今月の学校図書館


2013/07/04

筑波大学附属駒場中・高等学校の巻

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
 

 
 今月は、国立大学法人筑波大学附属駒場中・高等学校図書館を紹介します。紹介文を書いてくださったのは、図書メディア係の澤田英輔先生です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  筑波大附属駒場中・高等学校(「筑駒」)の図書館は、長い間、司書不在のままの「自習室」でした。ですが、昨年度から待望の司書が着任し、良い学校図書館をめざして頑張っているところです。(写真左上 入口からみた図書館 右上 授業風景  写真左下 インフォメーションボード  中下 雑誌コーナー  右下 展示コーナー  ) 
 
 司書が着任してまず手をつけたのが、蔵書構成の見直し。リクエスト受付のインフォメーションボードを設置して、これまでほとんどなかった柔らかめの小説やマンガをはじめ、生徒視線での購入を増やしました。また、雑誌も生徒のリクエスト投票をもとに一新。一方で、高校生たちの専門的な知的欲求にも応えるべく、筑波大学図書館の本を借りられるよう手続きをしました。
 
  
 生徒が集まるようになってきて館内の雰囲気も徐々に明るく。時期や行事にあわせた展示コーナーも作られ、いっそう親しみやすくしてくれます。
 
写真 本森大賞                              写真 他校との交流
 
  
 生徒のモチベーションもあがり、図書委員会の活動も弾みがついてきました。推薦コーナーの設置、紀伊国屋での店頭選書、他校との交流会など、それまではほとんどなかった活動が新たに生まれてきています。昨年度末には「本森大賞」という、筑駒生が選ぶイチオシ本企画も実施されました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 写真 店頭選書                                      写真:図書委員会棚
 
 
 
 
 
 
  図書館の変化を実感して、関心を持って下さる先生方も増えてきました。授業での図書館利用がはじまり、書棚には教員の推薦図書や授業用の図書コーナーも。今後も広がってほしいところです。去年の三学期には、中1の国語の授業で「新入生に推薦する本を紹介する」という図書館と連動した企画も行われました。
 
 
 
 
 
 
 
 
    
  
 
 司書が着任して一年たった今年は、新入生を迎える準備にも着手。本校初の図書館オリエンテーションを実施しました。そのかいあって、一昨年年4月には120冊、昨年は218冊だった4月の貸出冊数が、今年はなんと738冊に!
筑駒の図書館が本当に充実してくるのはまだこれから。時には学習に、時には一人になるために…など、生徒たちにとって小さな手助けができる場所になれるよう、数字よりも、来館する生徒の姿を見て、一つ一つ成長していきたいと思っています。
 
 
 
 

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