館の中央には、ホワイトボード。そしてその横には、キーボードがセッティングされています。体育の授業でこのような光景を見るのは初めてです。とても新鮮でかっこいい光景でした。子どもたちは先生のピアノの伴奏に合わせて全身を使って体を動かします。さらに、ギロやウッドブロックなどの打楽器も使いながら、明るい雰囲気が広がります。動物になりきる場面では、オノマトペも使って子どもたちの動きがより多様になるように工夫されていました。特に、ペアになって「羽を広げたくじゃく」を表現する子どもたちの工夫には驚きました。前後になってそれぞれが腕を広げて動かすのです。それを見ていた子が、「ふたりで4本の腕になるから本当の羽みたいになる」とよさを見つけます。すると、それを聴いたまた別の子が、「3人だったら(腕が)6本になってもっとすごくなる」とつぶやきます。確かにその通りなのです。1年生の「気づき」ってすごいな、と感心しました。それにしても無心に表現活動をする子どもたち。表現の授業は参観させていただくことが少なく、貴重な機会を頂くことができました。まさに1年生という発達段階にぴったりの授業でした。


10 文京区立大塚小学校

平成27年6月11日(木)

4年生 陸上運動領域 小型ハードル走

ミニハードルの授業を参観しました。リズムよくミニハードルを跳びながら走ることに挑戦しながら子どもたちはハードル走を楽しんでいました。参観していてとにかく感心したのが、教え合い、学び合いができる子どもたちの姿です。「同じ足で跳んでいるか」「インターバルは適しているか」「リズムよく跳べているか」。視点が明確です。跳んでいない子は、一生懸命ハードルを跳んで走る友だちをしっかり見てあげます。走り終わった友だちの所に駆け寄り、どうだったかを伝えてあげます。上手に跳んでいると、まるで自分のことのように喜んで手をたたく子がいます。微笑ましい光景です。そんな子どもたちの姿を引き出しているのは、授業者の先生に他なりません。とてもやさしく子どもたちに寄り添い、声をかけ、そして励まし、うまくいくと誉めてあげるのです。このような雰囲気の中で学びが展開されると、一人一人が輝くのだなと思います。この日は梅雨の合間で初夏を思わせるような晴天でした。授業の中盤に面白い場面を目にしました。先生が「のどが渇いたらドリンクバーにいっておいでね」と子どもたちに声をかけるのです。「うん、行ってくる」数人の子どもたちが向かった先には、常設の冷水器。なるほど!ドリンクバーとはナイスネーミングです。温かい学級文化を感じながらの参観、とても愉しかったです。


09 大田区立入新井第四小学校 校内研究会

平成27年5月27日(木)

4年生 ゲーム領域 アルティメット

前日の雨が嘘のような快晴です。朝から強めの風が吹いていましたが、お昼過ぎにはほとんど風が無くなりました。からっとしてさわやかな陽気の中、アルティメットの授業が行われました。フライングディスクを使った陣取り型のアルティメットをするには、風が強すぎないことも大事な条件です。授業者は初任の先生。最近ではアルティメットを教材として取り入れる学校が増えてきました。私は、小学校教員であった平成14年度に、教育実習に来ていた学生さんにこのスポーツを教えてもらい、教材化しました。思い入れのある教材の一つです。パスを出す子がスペースに向けてディスクを投げます。受け手の子は、ゆっくりとした軌跡を描きながら飛んでいくディスクを追いかけ、キャッチします。ディスクをつなぎながらゴールゾーンを目指するこのゲームは、私の授業を見に来てくださった高橋健夫先生(当時筑波大学教授)に、「まるでスローモーションで見るフットボールのよう」と形容していただきました。点から点へのパスが、スペースに出して走り込むパスに変容していく姿が、この学習の醍醐味だと私は考えています。そのような子どもの姿の実現は、なかなか見られないものです。しかし、この日の研究授業は、この姿がゲームで実現されていました。とにかく子どもたちのディスク操作がうまい。そしてよく動き、声を出すのです。チームでの話し合いでも「パスが出せなかったらどのように動いて相手をかわすといいか」という課題に向かい、意見が飛び交いました。先生の言葉かけや励ましも効果的で、すばらしい授業でした。そのような授業の背景には、いくつかの手だてがありました。まず、正確なパスを出せるようなディスク操作を丁寧に指導されていること、そして、自分たちのパスの様相がわかる「ゲーム分析カード」を提供していること、それを使いこなせるようにしっかりと指導がなされていること、そして、スペースを使って攻めているような「よい動き」をビデオに撮って、子どもたちに見せていることです。何より、先のようなゲーム様相になるようなイメージを先生が明確に持ち、子どもたちとともに授業を創ろうとされたことが、成功の鍵だと思いました。このような授業であれば、子どもたちはゲームを楽しみながらパフォーマンスを伸ばしていけるのでしょう。


