♪今月の学校図書館♪
今月は、12月22日に東京学芸大学で行われた「第4回先生のための授業に役立つ
学校図書館データベース報告会」で、「自習室からの脱却」と題して報告をしてくださ
った学校司書・千田つばささんに、狛江高等学校図書館を紹介していただきました。
★図書委員会活動★
狛江高校では、図書委員会が活発に活動しています。全校生徒が図書館を使いやすく、読書に親しむことができるように、主体的に活動しています。長年続いている活動に、図書委員会の広報紙「ゆうやけこやけ」の作成や、年に二回の読書会があります。
1月には図書委員会主催で自由参加の百人一首大会を開催しました。これに合わせて百人一首の本も展示します。
読書会では、あらかじめ読んできた本をもとに話し合います。朝日新聞社主催の「どくしょ甲子園」にも応募しました。
今年の読書週間には企画展示を行いました。1つは、本の冒頭の一文を書いたカバーを作成して、中身を見せずに貸し出すという展示。書店でのフェアにアイディアを頂き、1・2年生全員で取り組みました。もう1つは、オセアニアの本の展示。国際子ども図書館のセット貸出をお借りし、オーストラリアの姉妹校からの交換留学生が来校するのに合わせてオーストラリアの絵本などを展示しました。姉妹校の引率の先生方にも好評でした。
(↓写真左:オーストラリアの本を中心に、本を展示しました。本の紹介ポスターを作成し、廊下に貼ってPRしました。写真右:色とりどりの紙で、本の冒頭の文を書いたカバーを作りました。)
★多様な利用★
様々な自主的活動を応援しています。進路や学校行事、部活動などに関する資料を重点的に収集しています。多くの生徒に利用してもらえるよう、展示やコーナーとして本を集めたり、ブックリストにして配布したり、ガイダンスで司書が利用法を説明するなどしています。
(↓写真 左 狛江高校にある部活に関連した資料の展示。1年生の部活選択の時期に合わせ、部活紹介パンフレットも一緒に展示しました。写真 右 進路に関する本のコーナー。進路を考えるための資料、小論文対策のための資料がおいてあります。)
★読書活動★
本校では、毎朝10分間の読書等の活動(狛江タイム)があります。その他、夏休み前には先生方の推薦図書リストの配布、秋の読書週間には「読書マラソン」として、本を読んだ後にコメントカードを書いてスタンプを集め、継続して本を読み、感想を共有するという取組を行いました。
秋の「読書マラソン」で、生徒が書いたコメントカードは図書館の中に張り出しました。
★授業と図書館の協働★
調べてレポート作成や発表をする授業には、図書館が協働しています。授業時間に何時間も使って調べるということは難しいので、ポイントを絞って使ってもらえるように授業担当の先生と司書でよく打ち合わせをしています。調べ学習だけでなく、日頃の学習内容に合わせた本も展示しています。
(写真左:家庭科の時間に、子どもに関わる社会問題等について調べて、グループごとに発表する授業がありました。図書館では関連資料を集めて展示しました。写真右:実験のレポートを書くための資料をまとめて展示。内容は担当の先生と打ち合わせました。)
(文責 都立狛江高等学校司書 千田つばさ氏)
注) 都立狛江高等学校の実践事例は、A0111とA0112に掲載されています。そちらもあわせてご覧下さい。