08 大田区立入新井第四小学校 校内研究会

平成27年5月27日(木)

1年生 ゲーム領域 鬼遊び「トレジャーハンター」

今日の研究授業は1年生。入学してまだ2ヶ月弱の1年生が体育で研究授業をするというのでとても興味深く参観させていただきました。内容は、トレジャーハンターと名付けられた陣取りゲームです。攻め側は、守りの子にタグをとられないように陣地に侵入し、宝島を目指します。宝物(玉入れの玉)をとったら自分たちの陣地に持ち帰り、すてきな宝箱へ。中をのぞくと玉を入れる部屋がわかれていて、数を数えやすいように工夫されています。驚いたことに、クラスにはすでに学習規律が整っています。そして何より感心、いや感動したのは、攻めも守りも、「作戦」を使ってトレジャーハンターを楽しんでいることです。作戦には、「くじゃくさくせん」「おとりさくせん」「にゅろにょろさくせん」などの名前がつけられており、その意味がボードに貼られています。さらに、イラストもついています。「にょりょにょろ」はへび、「おとり」は小鳥(洒落ですね)、片手を伸ばしてタグをねらう「ぱおんさくせん」は、鼻の長いゾウのイラスト(かわいい!)。子どもたちの作戦タイムを見てみると、パウチされたイラストを使って、子どもたちが作戦を選んでいるのです。このような先生の手だてが、子どもたちの豊かな学びを創っているのだと、改めて感じました。汗びっしょりになりながら、トレジャーハンターを楽しんでいる1年生の姿を見ていると、こちらまで愉しくなってきました。


07 大田区小学校教育研究会 体育部会

平成27年5月26日(水)

講演「一人一人が力を伸ばす体育学習」

今日は、講演会に呼んでいただきました。テーマは「一人一人が力を伸ばす体育学習」。具体的には、「体育における問題解決学習」「運動の特性触れることはどういうことか」「思考・判断の評価」について語るようにリクエストされました。200人もの先生方が集まっていらっしゃったのですが、会場を見渡すと知っている方が1人、2人・・・20人・・・小学校の教員時代にお世話になった校長先生、副校長先生、一緒に教員サッカー大会で優勝を目指したチームメイト、授業研究の場で授業のイロハから教えてくださった先輩の先生、元同僚、そして、附属小勤務時代に私の学級で教育実習をした元学生さんたち(立派な先生になられていました!)すっかりホーム感覚でお話しさせていただくことができました。頂いた3つの課題は、どれも現代的な課題です。そして、昔から大切にされていた授業づくりにおける大切な視点といえます。自分の実践をもとに、かかるテーマについてお話しさせていただきました。体育の授業研究を通して、いろいろな方に再会できることも、愉しみのひとつです。内容的には、「思考・判断」について最近考えていることをお話ししました。評価が難しいとされる観点です。学習カードなどを使って評価することが多いと思います。しかし、私は教師に(ボールゲームの場合)ゲームの様相を観る目があれば可能だと考えています。マークを外すときに、ボールを持っている児童は空いているスペースにボールを投げる、もらう児童は空いているスペースに走り込む、こうした様相が見えたときに、児童は頭の中で考え、判断し、そして行動したのだと考えると、思考判断が可視化されると考えます。児童が思考している過程を観ることは難しいですが、行動は見えます。その行動は、考えた結果、「判断」した結果です。判断は見えるわけです。そうであると、教師は児童の判断結果から思考を類推することができます。その判断がうまく成功すると、技能的にもできていると考えることができますし、成功しなかったら、思考・判断はよかったけれど技能を身に付けていく必要がある、と考えていけばよいのかと思います。映像を使いながら、そのような話をさせていただきました。実践を通して今後も考え続けていこうと思います。


06 大田区立入新井第四小学校 校内研究会

平成27年5月21日(木)

3年生 ゲーム領域 セストボール

3年生のセストボールを参観しました。ゴールは市販の物を使用していましたが、多くの子どもたちがシュートを成功させられるように、一つ大きな工夫が施されてました。ゴールの真ん中に支柱が立てられており、ゴールリンクよりも約60センチメートル上方の所に発泡スチロールの球体が取り付けられているのです。子どもたちはそこを目指してボールを投げ、ボールが球体に当たると下方に落下し、ゴールにはいるというシステムです。シュート練習を見ていると、これがとても効果的なのです。発泡スチロールの球体が無ければ、おそらくゴールに入らず向こう側に落ちてしまうであろうシュートも、このおかげで成功!という場面がたくさん見られました。バスケットボールのバックボードのような機能がありますが、360度シュート空間があるので「球体」にしているところが絶妙のアイデアなのです。授業を参観させていただくと、このような「教師の工夫」を見つけることができます。そのたびにその発送に感心します。発想だけではありません。子どもたちが運動が大好きになるように、一人でも多くの子どもがシュートする愉しさを感じられるように、という先生方の愛情が感じられます。今日の授業は、驚くほどたくさんの得点が決まりました。シュートにつながるためのコンビプレイもたくさん見られました。居残り作戦、マーク外し作戦、対角パス-シュート作戦…たくさんの工夫を考えます。わかる、できる、楽しむという姿がたくさん見られる授業でした。


05 大田区立入新井第四小学校 校内研究会

平成27年5月14日(木)

2年生 ゲーム領域 ミニアルティメット

2年生のミニアルティメットの授業を参観しました。低学年でフライングディスクを使ったゲームはうまくいくのだろうかという気持ちもありましたが、ディスクを上手に扱う子どもたちの姿から大ききな期待に変わりました。仲間とディスクをパスでつなぎ、チャンスがあると壁にめがけてシュート!守りの子は、パスカットをねらったり、シュートされたディスクをはたき落とそうとしたりします。守りの間をうまく抜けて壁に当たれば得点!子どもたちの大きな歓声が上がります。なかには、空いている空間に投げられたディスクを走ってキャッチするような様相も見られました。特性が生きています。この学校では、研究授業後に「児童の姿」「教師行動」「授業づくり」「教材・教具」の4つテーマを軸にしながら「ワールドカフェ」形式で協議会を行います。小グループで行うため、全員の先生が発言し、授業をどう見たのかということが語られます。初任期の先生、中堅期の先生、ベテラン期の先生それぞれの視点が交流されるこのような形式はとても効果があるようです。時間ごとにテーブルを動くため、4ラウンド終わると先生方が全員と議論をしたような気分になります。最後に、各テーブルリーダーの先生からどのような話題が出たのか報告され、全体共有が行われます。今日の授業者の先生はフレッシュな初任期の先生でしたが、若い先生の授業をもとに学び続ける教師集団を見せていただいた思いです。


04 板橋区立北野小学校 校内研究会

平成27年5月10日(水)

4年生 ゲーム領域 セストボール

五月晴れの中、素敵な授業を見せていただきました。内容は「セストボール」。子どもたちが、パスを回しながらゴールを目指します。自分たちのボールになったら、とにかく前方にいる仲間にパスをしたり、パスをしたらすぐに走って、次のパスの受け手になったりと、いくつかの意図的なコンビネーションプレイを見ることができました。私はこの教材には大変思い入れがあります。先行実践であるセストポートボール(体育科教育別冊「ゲームの授業」小谷川元一氏:松戸市立八ヶ崎小学校(当時))を基にして、平成10年に教材か化を試み、実践を行いました。当時はゴールも市販されていなく、(現在でもかなり高額です)フラフープでゴールのかご部分を作り、園芸用の支柱を旗立台に立て、フラフープを接着させてゴールを作成しました。3人対3人でパスのみでボールを回します。360度のシュート空間があり、ゴールの回りには二重縁を施し、守りがドーナツ上の部分に入れるようにしました。子どもたちは大変盛り上がり、単元を通して子どもたちが使う戦術が増え、ゲームパフォーマンスが上がることを実感しました。以来、セストボールは私にとって大切な実践の一つとなりました。今日のゲームにも、セストボールのよさが至る所に溢れていました。守りが入ることができないため、安心してシュートができるエリアの設定は、今回の実践の大きな工夫点です。そのエリアにパスを回せば、後はゴールに入れるだけ、という利点を使うことでゴール裏を利用する重要性に気づかせていくことをねらっているのだと思います。ゲームを十分に愉しみ、次に発展させていく際に、おそらくこのエリアを無くしていく道を子どもたちは選ぶはずです。そうなると、子どもたちのパフォーマンスがどのように変容するのか、このエリアの設定が、子どもたちにとって意味のあることであったかどうかがわかるはずです。今後の発展が楽しみです。


03 文京区立大塚小学校 校内研究会

平成27年5月7日(木)

講演 校内研究会の意味と進め方

校内研究会のスタートの会にお邪魔させていただきました。テーマは「校内研究会の意味と進め方」です。日本の授業研究はすばらしい意義と成果があります。研究会は、全国組織のもの、地域レベルのもの、そして校内で行うもの(学校研究)に分けることができます。官製ものもあれば、民間の研究会、研究サークルもあります。その中で、校内研究には独自性と大いなる意味があると思います。校内研究の何よりもいいところは、研究に参加する教師が、日々研究対象となる授業や児童とともにいる事にあります。研究授業を参観する際に、本時の事前や事後の授業についてもアクセスが可能です。常に話題にすることもできます。そして、参観する授業の「子どもの姿」は、日頃学校にいる子どもたちです。より深く具体的な省察が可能となります。授業を研究するのみならず、まさに学校カリキュラムの研究が実現します。そのため研究協議会は、より具体的に教師の事実、児童の事実を語られることが可能となります。授業の方法のみに視点が集まるのではなく、児童の学びの姿から授業研究ができることが目指されます。特に体育という教科は、身体運動が視点となるため、より多くの視点で語り合うことが可能となると思います。同僚性の構築にも機能すると考えています。大塚小学校の先生方と研究をさせていただくことがとても楽しみです。


02 目黒区立駒場小学校 校内研究会

平成27年4月30日(木)

走跳の運動遊び ひっこしリレー  2年生

2年生「ひっこしリレー」を参観しました。基本は、チームに分かれての折り返しリレーです。コースには、ミニハードルやフラフープが置かれています。それらを跳び越えたり回りを回ったりしながら走って、リレーを楽しみます。コースの途中に置く障害物は、子どもたちが各チームで相談して決めます。どこに置けば、リズミカルに効率よく跳び越えて走ることができるのか、という問題解決学習です。子どもたちは、実に様々な工夫をしていました。途中のふり返りでは、工夫したポイントを発表し合う場面がありました。ミニハードルを折り返し地点の少し前に置いたグループの児童は、「飛び込んで空中で走るようにしたら速く走れた」と発言しました。また、「はじめにフラフープを置いて一周終わらせてあとで全力で走るとうまくいった」と述べた子もいます。実に理にかなっています。その後、他のチームのコースで良さそうなところを順位が遅かったチームから選んでいく「ひっこし」が行われました。自分たちが気づかなかった工夫を試して経験を広げていくことをねらっているのです。そして最後には、自分たちのよさ、仲間から学んだよさを考え合わせてもう一度コースを工夫してトライです。子どもたちが切実感を持ってお互いに学び合うことを実現させるすばらしい授業でした。


ボール運動領域 バスケットボール 6年生

この日の校内研究会は、近隣の小学校・中学校との連携研究であったため、公開授業が2本セッティングされていました。体育館では、6年生のバスケットボール学習が展開されました。授業学級は、昨年度の9月に私が「セストボール」で飛び込み授業をさせていただいた思い出深い学級です。セストボールを学んだ子どもたちが、バスケットボールでどのようなパフォーマンスを見せてくれるのかとても愉しみでした。セストボールはスポンジのボールを使用し、パスのみでのゲーム展開でしたが、バスケットボールはボールも大きく、少し重くなり、ゴールリンクも高くなります。ボールを運ぶときにはドリブルが効果的になります。自分で持ち込んでランニングシュートしたり、相手をかわすときに見方にパスをしてシュートにつなげる意図的なコンビプレイが要所で見られました。明らかに児童の皆さんは成長しています。ボールを運ぶこと、相手をかわすこと、シュートすること、といったゲームの構造を子どもたちにしっかりと理解しているため、バスケットボールらしいげーむが展開されたのだと思います。加えて、シュートの正確さにも驚きました。上方向へのシュート感覚はセストボールで身に付けたのかもしれませんが、バックボードも実に効果的に使う姿が印象的でした。


01 目黒区立駒場小学校 校内研究会

平成27年4月24日(金)

陸上運動領域 並走リレー 5年生

今年度の授業研究が始まりました。まずは、目黒区立駒場小学校です。こちらの学校は、関わらせていただき3年目に入ります。先生方の授業研究に向かう熱意と協同に、いつも勉強させていただいています。今回の授業は、5年生の陸上運動、その名も「並走リレー」。同じ位のタイムの児童どうしがペアになり、並走します。リードしてバトンパスをするところも並走です。当然、リードを始める位置を前走者のペアと4人で相談し試しながら決めていくことになります。リレーにはいくつかの技術があります。バトンゾーンにおけるパスの場面だけでも、たくさんの技術があり、いわゆるコツや工夫を問題解決で発見させていくところに学習内容をおく授業が多いと思います。今回の実践では、それをペア×2でやっていくトライアルでした。私はこのような実践を初めて参観しましたが、子どもたちは楽しそうにペアで走り、バトンをつないでいく姿がありました。研究協議会では、担任の先生がなぜこの教材に取り組むことになったのかについてお話がありました。学級開き間もない時期であること、ただバトンをつなぐのではなく、「思い」をつなぐこと、それをチーム全員で達成すること、そのために「並走」で行うこと、が語られました。体育で学級を、児童を、育てていくという主張です。そして、ただ手段的に使うのではなく、「技術」を学ぶ、「走る楽しさや心地よさを学ぶ」という前提があって実現すると考えている授業者の先生の熱い思いを感じました。授業者の思い、子どもの思いがある授業はとてもすばらしいと思います。